台南人気が急上昇していることもあってか「路地裏、老房子といえば台南」と思っている人が多いのではないでしょうか。いやいや台中も負けてないんですよ。台南に比べるとずいぶん都会のイメージのある台中ですが街のあちこちにまだまだ古い建物が残っています。有名なところでは土庫里エリアなどは古民家を改装したお店がたくさんありますね。というわけで今回は台中市北区の路地裏で見つけた老房子を改装したいい雰囲気のお店「桂蘭麵」を紹介したいと思います。
桂蘭麵
一見すると「住宅」な隠れ家食堂
台中市北区の太原路と崇德路の交差点近くにある路地裏。お店の姿はなく住宅街といった雰囲気の小さな通りなのですが・・・
こちらの建物が「桂蘭麵」。気を付けないと気付かずに通り過ぎてしまいそうになりますがしっかりと看板があります。外観は古い一軒家をほぼそのまま利用しているのでパッとみた感じほんとに住宅のようですよね。まさに隠れ家といった雰囲気のお店です。建物の様子からして日本家屋なのかな?
「桂蘭」というのはこのお店のオーナーのおばあちゃんであり家主でもある女性の名前なんだそうです。
1階部分はきれいに改装していますが2階にはレンガが見えます。外観を見た感じ古いとは言えわりとしっかりした建物なのかなー、と思いましたがやはりかなり古い建物のようですね。ただ2階はスタッフ専用ということで客席は1階のみとなってるようです。
シンプルな机とイスを置いただけの簡素な店内なんですが下手にいろいろといじるよりもスッキリしてていいですね。
カウンターにオーダーシートがあります。外帶(テイクアウト)用と內用(イートイン)用があるので店内で食べる場合は「內用」のオーダーシートに記入しましょう。
テーブル番号も忘れずに。
「桂蘭雞腿麵」と「手切滷肉飯」がおすすめのようですよ。なんで定休日にもサムズアップしてるんだ(笑)。
小菜はオーダーシートにも記入しますが冷蔵庫に入っているのを自分で取ってOK。
調味料、箸、スプーンなどはセルフ。こちらは台中の代表的な調味料である「東泉辣椒醬」と「五香醋」。
そして器に入った調味料がありますが、だいたいこういうのって辛いやつなんですよね・・・
ほらねやっぱり。中辣、大辣と書いてますよ。
う~ん、見るからに辛そう。辛いの苦手なのでちょっと遠慮しておきます。辛いのが好きな方は試してみてください。
箸やスプーンはこちらです。
ネギとショウガが効いた桂蘭雞腿麵
おすすめから「桂蘭雞腿麵」を選んでみました。だって店名が「桂蘭麵」ですもんね。その他スープと小皿料理を注文。
桂蘭雞腿麵(50元)、蛤蠣湯(40元)、煙燻豬耳朵(35元)、大陸妹(35元)
桂蘭雞腿麵とはスープなしの乾麺に鶏肉をトッピングしたものですね。乾麺は台湾ではポピュラーな料理ですが鶏肉を添えているのはあまり見ないですね。こちらのオリジナルメニューなのかな。海難チキンライスの麺バージョンみたいな感じですね。
シンプルに見えますが鶏肉はしっかり味が付いてます。それにショウガが効いててなかなか美味しいですねー。
麺もなかなか歯応えがあります。蔥油醬をよく混ぜて食べるとネギの風味がよりいっそう増して美味しいですよ。
蛤蠣湯はアサリ入りのスープ。アサリの旨味がしっかり出てウマい。
こちらは豬耳朵。小菜の定番ですね。
大陸妹というちょっと変わった名前の野菜。台湾では小菜でよく目にするおなじみの食材です。おひたしのように見えますがザクザクとした食感があってなかなか美味しい。一見量が多そうですがペロリと食べれてしまいました。
どの料理も美味しかったですねー。丁寧に調理してるのが分かるし盛り付けにも気を使っています。台湾の表現で言うなら「文青」の小食堂といった感じではないでしょうか。次回来たときはもう一つのおすすめ「手切滷肉飯」を食べてみたいと思います。