台湾のコーヒー業界の盛り上がりは見ててほんとに面白い。何よりカフェの数がすごい。今でも相変わらず新しいカフェが次々と誕生しています。数が多くなると質も上がってくるものでコーヒー関連の世界大会では台湾勢が優秀な成績を収めています。台北のみならず台湾各地に実力者がいるのですが高雄で有名なのが2014年のWCRC(ワールド・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ)で見事世界一の座に輝いた「握咖啡 OH!cafe」。その「握咖啡 OH!cafe」が今年(2019年)の夏、台南に実に面白い店舗をオープンしたので行ってみました。
握咖啡 Oh!Cafe 台南赤崁樓店
台南店はなんと日本風の店舗
こちらが「握咖啡 Oh!Cafe」の「台南赤崁樓店」。成功路から赤崁東街に入ってすぐ左手にお店があります。「台南赤崁樓店」といってるように台南の有名観光スポットである「赤崁樓」の裏側あたりですね。
「握咖啡 Oh!Cafe」が台南にオープンしたのはなんと和風のカフェ。なぜ台南のお店が和風なのかよくわかりませんがかなり気合の入った店舗です。見てくださいよこの入り口。料亭みたいですよね。
こんなテラス席もあり。
店内もまるで日本のホテルのロビーのような雰囲気です。
スタッフは作務衣のようなユニフォームを着ているという徹底ぶりです。
市松模様が使われていたりと細かいところにもこだわりが見られます。
焙煎気もなんだかすごいことになってますね(笑)。
これは2014年のWCRC(ワールド・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ)で優勝したときのトロフィーかな。
2階にも席があります。
2階はより和風の雰囲気が爆発していますね。
完全に和食のレストランといった感じです(笑)。
さて、こちらがメニュー。日本語も併記されていますよ。エスプレッソベースは使用する豆がブレンドの他、非州(アフリカ)、美州(アメリカ)、亞州(アジア)と産地が選べます。ちなみに牛乳は北海道牛乳を使ってるみたいですよ。
サイフォンで淹れるシングルオリジンのドリップコーヒーも数種類の中から豆が選べます。
その他アレンジを加えた創作コーヒーやコーヒー以外のドリンクもあり。
フードメニューもあります。お茶漬けって気になりますね~。
ひねりのあるメニューがたくさん!
まず注文したのは「串拿鐵」と「糕仔茶點」。
串拿鐵(Jerky Cafè Latte)(200元)
なんと串に刺したジャーキーがカフェラテにトッピングされています。よくこんなの思い付くね(笑)。まあ別々にいただくのでそれぞれ美味しいです。ん? もしかしていっしょにいただくべきだったのかな?
「糕仔茶點」はお菓子の盛り合わせ。手前はメロンのドライフルーツ、奥の2つは落雁かな? 見た目よりけっこうボリュームありです。
他のメニューも気になったので別の日の再訪。このときはノンアルコールのモヒートとキッシュをいただきました。
沁涼身心靈(160元)、田園鹹派(180元)
アルコールは入ってないので子供でもOK。スッキリした味で爽やかな飲み口。
珍しいメニューが多いのであまりマークしてなかったのですがこのキッシュがなかなか美味しい。おすすめです。
またまた再訪。この日は一番気になっていたお茶漬けを頼んでみました。
藝伎果皮茶泡飯(150元)、金傑克(200元)
「藝伎果皮茶泡飯」という名前でピンときた人もいるかもしれません。その通り、実はこれ「藝伎」のコーヒーチェリーティーを使ったお茶漬けなのです。コーヒーチェリーティーというのはコーヒーの果肉部分を天日干ししたものを使用したお茶のことです。
しっかり塩昆布が付いています。
これがコーヒーチェリーティーですよ。見た目は黒っぽいのでコーヒーみたいですよね。
というわけでご飯にかけていただきます。
「酸っぱかったりしないんだろうか・・・」とちょっと気になってたのですが意外にも違和感なし。ちゃんと美味しいお茶漬けになっていますね。これはビックリ、よくこんな組合せを思い付きましたね。
こちらは「金傑克」。コーヒーとキンカンを合わせた「握咖啡 Oh!Cafe」のおすすめのドリンクの1つでもあります。台北店のメニューにも確かあったと思います。
ブラックコーヒーに宜蘭産の金桔(キンカン)から作ったジャムを合わせています。カップの縁に塩と砂糖を塗し、さらにスライスしたレモンをトッピング。コーヒーの酸味とキンカンの甘味がいい具合に混ざり合ったおすすめの一品です。
ただ単に和風っぽいというだけでなく独創的で面白いメニューが揃ったおすすのカフェです。赤崁樓のすぐそばなので観光のついでに立ち寄るのもいいですね。
店舗情報
住所 | 台南市中西區成功路223號 |
営業時間 | 12:00~21:00、土日10:00~21:00 |
休日 | |
FB | 握咖啡Oh!Cafe台南赤崁樓店 |