
台湾南部の都市で人気があるのは台南、そして高雄であるのは間違いないでしょう。しかし嘉義市もなかなか侮れない魅力があります。非常にコンパクトにまとまった中に面白いお店がたくさん詰まっているので街歩きがとても楽しい。さらに近年YouBike2.0が配備され利便性も向上。今回はその嘉義市にある老舗の甜品店(スイーツ店)「咱台灣人的冰」に行ってみました。
咱台灣人的冰
お店は著名な画家の旧邸
「咱台灣人的冰」は嘉義市の重要なランドマークといっても過言ではない中央噴水池から徒歩5分ほどの國華街と蘭井街の交差点にお店があります。
実はこちらの店舗、228事件で命を落とした著名な画家である陳澄波氏の旧宅としても知られているのです。
注文方法はオーダーシートで行います。冷たいメニューの「冰」と温かいメニューの「熱」の2種類のオーダーシートがあるので希望する方を取って記入しましょう。
黄色い方が冷たいメニューの「冰」のオーダーシート。自分でトッピングが選べる「招牌綜合冰」の他「草莓冰」「百香果冰」「仙草冰」「紅豆牛奶冰」「粉圓冰」「花生牛奶冰」などがありますがほとんどのお客さんは「招牌綜合冰」を注文してますね。
「招牌綜合冰」は大小2つのサイズがあります。といってもメニュー上に記載はなくて、トッピングを5種類選ぶと小サイズで50元、6種類選ぶと大サイズで60元となります。
また甜度(甘さ)が「無糖」「微糖」「半糖」「全糖」から選択可能。氷少なめがよい場合は「少冰」にチェック、練乳希望の場合は「煉乳」にチェック、といった具合に記入します。
ピンク色の方が温かいメニューの「熱」のオーダーシート。スープが「桂圓湯」と「燒仙草」から選べます。「冰」と同様にトッピングを5種類選ぶと小サイズで50元、6種類選ぶと大サイズで60元です。
各トッピングには番号が割り当てられているので希望のトッピングの番号をオーダーシートに書きこみます。
ショーケースにちゃんと実際のトッピングが陳列されていて名前と番号が書いてあるのでこちらを見ながら記入するとよいですね。
こんな感じで記入します。イートインの場合は「內用」にチェックを入れるのも忘れないようにしましょう。
オーダーシートの記入を終えたら番号札を取ります。
自分の番号が掲示版に表示されたら注文カウンター(點餐區)に行って注文します。
注文・清算を終えたら右手にあるテーブル席へ行って空いてる席に座ります。
綜合冰、桂圓湯、蕃薯糖
「招牌綜合冰」で5種類のトッピングを選択。というわけで小サイズだとこのくらいの量です。かき氷は桂圓冰ということでシロップには龍眼が一緒に煮込まれているようです。氷の上にのっている黒い物体がその龍眼。ちなみに選んだトッピングは氷に隠れて全く見えません(笑)。台湾のかき氷あるあるですね。
招牌綜合冰・小(50元)
シロップがかかった氷はほんのり甘い。このとき2月だったので注文したときに店員さんに「ほんとに冰でいいの?」と念を押されましたよ。でもまあ春くらいの暖かさだったので全然問題なかったのですが台湾人的にはあり得ないんでしょうかね?
しばらく食べ進めるとトッピングが見えてきましたよ。選んだのは「蕃薯圓」「黑糖粉粿」「綠豆」「切圓」「紫米」。特に「黑糖粉粿」がモチっとして食感がよく美味しいですね~。
その他のトッピングも食感や甘さに微妙に違いがあって面白い。またカラフルで見た目も楽しめますね。
こちらは別に日に食べた「熱」のメニューから「桂圓湯」。桂圓冰の温かいバージョンといったところでしょうか。これもトッピングを5種類選んだ小サイズです。選んだのは「湯圓」「蕃薯圓」「大豆」「薏仁」「蕃薯」。
桂圓湯・小(50元)
これは選んだトッピングではない龍眼です。
地瓜(サツマイモ)を甘く煮た「蕃薯」。これが一番存在感ありますね。
食感、甘さのバランスを考えて選んでみました。スープは意外にあっさりして甘さ控えめなので蕃薯や大豆など味の濃いトッピングと相性がいいような気がします。
「咱台灣人的冰」のもう一つの人気メニューがこの「蕃薯糖」。
店頭で地瓜(サツマイモ)を砂糖でグツグツと煮込んでいる様子が目を引きます。
煮あがった地瓜の鮮やかな黄色が見るからに甘そうです。
蕃薯糖の値段は量によって130元、110元、65元、55元、35元の5種類。真ん中の65元が半斤(300g)ということは一番多い130元が1斤(600g)ということかな?
というわけでせっかくなので「蕃薯糖」をテイクアウトしてみました。注文は同じようにオーダーシートを記入して行うのですが、土日祝日は地瓜を煮込んいる側に直接並んで購入するみたいです。
またオーダーシートは「冰」「熱」のいずれにも「蕃薯糖」の記入欄があります。このときは「熱」のオーダーシートで注文したのですが温かい状態で提供されました。もしかすると「冰」のオーダーシートだと冷たい状態なのか? いずれ試してみたいと思います。
串が3本付いてました。
カップがお店のオリジナルでちょっとクセあり(笑)。
購入したのは少ない方から2番目の55元。1人でも食べれるほどの量ですが2人で分けてもいい具合といったところでしょうか。
蕃薯糖(55元)
パッと見た感じが大学芋そっくりなのですが大学芋のように外側のパリッとしたコーティングはありません。また想像以上に柔らかくてホクホクというよりねっとりとした感じの食感なのが印象的でした。甘さは見た目通りで大人から子供まで好まれそうな濃厚な味。
いろんな意味で嘉義に来たら外せないお店と言ってもよいのではないでしょうか。嘉義市内でも賑やかなエリアにあり文化路夜市からも近いのでぜひとも立ち寄ってほしいですね。
店舗情報
住所 | 嘉義市西區蘭井街249號 |
営業時間 | 12:40~20:30 |
休日 | 水 |