最近台湾で日本のレトロ喫茶店を意識したカフェが増えているような気がします。明らかに「昭和」をイメージした外観や装飾、またメニューに至るまで「よく知ってるよね」と感心するほど再現されているのは驚き。
しかし、日本でも同様ですが、やはりどんなに古さを演出しても「現代のお店」という印象は拭えないものですね。そこは割り切って楽しむのがよいかと思います。
一方、台湾にも数は少ないものの、日本のような「本物の老舗喫茶店」が存在します。今回紹介する台北の「上上咖啡」もそんなお店の1つ。
上上咖啡
店内は馴染みの客が多数
台北のMRT西門駅近くにある歴史的建築物「中山堂」。その中山堂の前の小さな路地で営業している古い喫茶店「上上咖啡」へ行ってきました。
中山堂の前の広場では太極拳(たぶん)をやっている人の姿が。台湾ならではの朝の光景ですね。
こちらが「上上咖啡」。1978年創業ということなのでもう45年ほども営業を続けている老舗の喫茶店です。外観からして古さを感じることができますが、特に上部がアーチ型になった扉など日本の古い喫茶店を思わせる姿が印象的ですね~。
店内に入ると右側にカウンター。左側にテーブル席。一応カウンターにも椅子があるのですがここまでお客さんが座るとかなり窮屈になりそうですね。
入り口付近に円形のテーブル席も1卓ありました。
ちなみに2階にも客席があるみたいなので意外に席数は多そうです。
入店してしばらくすると1階はほぼ席が埋まってしまったのですが、どうも自分以外は全員お店と顔馴染みのお客さんのようでした。
完全なアウェー状態だったのですが、まあそれだけ地元の住民に親しまれてるお店ということですよね。
こちらがメニュー。
「上上三明治」ということでサンドイッチのメニューですね(11時以降注文可)。
サンドイッチを注文した場合、こちらの「飲料(任選一杯)」のリストにあるドリンクが割引き価格(右の+$0、+$20、+$40)になります。
「上上套餐」は定食のようなメニューですね。特に一番上の「俄式羅宋湯(ボルシチ)」が人気のようです。
こちらも同様に「飲料(任選一杯)」のリストにあるドリンクが割引き。
「上上咖啡」はコーヒーメニュー。左はサイフォン(虹吸式)で淹れるシングルオリジン(單品咖啡)、右はアレンジコーヒーですね。特にアレンジコーヒーは老舗喫茶店ならではのラインナップ。
コーヒー以外のドリンクやトーストなどもあり。ちなみに「溶岩冰淇淋」というのが気になる。たぶんアフォガートのようなメニューだと思うのですが、エスプレッソは作ってなさそうなのでブラックコーヒーを使うのかな?
總匯三明治と上上冰咖啡
注文したのは「總匯三明治」と「上上冰咖啡」。「總匯三明治」というのはミックスサンドイッチですね。これも上上咖啡では人気のメニューのようです。
總匯三明治(240元)
オレンジジュースが出てきて「あれ? 注文間違えてるのかな?」と思ったのですが、そうではなくお水の代わりのような感覚で提供されてました。よく見ると他のお客さんのテーブルにも必ず置いてありましたよ。
サンドイッチの具にはハム、目玉焼き、レタスなど。そしてチップスター的なお菓子が数枚添えられています。けっこうボリュームありましたね~。ちなみにサンドイッチには串が刺してあるので気を付けましょう。
「上上冰咖啡」はアイスコーヒー。カップが洒落てますね。
上上冰咖啡(110元 ※サンドイッチとセットだと0元)
台湾では新しくオープンするカフェが日本でも紹介されて人気ですが、こういった古い喫茶店にも魅力が詰まっているのでぜひ足を運びたいですね~。
それに昨年(2022年)閉店した名店「喜蕾咖啡專門店」の例もあるように、いつまで営業が続くのか? ということもあるので今の内に行っておくのがよいかも。
店舗情報
住所 | 台北市中正區延平南路95號 |
営業時間 | 10:30~19:30、土9:00~19:30、日9:00~18:00 |
休日 |