【中壢肉羹大王】実は90年以上続く桃園・中壢の老舗で食べた肉羹

台湾グルメといえば小籠包、牛肉麵、魯肉飯、麵線、排骨飯、胡椒餅などなどたくさんありますね。しかし地元ではよく食べられているのに観光客にはイマイチ認知度が低いのが「肉羹」。個人的には大好きなのですがいかんせん地味なせいかどうもスポットが当たりません。というわけで今回は桃園の中壢にある肉羹の老舗「中壢肉羹大王」を紹介したいと思います。

中壢肉羹大王

内側の看板が物語る歴史の古さ

中壢の「中壢肉羹大王」に行ってきました。桃園MRTの老街溪駅から歩いて5分弱ほどの中山路沿いにお店があります。一見なんでもないようなお店に見えますが実は90年以上も続いている老舗なんですよ。

色褪せた外側の看板もなかなかの古さを感じさせるのですが内側にもさらに昔のものと思われる看板があります。右から左の横書きが歴史の古さを物語ってますね~。

店内はちょっと変わった構造で前面がキッチンがあり奥側の一段高いところがイートインスペースになっています。

入り口付近にオーダーシートとペンが置いてあるので取って空いてる席へ。

外から見ると小ぢんまりとしたお店なのか、と思いましたが店内はけっこう席数がありますね。ちょっと中途半端な時間帯だったせいかわりと空いていました。

オーダーシートに注文したいものとテーブル番号を記入してキッチンにいる店員さんに渡します。

テーブルに番号がない、と探してたらこんなところに(笑)。

豚肉のつみれがゴロゴロ

注文したのは「肉羹湯」「魯肉飯」「燒肉」。運ばれてきたときに見事に茶色ばかりだということに気付いて笑ってしまいました。

肉羹湯(60元)、魯肉飯・小(40元)、燒肉(60元)

部屋に奥側に箸やスプーンが置いてあるので自分で取ります。

ちなみになぜか店内で亀が飼われてますよ。

こちらが「肉羹湯」。豚肉のつみれが入ったとろみのあるスープです。「肉羹」だけで名称として成り立つのですが麵や米粉が入った「肉羹麵」や「肉羹米粉」、またご飯が入った「肉羹飯」といったバリエーションもあるので「肉羹湯」と表記するケースも見られます。

お好みで烏醋を入れても美味しいですよ。

豚肉のつみれが思っていた以上にゴロゴロと入っているんですよ。そしてこれが食感がよくてかなり旨い。麵線にもよく具として使用されていますね。肉羹麵線、大腸麵線、蚵仔麵線など具を選べるケースがありますがこのつみれが好きなので肉羹麵線を選ぶことが多いです。とろみのあるスープはわりと味が濃いめで日本人好みの風味なのではないでしょうか。

福菜として注文した「燒肉」。日本の焼き肉とは別物で、茹でた皮付きの豚バラ肉に砂糖、塩、五香粉、胡椒、紹興酒、白醋などで下味をつけローストした料理です。

甘辛いタレをつけていただきます。ローストしているので外側がカリッとして中はジューシー。お粥にもよく合う料理ですね。

肉羹湯」はスープ扱いなので主食として「魯肉飯」をいただきました。かなりたっぷりと魯肉がご飯にのっています。

痩肉(赤身)と肥肉(脂身)は半々といったところでしょうか。こちらも味はやや濃いめで個人的には好きなタイプです。


別の日に改めて再訪。このときは「肉羹麵」「雞捲」「燙青菜」を注文。

肉羹麵(70元)、雞捲(70元)、燙青菜(55元)

中壢肉羹大王」おすすめの小菜の1つ。「雞捲」という名前ですが実は鶏肉ではなく豚肉が使われています。豚肉、芋頭(タロイモ)、荸萕(黒クワイ)、玉ねぎなどを豆皮で巻き油で揚げたもの。

いっしょに添えられた甜辣醬をつけていただきます。パリパリの豆皮に柔らかい豚肉、それに野菜類のザクザクとした食感が一体になって何とも言えない美味しさですね~。

あまり茶色ばかりでは・・・ ということで注文した「燙青菜」ですがこれもけっこう茶色っぽさがありますよね(笑)。

おそらく使われる野菜は様々だと思いますがこの日は地瓜葉(サツマイモの葉)でした。日本ではなかなか食べる機会がない野菜ですね。

この日は麺入りの「肉羹麵」をいただきました。肉羹のみでもけっこうボリュームがあるので麺入りだとかなり食べ応えがあります。

やっぱりこのつみれが美味しい。

麺が柔らかめなのは台湾ならではですねー。でも味が濃くてとろみのあるスープなので柔らくてもわりとよく合うんですよね。「肉羹米粉」「肉羹粄條」「肉羹米苔目」「肉羹飯」なども気になるので機会があれば食べてみたい。

観光客にはやや認知度の低い肉羹ですがすごく美味しいのでぜひ試してみてくださいね。

店舗情報

住所 桃園縣中壢市中山路295號
営業時間 10:30~20:00
休日  
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