まだネットよりも雑誌の方が情報源として主流だった時代から取り上げられている有名店もたくさんありますね。西門のガチョウ肉専門店「鴨肉扁土鵝專賣店」もその1つでしょう。ここは行ったことがある、いやもう何度も行ったことがあるという人もいるかと思いますが、知ってるけどまだ行ったことがない、という人ももちろんいるでしょう。というわけで改めて紹介したいと思います。
鴨肉扁土鵝專賣店
鴨肉ではなく鵝肉(ガチョウ肉)のお店
台北、西門の超有名店「鴨肉扁土鵝專賣店」に来ました。MRT西門駅から中華路を北へ200mほどの場所にお店があります。
創業は1950年ということで70年以上の歴史がある老舗です。とはいえ店舗は改装されているのでとっても綺麗。見た目では最早老舗というイメージは感じられないですね。
すでによく知られた話ではありますが、店名が「鴨肉扁土鵝專賣店」でも販売しているのは鴨肉ではなくて鵝肉(ガチョウ肉)なんですよ。なんでも当初は鴨肉を販売してたそうなのですが鵝肉の方が売れ行きがいいから、とのこと。で、店名は変えずにそのままなんだそうです。
「鴨肉扁」はガチョウ肉の専門店です。1950年にオープンした当初はアヒル肉を販売していましたが、商売は目立って良くはありませんでした。ところが、二年後にガチョウ肉を試しに販売したところ、売れ行きがみるみると良くなったそうです。そこで、現在の三代目に至るまでガチョウ肉を販売しています。今でも看板だけが“鴨肉(アヒル肉)”のままとなっています。
台北市政府観光伝播局 公式HPより引用
店内に入ると店員さんがやってきて、先ず「麺にするか? 米粉にするか?」を聞かれます。その後「鵝肉(ガチョウ肉)を注文するか?」との質問。注文を終えると指定された席に座ります。
実はメニューはなく「麺、米粉、鵝肉」だけなのでこういった注文方法になっているようです。しかし有名店なので観光客もたくさん来るだろうに、このスタイルを続けているのはある意味すごいですね。
鵝肉の量は聞かれなかったのでたぶん人数によって店側で量を調整するのだと思います。このときは事前に1人分の量(たぶん100元ぐらいだと思います)を調べていて「ちょっと少ないかな・・・」と思ったので「200元分で注文できるか?」と聞くと「OK」と。
ガチョウ肉とガチョウ肉入りの麺
席に着いて5分もしないうちに料理が到着。鵝肉(ガチョウ肉)200元分と麺です。
麺(60元)、鵝肉(200元)
各種調味料がテーブルに置いてあるのでお好みで。
まずは麺から。台湾土鵝と呼ばれるガチョウから取ったスープに麺、ガチョウ肉、ニラ、もやし、油蔥酥など。スープはかなりあっさりした味ですねー。物足りない人は辣椒蒜頭(ニンニク入りラー油)など入れてもよいかも。
麺は台湾ならではのやや柔らかめの食感。
ガチョウ肉もトッピングで入ってますよ。
鵝肉(ガチョウ肉)にはタレが2種類付いていました。黒い方が「醤油膏」、赤い方はたぶん「辣椒醬」かな。個人的には辣椒醬(チリソース)の方が好きですね。辛さはほとんどありません。
噛むとお肉から旨味が溢れてきます。やっぱりウマい。麺と合わせると200元分だとやはり量はちょっと多めかもしれませんがよく食べる人なら問題ないのではないでしょうか。
明らかに違う部位が入ってますが(笑)。コリコリした食感で、何だろう、砂肝かな? まあ、この辺のアバウトなところが面白いところでもあります。
有名店ながら注文方法が謎だったりするのでまだ行ったことがない人はぜひ参考にしてくださいね。
店舗情報
住所 | 台北市萬華區中華路一段98之2號 |
営業時間 | 12:00~20:00 |
休日 |