2023年1月1日より台湾から日本へ荷物を発送する場合、手書きラベルは利用不可となり「EZPost」というサービスを利用して手続きを行う必要があります。
「EZPost」を利用して台湾から日本へ荷物を送る方法については下記記事を参考にしてください。
台湾旅行中ついつい買い物しすぎて荷物がたくさん増えてしまった! ということはありますよねー。また、帰りは重い荷物から解放されて身軽になって帰りたいな~、と思う人もいるかもしれません。そんなときは台湾の郵便局から荷物を自宅に発送するという選択肢もありですよ。EMS(国際スピード郵便)なら2日~4日、航空便なら7日~10日程度で到着します。もし日数を気にしないのであれば船便で送ると料金も安くて済みますよ。というわけで今回は台湾の郵便局(郵局)から船便を利用して荷物を発送する方法を紹介します。
目次
船便の料金と所要日数
料金
船便で日本へ配送する場合の料金は以下のようになっています(中華郵政のHPより一部抜粋:2018.10.01現在)。EMSや航空便に比べて時間がかかる分若干料金が安くなっています。
重量 | 料金 | ||
EMS | 航空便 | 船便 | |
1kg | 530元 | 480元 | 400元 |
3kg | 850元 | 700元 | 540元 |
5kg | 1,130元 | 920元 | 680元 |
8kg | 1,550元 | 1,250元 | 890元 |
10kg | 1,830元 | 1,470元 | 1,030元 |
15kg | 2,430元 | 2,020元 | 1,380元 |
所要日数
船便で発送した場合の所要日数は15日~25日といったところです。
※画像は中華郵政HPより引用
郵局の便利箱を利用するとお得
台湾の郵局(郵便局)では便利箱と呼ばれる発送用の箱を販売しています。サイズは5種類ほどあるので荷物の量に合わせて選ぶことができます。しかも便利箱を使って郵局から発送する場合、箱代が実質無料になるという「便利箱サービス」というのがあるのでぜひ活用しましょう。
「便利箱サービス」について詳しくは下記の記事を参考にしてください。
最寄りの郵便局を探す
郵便局がどこにあるかを調べるには中華郵政のe動郵局という公式アプリを使うと便利です。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
郵便局での手続き
窓口で必要資料をもらう
POSTAL SSEVICESと書いてある窓口へ行きます。もし間違っていても別の窓口に行くよう教えてくれるので大丈夫ですよ。荷物を日本へ送りたい旨を告げると必要資料に記入するよう求められるので資料を受け取りましょう。郵便局の箱を利用するならこの時購入しておきましょう。
大きな郵便局だと写真のような番号札を置いているので番号札を取って順番を待ちます。順番が来るとカウンターに番号が表示されるので自分の番号が表示されている窓口に行きましょう。
発送ラベルとインボイスの記入方法
いったん窓口を離れて必要資料に記入を行います。資料は伝票とインボイスの2種類。以下それぞれの記入方法を説明します。
■発送ラベルの記入方法
発送ラベルの記入例を以下に示します。名あて国で通用する言語(または英語)で記入します。
※送り主、受取人ともに自分である場合を想定しています。
以下の項目を記入すればOK。重量や寸尺は郵便局の人が記入します。
■発送方法
船便で発送する場合「水陸」をチェック。
※航空:航空便、陸空:エコノミー航空便
■寄件人姓名地址
送り主の住所、氏名
ホテルなどに滞在している場合は宿泊先の住所を記入。
■郵遞區號
郵便番号
宿泊先の郵便番号を記入。
■電話
電話番号
宿泊先の電話番号(プリペイドSIMを使っている場合は携帯電話番号でもOK)。
■收件人姓名地址
受取人の住所、氏名
送り先の日本の郵便番号、住所、氏名を記入。
■國名
「日本」と記入。
■電話
電話番号
受取人の電話番号を記入。
■內裝物品
内容物を記入
漢字で意味が通じればOK。あいまいな場合は英語で記入。
■數量
内容物を数量を記入。
■價值
内容物の合計金額
厳密に記入する必要はありません。だいたいの金額で大丈夫です。
■内容物選択欄
衣類など身の回り品やお土産であれば「禮品(Gift)」をチェックでOK。
■若無法投投遞時、寄件人之指定事項
何らかの事情により配達できなかった場合の扱い
指定の場所へ転送する場合:「改寄至下列收件人及地址」をチェック。
破棄する場合:「抛棄」をチェック。
※転送する場合は転送先の住所(台湾国内)を記入。
■交寄日期
当日の日付を記入。
■寄件人簽署及日期
サインをします。
■インボイスの記入方法
インボイスの記入例を以下に示します。インボイスとは税関での検査で必要な書類です。名あて国で通用する言語(または英語)で記入します。
※送り主、受取人ともに自分である場合を想定しています。
郵件號碼は郵便局の人が記入するので空けておいてOK。
■寄件人姓名及地址
送り主の住所、氏名
ホテルなどに滞在している場合は宿泊先の住所を記入。
■電話
電話番号
宿泊先の電話番号、又は台湾で有効なSIMを持っている場合は携帯電話番号を記入。
■收件人姓名地址
受取人の住所、氏名
送り先の日本の住所を記入。
■電話
電話番号
受取人の電話番号を記入。
■交寄日期
当日の日付を記入。
■產品原寄國
内容物の原産国を記入。
※書かなくても問題ないようです。
■內裝物品
内容物の名称、数量、単価、合計金額、通貨種類を記入。(注1)
■寄件人簽章
サインをします。
注1 內裝物品は詳しく書くに越したことはないのですが、着替えといったような衣類などは具体的な金額を記載するのは難しいので、自分はいつもざっくりと書いています。
窓口へ荷物と資料を提出
発送ラベルとインボイスを記入し終えたら再び窓口へ行って提出します。郵便局にはたいてい梱包用のテープが置いてあるので郵便局で箱を購入した場合はここで梱包してしまいましょう。あとは重量を計って提示された料金を支払えば終了です。
荷物の追跡
発送した荷物の追跡は日本郵便の郵便追跡サービスで調べることができます。発送ラベルの右上に記載された英数字を入力することで検索可能です。
参考:個別番号検索 - 日本郵便
このときは9月4日に発送して9月22日に到着しましたので18日かかったことになります。詳しいことは分かりませんが船便の場合、積載する荷物が一定量に達すると出航するという話を聞いたことがあるので、自分が発送した後すぐに出航することもあれば暫く待ってから出向することもあるのではないかと思います。そのあたりは運ですね。
まとめ
LCCが増えたので台湾への旅行はずいぶん便利になりましたね。しかしLCCは荷物の重量制限あるので受託手荷物によって思わぬ出費になることがあります。そんなときは荷物の一部を郵送してしまうという選択肢もありです。受託手荷物の料金とそれほど変わらなければ身軽になる分だけメリットがあるといえます。台湾の郵便局は結構サービスが充実しているので上手く活用すると便利ですよ。