台湾のおにぎり「飯糰」を知っていますか? 豆漿店など朝ごはん屋さんのメニューでよく目にしますね。早朝、街を歩くと飯糰専門の屋台なんかもあります。実際に食べたことがある人もいることでしょう。日本のおにぎりと違って具だくさんでボリューム満点なのが特徴。ビックリするくらいの大きさですね。
ところがこの飯糰、台中に行くとさらに凄いことになってるのです。台北でよく見かける飯糰は円柱のような形で割とキレイにまとまっています。しかし台中の飯糰はまるで岩石のよう! 「握る」というより「固める」という感じ。作ってるところ見てると、あっけにとられてしまうほどの豪快さなのです。というわけで今回は台中でぜひ食べて欲しい豪快かつ美味しい飯糰のお店8店を紹介したいと思います!
日棧飯糰
台中第五市場のすぐ近くで早朝から行列を作っている屋台が「日棧飯糰」。メニューは飯糰と豆漿のみ。飯糰は大、中、小の3つのサイズがあり写真は中サイズ。中サイズでもこのボリュームです。具の入り方も豪快そのもの。入っているというより挟んでいるという言い方がしっくりきます。滷蛋(煮玉子)、菜脯(台湾のタクアンのようなもの)、肉鬆(デンブ)、酸菜(高菜のようなもの)、油條(揚げパン)、花生粉(ピーナッツ粉)などバラエティ豊富です。おにぎりを握る様子も必見。ビニール袋をうまく使って高速で握っていきます!
食レポ:【日棧飯糰】ボリューム満点すぎる! 台中第五市場の台湾式おにぎり
住所:台中市西區自治街31號
営業時間:6:00〜10:30
休日:日
育英路阿婆飯糰
豪快さならここに敵うお店はないのではないかという迫力あるおにぎりを販売する屋台「育英路阿婆飯糰」。実ははっきりした店名はなく、他にも育英路飯糰、育英路大飯糰などいろんな呼び名があります。繁華街からは随分離れた場所で営業しているにもかかわらず開店前から順番待ちになるほどの大人気。とにかくその豪快過ぎるおにぎりが圧巻。ビニール袋越しに手にしたご飯に具をブチ込んで、握るというより固めると言った感じで手際よくまとめ上げていきます。1個食べたらじゅうぶんお腹いっぱい。立派な朝ごはんになりますよ。
食レポ:【育英路阿婆飯糰】まるで岩石! 台中の豪快、特大、最強おにぎり!
住所:台中市東區樂業路187號
営業時間:7:30〜12:30
休日:月
漢口飯糰
店名の通り漢口路で営業している飯糰の人気屋台「漢口飯糰」。台中で飯糰と言うと先ず間違いなく名前があがるほどの有名店で朝早くから行列ができています。飯糰は何種類かありますが特に人気なのがネギ入りの卵焼きが具として入っている蔥蛋飯糰。おにぎりの具に卵焼きが入ってるっていうのが日本人の感覚ではあり得ないのですがここでは普通。しかも油條(揚げパン)、菜脯(たくあん)、肉鬆(デンブ)、酸菜(漬物)などなど定番の具が入ったうえでの卵焼き入りなのですから想像を遥かに超えています。
食レポ:【漢口飯糰】毎朝行列の人気屋台で具だくさんの豪快おにぎりを食べてみた
住所:台中市西屯區漢口路一段153號
営業時間:6:15〜11:30
休日:
中興飯糰
大里区の內新市場で営業するおにぎり屋台「中興飯糰」。市場はいわゆる黃昏市場なので昼過ぎからのオープン。朝方は静まり返っているのですが、そんな中で長い行列を作るほどの大人気なのです。メニューは豊富で10数種類あり、さらにどのメニューも白米、紫米、雙色の3種類から選ぶことができます。おすすめは白米と紫米が半々の雙色(白米と紫米の半々)。見た目にも鮮やかなツートンカラーの飯糰が出来上がります。そしてもちろん台中の飯糰らしくボリューミーで豪快。食べても美味しい飯糰ですよ!
