台湾に来たらやっぱり夜市に行ってみたいですよね。毎日がお祭りでもやってるかのような熱気のある盛り上がりには圧倒されます。そして夜市は何と言ってもB級グルメの宝庫。安くて美味しい台湾小吃の食べ歩きを楽しみたいものです。
台湾中部の都市「台中」にも有名な夜市がたくさんありますがなかでも最も規模の大きな夜市は西屯区の逢甲夜市。台北の士林夜市にも匹敵する台湾でも最大クラスの夜市です。
またこの逢甲夜市は規模が大きいというだけでなく新たな流行が産み出される場所でもあります。例えば「官芝霖大腸包小腸」「日船章魚小丸子」「惡魔雞排」などの人気店は逢甲夜市が発祥。もしかするとこれからヒットするお店に出会えるかもしれません。というわけで今回は逢甲夜市の雰囲気やおすすめグルメを徹底解説したいと思います。
目次
逢甲夜市について
逢甲夜市の基本情報
開催日 | 毎日 |
開催時間 | だいたい16:00ごろ~2:00ごろまで(店舗によって異なる) |
休日 | 店舗によって異なる |
最寄りのバス停 | 逢甲大學(福星路)、福星停車場(逢甲夜市) |
逢甲夜市へのアクセス
逢甲夜市は台中市西屯区で開催される夜市です。特にどこからどこまでといった指定はなく逢甲大学前の周辺一帯が逢甲夜市として認識されています。台中駅からは直線距離で6㎞ほどあるので駅前のホテルに宿泊している場合はちょっと足を延ばす必要があります。
逢甲夜市へ行くにはバスかタクシーを利用することになると思います。
■タクシーの場合
タクシーで行く場合はちょっと注意が必要。台中は渋滞がひどく特に夕方はすごく道路が混みます。なので新光三越辺りまでバスで行ってそこからタクシーに乗り換える方がよいと思います。
■バスの場合
例えば台中駅から行く場合、直行のバスで行くよりも台湾大道を走る「優化公車專用道(300~310)」で新光三越まで行き、そこから乗り換えた方がよいと思います。
逢甲夜市エリアマップ
逢甲夜市は逢甲大学前の学生街が夜になるとそのまま夜市に変貌するイメージ。実店舗のお店は日中から営業していますが屋台は夕方から営業開始するため、やはり夜になると一層賑やかになります。
そしてとにかく逢甲夜市は広い。南側では河南路から福星路に入った辺りからすでに夜市の雰囲気が漂ってきます。その中でも特にお店が集中する賑やかなエリアをまとめてみました。
エリア | 人気のお店 |
福星路周辺 | 赤鬼、日船章魚小丸子、明倫蛋餅、CITY MILK、繼光香香雞、超獨特果汁傳奇、喫茶小舖、阿月紅茶冰、可不可熟成紅茶 |
慶和街周辺 | 帝鈞碳烤胡椒餅、按摩雞排、黃金右腿、黃金左腿、猪宝盒、努娜炸雞 |
文華路周辺 | 牛B葫蘆王、金牌巨無霸臭豆腐、惡魔雞排、黃金轟炸魷魚、激旨燒き鳥、逢甲地瓜球 |
逢甲路周辺 | 官芝霖大腸包小腸、逢甲冰菓室、金牌巨無霸臭豆腐、全國大雞排、紅茶臭豆腐、御品元冰火湯圓 |
各エリアの雰囲気
福星路周辺
バスで逢甲夜市へ行った場合、おそらくこの通りで降りることになるであろう大通りの福星路。屋台などはなく路面店が立ち並んでいます。
最も人が多くなってくるのが文華路との交差点周辺。
なぜかと言うとここ文華路との交差点には「赤鬼」「日船章魚小丸子」「明倫蛋餅」「CITY MILK」「繼光香香雞」といった人気店が集中しているのです。
