観光客にとって台北MRTの「士林駅」で降りる機会、というのはあまりないのではないでしょうか。「いや、士林夜市に行くよ」と言われるかもしれませんが士林夜市の最寄り駅は「士林駅」ではなく1つ手前の「劍潭駅」なんですよね(ちょっと紛らわしい)。でも士林駅周辺にもおすすめのお店がたくさんあるのでぜひ足を運んでみてほしいのです。
九龍粉圓豆花
店頭では蔥抓餅も販売
台北MRT士林駅の1番出口を出て少し歩けば「九龍粉圓豆花」に到着。実はこちらの店舗、車道に面してないのです。この並びのお店も同様なのですが士林駅は地下ではなく高架上にあり、線路直下の一部が歩道になっているのです。
店頭で販売しているのは「蔥抓餅」。店名は「士林站林家蔥抓餅」らしいのですが経営元は同じなのかな? 詳しくはちょっと分からないのですが蔥抓餅を買って店内で食べることもできます。
オーダーシートはありません。まず入り口で口頭で注文してイートインする場合はその後に空いてる席へ。ちなみに去年(2023年)お店をリニューアルしたらしく店内はすごくきれいです。これなら誰でも入りやすいのではないでしょうか。
こちらがメニュー。入り口の庇にも書かれていますが豆花、粉圓(タピオカ)、蓮子(ハスの実)がおすすめということかな。確かに初っ端から「蓮子湯」のバリエーションが並んでますねー。ちょっと気になる。しかしこの日は豆花を注文することに。豆花のメニューもいくつか種類があるますが3種類のトッピングが選べる「古味豆花(任選三料)」を選んでみました。
となりのショーケースにトッピングがずらり。食べたいものを3種類選びます。芋圓、湯圓、粉圓、粉粿、薏仁、紅豆、綠豆、花生などなどどれも美味しそうですね~。
スプーンはこちらから。横に「我吃號碼單」と書かれた容器が置いてあるので後で番号を呼ばれるシステムなのでしょうか(商品を受け取ったら容器に番号札を入れるということ)。ただ、このときはあまり混んでなかったので注文後そのまま商品を受け取って席に移動しました。
ちょっと意外なトッピングを選択
選んだトッピングはこちら! といっても黒い物体以外は氷に隠れて分かりませんね(笑)。古いタイプのお店だとこんな風にトッピングの上に氷をかぶせる盛り付けをよく見かけます。さて、話を戻してトッピングは「粉粿」「紫米」「烏梅醬」を選びました。
古味豆花(任選三料)(65元)
冷たいタイプの豆花なので氷入り。かき氷のような感じではなく細かく薄い板状なのが特徴。
トッピングの話ばかりしてましたが主役の豆花も口当たりがとても滑らかで美味しいですよ~。
黄色いゼリーのような物体は「粉顆」。ほんのり甘くてモチっとした食感が特徴。これ美味しいのでトッピングにあるとつい選んでしまいます。
こちらは「紫米」。どこでも見かける、ということはないような気がします。個人的にはけっこう好きなトッピングなので思わず選んだのですが豆花に合うかと言われると、うーん、どうでしょうか(笑)? 紫米自体はもちろん美味しい。仙草ゼリーのトッピングとしてはよく見かけるんですけどね。
そして最後は「烏梅醬」です。普段あまり選ばないものを、ということでチョイスしてみました。味は甘酸っぱい、いや、酸っぱい方が強いですねー。ちょっと独特の風味があって好みが分かれるかもしれません。基本的に甘い味のトッピングが多いので1つ全く違うタイプの味があると意外に面白いですね。
食べた後の片付けはセルフサービスになっているので回収台へ持って行きましょう。
豆花も蔥抓餅も食べることができる1粒で2度おいしい的なお店です。士林夜市(最寄り駅は劍潭)に行くときなど寄り道してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
住所 | 台北市士林區中正路235巷8號 |
営業時間 | 11:00~22:30 |
休日 | |
リンク | 士林九龍老字號 |