食レポ:【中興飯糰】大里で食べたツートンカラーが鮮やかな台湾式おにぎり
住所:台中市大里區中興路二段と東榮路の交差点(內新黃昏市場内
営業時間:6:00〜10:30
休日:
臻味登前無名飯糰
太平区の臻味登という朝ごはん屋さんの前で営業するおにぎり屋台。店名はありませんが「臻味登前無名飯糰」と呼ばれています。またおにぎりのその豪快さから「太平超狂控肉飯糰」などとも呼ばれることも。おすすめはズバリ控肉飯糰。控肉っていうのは控肉飯にのっている豚の角煮のことで、つまり角煮をおにぎりの具にしてるというわけです。まさに控肉飯をそのまま握っておにぎりにしてしまったような豪快さはもう笑えてしまいます。飯糰と一緒に刈包も売られていてこちらもおすすめです。
食レポ:【臻味登前無名飯糰】笑えるほど豪快! 爌肉が丸ごと入った台湾式おにぎり
住所:台中市太平區成功東路6號
営業時間:6:00〜12:00
休日:
海盜飯糰
学生の街、一中街エリアでおにぎりを販売する「海盜飯糰」。こちらは屋台ではなく店舗を構えるお店です。台中の豪快な飯糰に比べるとボリュームはやや控えめですが、具の迫力はこちらも負けてはいません。おススメは店名と同じ名前の海盜飯糰。大きな豚焼肉がゴロっと入った食べ応えのある一品です。この甘辛い味付けのお肉がなかなか美味しい。もうおにぎりの具と言うよりご飯のおかずがおにぎりに入ってるような感じで、まるで生姜焼き定食をおにぎりにして食べてるようです(笑)。
食レポ:【海盜飯糰】学生の街、一中街の安くて美味しい海賊おにぎり
住所:台中市北區三民路三段136-6號
営業時間:6:31〜12:00
休日:水
陝西路無名飯糰
北区の全聯福利中心(スーパー)の前で営業しているおにぎり屋台「陝西路無名飯糰」。こちらも朝から行列ができる人気店。屋台の中を見るとお櫃に入ったご飯に、酸菜(漬物)、肉鬆(デンブ)、油條(揚げパン)、菜圃(タクアン)などお馴染みの具がズラリ。そしてその横の大きな鉄板では蔥蛋というネギ入りの卵焼きが一度にたくさん焼かれています。この蔥蛋を挟んだ飯糰加蔥蛋がこちらのおすすめ。ネギの香りがよい玉子焼きが美味しく、なにより1個でじゅうぶんお腹いっぱいになるボリュームたっぷりのおにぎりです。
食レポ:【陝西路無名飯糰】ふんわりネギ入り玉子焼きを挟んだ台湾式おにぎり
住所:台中市北區陝西路66號(全聯福利中心前)
営業時間:6:30〜9:30(売り切れ次第終了)
休日:
飯糰打嗝了
こちらは一転、ちょっとかわいい感じの飯糰を販売する「飯糰打嗝了」。「打嗝」というのは「げっぷ」と言う意味。パッケージにかわいいイラストとともに日本語で書いてますね。実はちょっと日本のおにぎりを意識しているのがこちらの飯糰。珍しく海苔を巻いたタイプで、しかもコンビニのおにぎりのように海苔とご飯が分離するようにパッケージされてるという手の込みよう。具も海老天、焼肉、唐揚げなど他のおにぎり屋台とは違う独自路線を行ってます。日本っぽいけどやっぱり台湾、いうなかなか面白い飯糰ですよ。
食レポ:【飯糰打嗝了】台湾風だけど日本風? 一中商圏のかわいいおにぎり屋さん
住所:台中市西區博館三街62巷23號
営業時間:6:15〜13:00
休日:日月