
2021年に閉店した台北のとあるカフェのオーナー夫妻が台東に移住して翌2022年の夏に成功鎮の海岸沿いに「Monday coffee & food」という新しいお店をオープンしていました。ずっと行きたいと思っていたのですが場所が場所だけになかなか訪問することができず。しかし今回台東に行った際にようやく行くことができました。いや、このお店に行くために台東に行ったというのが正しい。
Monday coffee & food
店名の由来は台北時代のルーティーン
今回の目的地「Monday coffee & food」は台東の成功鎮という場所。成功漁港のある港町から2㎞ちょっと離れた海岸沿い、台東の観光スポットとして有名な三仙台のやや手前当たりにお店があります。
こちらのお店、実はアクセスがちょっと難しい。地元の人なら車やバイクで簡単に到達できるのですが観光客となるとそうはいかない。
お店があるのは芝田路という通りなのですがバスが走っているのは1本内陸側の花東海岸公路という通りなのです。最寄りのバス停から歩いていくとなると農道のような細い道を1㎞ほど歩かなければなりません。
成功漁港付近でタクシーを拾って行く・・・ という手もありますが帰りはどうする? と他に手がなければ歩いていくしかないのか・・・ と思っていたのですが、色々調べていると成功漁港からちょっと離れたところに電動自転車をレンタルしているお店を見つけたので今回をそちらを利用してみました。
というわけで海岸線の通りを走ってお店に向かいます。天気が良いので気持ちいいですねー。
向こうに見える白い建物が目的のカフェ。レンタル店からだと歩くと15分ほどかかりそうですが電動自転車を利用すればあっという間です。
「Monday coffee & food」に到着。
白い外観に背後の椰子の木がいかにも海辺のカフェといった雰囲気。写真では何度も見ているのですが実際に目の前にすると感動しますね~。
実はこちらのお店、ほぼ廃墟同然だった建物を自分たちで改装して作り上げたんだそうです。すごいね。
※画像はMonday coffee & foodの老闆娘提供。
お店の前にちょっとした広場があって駐車スペースになっているので車やバイクで来たならここに停めるとよいですね。
駐車スペースの先にある脇道を降りていくと基翬漁港が見えますよ。
なぜ店名が「Monday coffee & food」なのか? 実はオーナー夫妻が台北で「開燈咖啡 Dawn Surf & Co. Cafe」を経営していたとき毎週定休日の月曜日に海へ出かけサーフィンを楽しんでいたことに由来しています。ちなみに現在のお店の定休日は木曜日で月曜日は営業していますよ。
さてそれでは早速お店の中へ。
ロゴを見てもわかるように建物はくの字型になっていて道路側に出っ張っている部分がキッチンになっているようです。
そして道路と平行になっている部分が客席として使用されています。道路側がカウンター席、山側がテーブル席。両サイドともに窓があってすごく明るい雰囲気がよいですね。
店内の一角ではTシャツをはじめさまざまなグッズが販売されています。
お店に入るとオーダーシートを渡されるので受け取って空いてる席へ。注文内容とテーブル番号を記入しましょう。
こちらは季節限定のメニュー。オーダーシートには載ってないので口頭で注文しましょう。
テーブル番号はアルファベット?
注文が決まったらオーダーシートをレジへ持っていって清算します。
お水はセルフサービス、スプーンやフォークなどもこちらから取っていきます。
夏の海辺を思わせるメニューの数々
注文したのは「星期一塔可飯」と季節限定の「鳳梨冰咖啡」。
星期一塔可飯(250元)、鳳梨冰咖啡(170元)
ブラックコーヒーとパイナップルジュースのグラデーションが鮮やかな「鳳梨冰咖啡」。
ドライパイナップルが浮かべてあります。
よく混ぜてからいただきます。台湾のカフェではコーヒーにさまざまなフルーツジュースをアレンジしたメニューがあっていろいろと飲んできましたがパイナップルバーションはかなり美味しい。
お店が人気ベスト3だと言っているメニュー「星期一塔可飯」。「塔可飯」つまりタコライスですね。「開燈咖啡」時代にはたぶんなかったメニューじゃないかな?
さすが卵の半熟具合も完璧です。
挽肉がしっかりと味付けされていていい感じです。さっぱりした味なので暑い日でも美味しくいただけます。
レタスやトマトなど野菜もたっぷり入っているのがうれしいですね。
スイーツもいただきましたよ。
焦糖布丁(100元)、燕麥奶拿鐵(150元)
こちらはオーツミルクを使った「燕麥奶拿鐵」。白黒のコントラストが鮮やかです。
ふんわりとクリームをのせた「焦糖布丁」。
食べると濃厚な卵の風味が口の中に広がります。プリンの滑らかな口当たりの中にわずかにトッピングされた砕いたクッキーの食感がよいアクセントになっています。
日を改めて再訪。先日は老闆で友人の潘くんがお休みだったのですがこの日は出勤していて久々の再会。最後に会ってからもう6年くらい経つかな・・・
そしてこの日いただいたのは「莎莎醬熱狗堡」と「柚子美式」です。
莎莎醬熱狗堡(160元)、柚子美式(160元)
「柚子美式」ですが「pomelo iced coffee」なので柚子ではなく文旦が使われてるのかな?
シトラスのような爽やかな香りで「鳳梨冰咖啡」とはまた違った美味しさがありますねー。
フードメニューには「星期一塔可飯(タコライス)」「奶油野菇咖喱飯(カレー)」などありますがそこまでお腹が空いてないというときには「莎莎醬熱狗堡(ホットドッグ)」がおすすめ。
美味しそうなソーセージを挟んだパンの上から細かく削られたチーズが雪のように積もっています。
さっくりと歯触りの良いパンにジューシーなソーセージ、そこに莎莎醬(サルサソース)のほどよい酸味が加わってなんともいえない美味しさですよ。
老闆の潘くんが「檸檬杯」をサービスしてくれました。ありがとう! というわけで季節限定の「甘蔗椰子汁」を追加で注文して合わせていただきます。
檸檬杯(170元)、甘蔗椰子汁(150元)
台湾ではわりとよく見かける甘蔗汁(さとうきびジュース)とココナッツウォーターを合わせた「甘蔗椰子汁」。
優しい甘さとすっきりとした味が暑い日にぴったり。お店のイメージにもよく合ったメニューなのではないでしょうか。
「檸檬杯」って名前を見るとドリンクメニューのようですが実はスイーツなのです。そして「星期一塔可飯」と同じくお店の人気メニューベスト3の1つでもあります。
涼し気なカップに入っているのはレモンクリーム、ライチゼリー、スポンジケーキ、クランブルクッキー。食感も風味も違うそれぞれのトッピングがうまい具合に一体となった不思議な感覚。人気があるというのも納得の美味しさです。
台北で「開燈咖啡 Dawn Surf & Co. Cafe」にも何度か行きましたが当時よりどのメニューも洗練されている感じがしましたねー。とても美味しかったです。
街からかなり離れた場所ながら平日にもかかわらず2日とも開店直後からお客さんでいっぱいでした。特に家族連れできている方が目立ちましたね。
観光客が行くには場所的にちょっと難易度が高いのですが素晴らしいお店なのでぜひ行ってみてほしいですね。特に三仙台に行くなら近くなので立ち寄ってみてください。
店舗情報
住所 | 台東縣成功鎮芝田路185之6號 |
営業時間 | 12:00~18:00 |
休日 | 木 |
リンク | MONDAY |