台湾で買い物したときにもらったレシートをよく見てください。レシートの上部に番号が記載されてますよね。実はこれ「統一發票」と呼ばれるくじになっているのです。賞金額はなんと最高1,000万元!(日本円にして約3,200万円!)というわけなので台湾のレシートは捨ててはいけません! 大切に保管して帰国後のお楽しみにしましょうね。
目次
台湾のレシートくじ「統一發票」について
実際のレシートはどんなの?
台湾のレシートには2種類あってそれぞれ「電子發票」「傳統發票」と呼ばれています。最近ではほとんどのお店が電子發票を採用していますが、今でも傳統發票を使っているお店もあります。
電子發票:QRコードの付いた新しいタイプのレシート
傳統發票:QRコードの付いていない古いタイプのレシート
くじはどの部分なのかというと、アルファベット2文字で始まる番号がそうです。レシート1枚に1つの番号が付与されています。
脱税対策のレシートくじ
そもそもなぜレシートくじというものを行っているのでしょうか? 実は全ての店舗がレシートを導入している訳ではありません。屋台などで食事をしたときはレシート貰いませんよね。台湾ではレシートを発行することにより、そのデータが即座に国税局に送信され確実に課税することが出来るのです。
かつて台湾ではレシートがあまり普及しておらず店は売上を自主申告して営業税(日本の消費税あたる)を納めていました。その為、脱税行為が多発し、その対策としてレシートくじが導入されたのです。これによりお客さんはレシートを欲しがります。つまりレシートを導入していない店は導入している店より不利な状況になる訳です。その結果レシートの導入率が上がり、脱税も減る、消費者も喜ぶと一石三鳥の政策なのです。日本でも実施して欲しいですね!
お店のレシート有無の見分け方
レシートが貰えるかどうかを気にしてお店に行くことはないかと思いますが、一応見分け方があるので説明しておきます。
夜市で見られるような屋台のようなお店や、建物であっても半ば開放されているような古いお店ではまずレシートは無いと思った方がよいです。ちゃんとした店舗であっても下の「本店免用統一發票」と書かれたステッカーが貼ってあるお店はレシートを発行しません。
当選番号の発表について
レシートくじ、統一發票の当選番号の発表は2カ月に一回、奇数月の25日に発表されます。下記の台灣財政部HPに当選番号が掲載されます。
参考:財政部稅務入口網
下図の例は2016年9月25日に発表された7、8月分の当選番号。つまり7月1日~8月31日までに買い物したレシートが対象になっています。下部の「領獎期間」というのは引き換え期間。当選した場合はこの期間内に現金に引き換えする必要があります。
※画像は財政部稅務入口網より引用
上記に記載されている当選番号、当選金額は下記のようになっています。
(例)2016年7、8月分の当選番号
賞名 | 当選番号 | 賞金 |
特別賞 | 91909013 | 1,000万元 |
特賞 | 95976127 | 200万元 |
頭賞 | 54845444 41876525 86331065 |
20万元 |
2等 | 頭賞下7桁 | 4万元 |
3等 | 頭賞下6桁 | 1万元 |
4等 | 頭賞下5桁 | 2,000元 |
5等 | 頭賞下4桁 | 1,000元 |
6等 | 頭賞下3桁 | 200元 |
増開6等 | 下3桁一致 352、672 731、214 |
200元 |
当選番号の確認方法
レシートが当選しているかどうか確認するには上記のサイトを見てレシートを1枚1枚チェックしてもよいのですが、アプリを使うと簡単に確認することができます。
一番おすすめなのは「發票+」というアプリです。
下記の「i統一發票」はかわいい音声で当選を教えてくれるという、ちょっとお遊び的に使うと面白いアプリです。
当選したレシートの換金方法
外国人が当選した場合も換金OKです! ただし、さすがに日本では無理。台湾まで行く必要があります。換金方法については下記記事を参照してください。
まとめ
レシートにくじが付いているというのは画期的ですね! これを知ってると日本に帰国した後、台湾で買い物したときのレシートが当選しているかどうかワクワクしながら確認することができるという台湾旅行の楽しみが1つ増えますね。レシートは捨てずに取っておいてアプリを使ってチェックしてみてくださいね。