お店の行列やら信号待ちをしている人やらでいつも大混雑。
福星路から文華路に入る入り口には「逢甲國際觀光夜市」と書かれた門が掲げれら夜市の雰囲気を盛り上げてくれますね~。
福星路には他にも「超獨特果汁傳奇」「喫茶小舖」「阿月紅茶冰」など人気ドリンクスタンドも見られますよ。
慶和街周辺
福星路から文華路に入ってしばらく歩くと右手に慶和街が現れます。この通りにも人気の小吃店がたくさん並んでいます。
ちなみにこの辺りにはゴミ箱が設置されてるので覚えておくと便利。
ジューシーな焼き立て胡椒餅が人気の「帝鈞碳烤胡椒餅」。
その隣には「猪宝盒」というお店。コーン、ブロッコリー、ハムなどトッピング、さらに好みのソースをかけた変わり種トンカツが人気。
逢甲夜市の名物店「黃金右腿」と「黃金左腿」。それぞれ調理法が異なる鶏肉料理の屋台です。
下ごしらえに8時間もかけてお肉を揉みほぐして焼き上げるという「按摩雞排」。こちらも行列のできる人気店です。
文華路周辺
慶和街を右に見ながら文華路をそのまま進んでいくと逢甲大学の大門(正門)へ続いています。この通りの右側には屋台が多数軒を連ねます。
ご覧のようにズラーっと屋台が立ち並ぶさまは壮観。広い逢甲夜市の中でも最も夜市らしい雰囲気の通りではないでしょうか。
夜市のスイーツと言えばこれ糖葫蘆(タンフールー)。
これも逢甲夜市の名物屋台「紅茶臭豆腐」。
最近台湾の夜市でよく見かける焼エリンギの屋台。
文華路は右に食べ物屋台、左には衣料品や雑貨の路面店が並んでいます。
数は少ないですが中にはテーブル席のある屋台も。
ドリンクスタンドもたくさんあるので喉が乾いたらお好みのドリンクを。
こちらも逢甲夜市で人気の「金牌巨無霸臭豆腐」。
巨大でしかも厚切りのフライドチキン「惡魔雞排」。
巨大イカフライの「黃金轟炸魷魚」。
文華街には屋内で飲食やゲームが楽しめる「逢甲歡樂星」という施設があります。ちょっと中に入ってみましょう。
ちょっとしたゲームセンターがありますね。
台湾の街中にはやたらクレーンゲームがあるのですがここも例外ではないですね。
麻雀ビンゴや射的などゲーム屋台もあります。
実はここトイレがあるので貴重な存在。覚えておきましょう。
ここにも「惡魔雞排」の屋台。マイクパフォーマンスなどあってこっちのお店の方が面白いです。
その隣には焼き鳥居酒屋の「激旨燒き鳥」。台中に何店舗かある人気店です。
さて「逢甲歡樂星」を出て文華路をさらに逢甲大学の方へ進んでいくと長い行列を作っているお店があります。ここも逢甲夜市の名物屋台「逢甲地瓜球」。
大学敷地沿いにさらに進むと大門(正門)が見えてきます。
逢甲路周辺
ここが逢甲大学の大門(正門)。門の前はちょっとした広いスペースになっています。
門を背に逢甲路を進んでいくと福星路に合流します。
逢甲路沿いにある人気スイーツ店「逢甲冰菓室」。豪快な盛り盛りかき氷が人気です。
逢甲路に繋がる路地「逢甲路20巷」は別名「便當街」と呼ばれる通り。日中お弁当を買い求める人が行列を作ることからそう呼ばれています。夜は夜市として有名屋台が多く集まる人気の通りです。
逢甲路20巷の入り口すぐには逢甲夜市でも人気トップクラスの屋台「官芝霖大腸包小腸」が。
ちなみにその向かいには大腸包小腸の屋台があります。
文華路にもあった「金牌巨無霸臭豆腐」。
通りの中ほどにくるとこの混雑ぶり!
