【榮寓冰室】台南で香港の味と雰囲気が楽しめるカフェ

台湾でもいろいろとカフェに行っているのですがこのカフェの名前とお店の写真を見たとき、これまでのカフェとはちょっと異質な印象を持ちました。と同時にどうしても行ってみたい衝動にかられました。流行の最先端を行くようなスタイリッシュな雰囲気でもないし、かといって最近よくみられる老房子カフェというわけでもないし・・・ なんとも言えないような独特な空気を纏っています。

榮寓冰室

市街地からはやや離れた場所

お店の場所は台南駅を中心とした市街地からはやや離れた東区の住宅街。線路近くの榮譽街の路地裏にあります。

カテゴライズできない雰囲気

こちらのガラス張りの建物がお店です。

店内。このなんともいえない雰囲気。異文化の印象は受けるのですが、それほどゴテゴテした装飾ではなく前面に華流を押し立ててくるわけではありません。シンプルですが、しかし確実に異国感は感じられます。

台南の伝統菓子「椪餅」を模したクッション。かわいい。

冰室とは茶餐廳のはしり

60、70年代に香港で流行った冰室とは茶餐廳のはしりのようなもので、茶餐廳が幅広い食事メニューを用意しているの対し冰室では飲み物や軽食を提供します。ちょっとざっくりした例えですが茶餐廳がファミリーレストランなら冰室は喫茶店といった感じでしょうか。そう、この雰囲気は香港の冰室のものだったのです。と、言いたいところですが冰室の知識があまりないので良くわかりません(笑)。しかし、実際に香港にある冰室の写真をみているとあながち間違ってはいないのではないでしょうか。

榮寓冰室のオーナーは香港出身。香港の飲食文化を保つ為、ここ台湾で敢えて「冰室」を店名に用いているのです。

メニューも香港スタイル

気になるメニューですが、これまで行った台湾のカフェでは見たことのない名前がたくさん並んでいます。忌廉溝鮮奶(クリームソーダのミルク割)、檸樂可樂煲薑(レモン、ショウガ入りホットコーラ)、火腿芝心西多士(ハムとチーズ入りフレンチトースト)、檸檬芝士蛋糕(レモンパンナコッタチーズケーキ)などなど。未知の世界でどれも食べてみたい~。

注文したのはこちら。

鴛鴦奶茶(コーヒー、ミルクティーミックス)(180元)、雞蛋仔(エッグワッフル)(120元)

鴛鴦奶茶とはコーヒーとミルクティーをミックスしたもので香港特有の飲み物です。

これは純粋なミルクティー。鴛鴦奶茶を注文すると小さなカップで別に頂けます。 飲んでみるとすごく濃厚なミルクティーです。台湾ではミルクティーがポピュラーなのでよく飲む機会があるのですが明らかに違いが分かります。

鴛鴦奶茶をグラスに移して飲みます。やはり先に飲んだミルクティーとは違い、もう少し、何と言うか複雑な味ですね。どちらかと言うとコーヒーよりミルクティーの方が強いのではないでしょうか。初めての体験でした。美味しかったです。

これも香港の昔ながらのおやつ、雞蛋仔。ポコポコした形がかわいいベビーカステラのようなワッフルのようなスナックです。

焼きたてでいい香りが漂ってきます。外側はサクッと、中はもっちりとして美味しいです。

これは蜂蜜でもメープルシロップでもなくて、サトウキビから作られたシロップだそうです。お好みでワッフルにつけて食べます。確かに蜂蜜ともメープルシロップとも違う味(うまく説明できません。すみませんm(_ _)m)。これも初めての体験でした。

自家焙煎のスペシャルティコーヒーも

榮寓冰室は香港スタイルのカフェという他、更にもう一つ別の一面があります。実はコーヒーの自家焙煎を行うロースターカフェでもありるのです。つまり香港特有のメニューだけでなく本格的なスペシャルティコーヒーも楽しめるのです。

オーナーのご厚意でコーヒーを1杯頂きました。

香港出身のオーナー。コーヒー豆の焙煎も行います。

薩爾瓦多 巨石莊園 帕卡斯 黑蜜處理(El Salvador Finca Pena Redonda Pacas Black Honey)(160元)

台湾に居ながら香港の味と雰囲気を楽しむことができ、更に本格的なコーヒーも飲むことができるというたいへん魅力的なカフェです。オーナーもとても親切な方で非常に楽しい時間でした。因みにスタッフの1人は日本語が堪能で、注文など日本語で対応していただきました。しかも凄く丁寧な日本語でちょっとビックリ。台南の中心部からはちょっと離れた場所ですが行く価値ありです!

店舗情報

住所 台南市東區榮譽街84巷55號
営業時間 12:30〜18:30
休日  
HP 榮寓冰室
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