逢甲夜市に数店舗展開するパパイヤミルクが人気のドリンクスタンド「超獨特果汁傳奇」。
カラフルなお餅を焼いてる屋台があります。
衣ににイカスミを使った「墨汁雞排」、世界各国のフレーバーが選べる「全國大雞排」など個性的なフライドチキン屋台。
ここにも「紅茶臭豆腐」。
台中でやたら見かける「西瓜汁19元」。
「逢甲路20巷」を突き当りまで行くと「文華路127巷」に出ます。ここにもいろいろとお店がありますよ。
台北の通化街夜市の人気店「御品元冰火湯圓」の支店があります。
他にもまだまだB級グルメ屋台が並んでいます。
逢甲夜市おすすめグルメ
台湾の夜市ではお馴染みの「大腸包小腸」。香腸(台湾ソーセージ)を糯米腸(もち米のソーセージ)に挟むという異次元の組合せ。味といい食感といい最強クラスのB級グルメです。士林夜市にも出店する「官芝霖大腸包小腸」はここ逢甲夜市発の人気屋台です。
食レポ:【官芝霖大腸包小腸】逢甲夜市の行列必至の台湾式ライスホットドッグ
サツマイモの団子をギュウギュウ押しつぶしながら油で揚げると、中が空洞になったまん丸いサツマイモボールの出来上がり。というちょっと変わった作り方の地瓜球。逢甲大学の敷地のすぐそばで営業する「逢甲地瓜球」は常に行列ができている超人気店。逢甲夜市必食グルメの1つです。
食レポ:【逢甲地瓜球】常に行列! 逢甲夜市で必食のサツマイモボールの人気屋台
こちらも逢甲夜市を代表する人気屋台の1つ「明倫蛋餅」。創業40年以上という歴史あるお店で、台湾の朝ごはんの定番「蛋餅」を夜市で食べることができます。ネギがたっぷり入ったフワフワもっちりの生地にはおすすめの甘辛い獨門甜辣醬がよく合います。
食レポ:【明倫蛋餅】甘辛い甜辣醬が決め手! 逢甲夜市で超人気の蛋餅の老舗屋台
思わず首をかしげてしまう店名のお店「紅茶臭豆腐」。ですが別に紅茶味の臭豆腐というわけではありません。臭豆腐を作るうえで必要な発酵菌を紅茶から作っているのでそう呼ばれています。しかも「頂級伯爵紅茶」という上等なアッサムティーを使っているという何とも贅沢な臭豆腐です。
食レポ:【紅茶臭豆腐】紅茶臭豆腐って何? 逢甲夜市で大人気の臭豆腐を食べてみた
官芝霖大腸包小腸と同じく台中逢甲夜市発のジャンボフライドチキン「惡魔雞排」。大きさもさることながら厚みもすごいという、まさに悪魔のような最強フライドチキン。もちろん味も申し分ありません。
食レポ:【惡魔雞排】分厚いジューシーなデビルチキンは邪悪な美味しさ!
なんと下ごしらえにお肉を8時間も揉みほぐすという「按摩雞排」。マッサージするようにしっかり揉みほぐすというのが店名の由来。巨大なフライドチキンなど見た目が派手な雞排のお店が多い中こちらはいたって地味。ですが柔らかくジューシーな雞排は絶品の美味しさ。人気があるのも頷けます。
食レポ:【按摩雞排】なんとお肉を8時間も揉みほぐして焼き上げる絶品鶏排!
台中を中心に国内に数店舗を展開する胡椒餅のお店「帝鈞碳烤胡椒餅」。なんと海外にも支店があるようです。焼き立ての胡椒餅は外側がカリっと香ばしく、中はピリッと胡椒の効いた豚肉餡がジューシーで堪らない美味しさ。
食レポ:【帝鈞碳烤胡椒餅】ピリッと胡椒の効いた豚肉餡が最高! 逢甲夜市で食べた胡椒餅
「黃金左腿」「黃金右腿」と2店並んで営業している逢甲夜市の名物屋台。「黃金左腿」は鶏肉を油で揚げたフライドチキンタイプ。チーズ、マスタード、タイ風ソース、タルタルソースなどソースがいろいろ選べます。
食レポ:【黃金左腿】左右揃った逢甲夜市の名物屋台、「左足」はソースが選べるフライドチキン
台湾全土に40店あまりを展開する台中発祥のフライドチキンの人気チェーン「繼光香香雞 J&G Fried Chicken」。数十種の香辛料に漬け込んだお肉を注文を受けてから揚げる香香炸雞はビールのあてにもピッタリ。
参考記事:【繼光香香雞 J&G Fried Chicken】台中発の人気フライドチキンチェーンに行ってみた
台湾国内に50店舗以上、さらに香港、中国、マレーシアなど海外にも進出している一大たこ焼きチェーン「日船章魚小丸子」はここ逢甲夜市のお店が総本山なのです。オーソドックスなたこ焼きの他にもワサビをたっぷりのせたたこ焼きなんかもあります。
食レポ:【日船章魚小丸子】台湾のたこ焼きの味は? 逢甲夜市で人気のたこ焼きを食べてみた
大人気屋台「逢甲地瓜球」の向かい辺りで営業している「豬大嫂豬血糕」。豬血糕というのはもち米を豚の血で固めてピーナッツ粉をまぶしたもの。夜市などでよく串に刺して売られています。説明すると抵抗ありそうな雰囲気なのですが食べるとそれほどインパクトはなくお餅を食べてるような感じです。
食レポ:【豬大嫂豬血糕】逢甲夜市で夜市の定番B級グルメ「豬血糕」を食べてみた
こちらも夜市の定番グルメ「糖葫蘆(タンフールー)」。たぶん見たことある人もいるのでは? なかでも「牛B葫蘆王」は台湾のあちこちの夜市で見かけます。イチゴやプチトマトをはじめカラフルなフルーツが串に刺さっているさまは見た目も鮮やか。味はもちろん夜市の雰囲気も盛り上げてくれますね。
食レポ:【牛B葫蘆王】夜市の定番「糖葫蘆(タンフールー)」を食べてみよう
逢甲大学の大門(正門)前にあるスイーツ店「逢甲冰菓室」。旬のフルーツ豪快に盛り付けたボリューム満点のかき氷が大人気です。夏ならやっぱりマンゴー! 器からスモークがふきだしてくる演出など目も楽しませてくれるメニューが盛りだくさんです。
食レポ:【逢甲冰菓室】モクモクとスモークの演出が楽しいマンゴーかき氷
「大甲芋頭城」はその店名の通り大甲産のタロイモ(芋頭)を使ったかき氷、アイスクリーム、スムージーなどのメニューが楽しめるスイーツ店。台湾に何度も来ている人ならタロイモの美味しさは分かるはず。知らない人はぜひとも一度食べてみてください。
食レポ:【大甲芋頭城】ねっとりと甘く煮込まれた大甲産のタロイモを使ったかき氷
逢甲夜市に数店舗を展開する木瓜牛奶(パパイヤミルク)の人気店「超獨特果汁傳奇」。オレンジ一色のカラーにメニューなどの文字がビッシリ書かれた外観は確かに獨特(独特)。おすすめはもちろん濃厚な木瓜牛奶(パパイヤミルク)です。
食レポ:【超獨特果汁傳奇】オレンジのド派手なお店で濃厚木瓜牛奶(パパイヤミルク)を飲んでみた
ここも逢甲夜市発のドリンクスタンド「CITY MILK」。「木瓜牛奶第一品牌」とパパイヤミルクNo.1を謳う強気のお店です。それだけに品質や製法にはこだわりがあり、特に使用するパパイヤは台農二號網室木瓜という果肉が赤く甘い香りのものを厳選しています。
食レポ:【CITY MILK】ミルク系フレッシュジュースNo.1を標榜するドリンクスタンド
カップに浮かぶまだら模様の演出で一世を風靡したタピオカミルクの超人気店「Tigersugar 老虎堂」。一中店の人気そのままに、続いてオープンの場所として選んだ逢甲夜市は「Tigersugar 老虎堂」にとって相応しい舞台と言えるのではないでしょうか。
参考記事:【Tigersugar 老虎堂】台湾で絶賛大ブレイク中の黒糖タピオカミルク!
一中街夜市の人気ドリンクスタンド「阿月紅茶冰」。ここ逢甲夜市にもお店があります。学生街だけに流行の食べ物のお店が多い中、こういった昔ながらの味の存在は貴重。派手な味に疲れたらほっと落ち着く味の昔ながらの紅茶をどうぞ。
参考記事:【阿月紅茶冰】若者が溢れる一中街夜市で飲んだほっと落ち着く昔ながらの紅茶
東京にも進出しているため日本人にもすっかり大人気のドリンクスタンド「一芳」。なんといってもおすすめは一芳水果茶。果肉がたっぷり入ったフルーツティーはスッキリ味でゴクゴク飲める美味しさです。
参考記事:【一芳】スッキリした甘さが最高! 台湾に来たらぜひ水果茶を飲んでみて!
台湾中部を中心に展開する熟成紅茶をテーマにしたドリンクスタンド「可不可熟成紅茶」。ミルクティーやタピオカ入りのメニューもありますがまずはシンプルに熟成紅茶をどうぞ。
食レポ:【可不可熟成紅茶】台中を中心に台湾中部で人気、熟成紅茶のドリンクスタンド
100店舗以上を展開しているにもかかわらずそのほとんどが台中、彰化、苗栗、南投といった中部地域に集中しているため北部や南部ではあまり目にすることのないドリンクスタンド「喫茶小舖」。逢甲夜市にもあるのでこの機会にいかがでしょう。
食レポ:【喫茶小舖】台中発のドリンクスタンドで黒糖タピオカミルクティーを飲んでみた