エビ釣りは台湾では多くの人に親しまれている一般的な存在です。「うーん、台湾でエビ釣りかー」と、あまり気がのらない人もいるかもしれませんが「エビを釣る」だけではないんですよ。釣ったエビは自分で調理して食べることができるし、熱炒(台湾の居酒屋的なお店)を兼ねているところが多いので食事を楽しむこともできます。「晩ごはんのついでにエビ釣りも・・・」と友達同士や家族で楽しむにはピッタリのレジャーです。というわけで今回は台中でおすすめのエビ釣り場「拉爽爽美食釣蝦場」を紹介したいと思います。
拉爽爽美食釣蝦場
やっぱり釣れると楽しいエビ釣り
今回やって来たのは台中市の南屯区にある「拉爽爽美食釣蝦場」。萬和宮のある「南屯老街」よりもうちょっと先ですね。バスで行くなら最寄りのバス停は「永定里二站」で「290」の路線を利用するのがよいと思います。
ちなみにこの日は台中で「昭和日語教室」という日本語教室を経営している山田先生といっしょに来ました。
ここはわりと広くてカラオケぼっくなんかも併設されている24時間営業のエビ釣り場でかなり人気があるみたいです。この日もお客さんでいっぱいでした。
まずはこちらのカウンターで申し込みます。
ここにはエビ釣り用のプールが2つあります。「母蝦池」はメスのエビがいるプール、「公蝦池」はオスのエビがいるプールです。エビ釣り場によっては両方がいる「混合池」もあるところもあります。台湾のエビ釣り場は手長海老が対象なのですが一般的にオスの方が大きくて味がいいので「公蝦池」の方が若干値段が高いです。
今回は「母蝦池」で2時間(400元)申し込んでみました。延長する場合は1時間180元(「公蝦池」の場合は200元)で続けることができます。
竿と仕掛け一式は貸してくれるので受け取ったらプールの方へ。エサは無料のものがあるのですが有料のエサを使った方が釣れやすいのでおすすめです。
釣ったエビを入れておくいけすも持って行きましょう。
いけすはプールのヘリにフックがあるのでこんな風に引っ掛けておきます。
こちらは「母蝦池」。
奥のプールが「公蝦池」です。プールにはイスが用意してあるので空いてる場所を見つけたらエビ釣りスタートです!
スタッフの人が仕掛けを作ってくれました。
まず竿をプールに沈めて水深を測ります。
水深のギリギリのあたりにウキがくるように仕掛け(針)を取り付けます。エビは底にいるのでエサがちょうど底に着いているくらいに調整します。ウキ下が浅すぎるとエサが浮いてしまうし、深すぎるとアタリ(ウキの反応)が取れないのです。
こちらがエサ。小エビを使います。
エサの付け方も教えてくれました。
これぐらいに小さくちょこんとつけるぐらいでいいんですね。
さて、それではエビ釣り開始です! エビがエサを食べるとウキがスーッと沈んでいくので頃合いを見計らって合わせ(竿をしゃくって針を確実に引っ掛けること)ます。
実は今回はエビ釣り2回目。初めて行ったときは最初の1匹を釣るのにちょっと時間がかかったので「のんびり釣れるのを待つとするかなー」と思っていたのですが、いきなり1投目でヒット! これは幸先がいいですねー。
これが手長海老ですよ。ハサミが青いんですね。
山田先生にもヒット。前回のエビ釣りのときも連れて行ってくれたんですが山田先生ばっかり釣れてたんですよね(笑)。
またまた釣れましたよ~。今回はいい勝負になるかな?
こちらもコンスタントに釣り上げていきます。さすがですね。
ちなみにプールには定期的(たぶん1時間に1回くらい)にエビが放流されます。バケツでザパーっと、なかなか豪快ですね(笑)・・・
さて、途中まではわりといい感じに釣れていたんですが、残り30分くらいは全然釣れなくなったんですよね。どうも時間帯によってそんな状況があるみたいです。まあエビも生き物ですからねー。
最終的に2人合わせてこのくらい釣れました。全部で12匹くらいかな。まあ食べるにはちょうどよいくらいではないでしょうか。え、どこで食べるのかって? もちろんここで食べるんですよー。
というわけでまずは竿を返却しましょう。食事をする場合はメニューをもらっておきます。
ちゃんとイートイン用のテーブルがあるのでここで食べますよ。
釣ったエビを調理しよう
場内には調理スペースがあるのでここで釣ったエビを焼きます。
先ずはエビをバケツに入れて・・・
しっかり洗いましょう。
続いて塩を塗します。
こんな感じで。
そして串に刺していきます。エビ釣り場によってはハサミを用意しているところもあるのでこの時点で足や触覚を切っておくのもよいです。
後は焼くだけ。しばらくこのままおいて焼き上がるのを待ちましょう。
いろんな料理を注文することも可能
さてエビを焼いている間に料理の注文をしましょう。こちらがカウンターでもらったメニュー。ちなみエビ釣りをせずに食事だけすることもできるんですよ。
オーダーシートになっているので食べたいものにチェックを入れてテーブル番号を記入したらカウンターに持って行って注文します。
箸、スプーン、調味料などはここから自分で持って行きます。
飲み物は冷蔵庫にあるのでこちらもセルフサービス。後で一緒に料金を支払います。熱炒的な感じなのでビールがたくさんありますね。もちろんソフトドリンクもありますよ。
エビがそろそろ焼き上がる頃なので行ってみましょう。新聞紙が置いてあるのでそれを使って串から外します。
なかなかいい具合に焼けてますよ~、美味しそう!
では、注文した料理といっしょにいただきま~す。
さっそく焼き立てのエビを食べてみましょう。自分で釣ったエビだとなんだか一層美味しく感じますよねー。
ご飯ものは炒飯をいただきました。肉鬆が添えてありますね。やや濃いめの味付けで美味しいです。
招牌炒飯(70元)
いわゆる「台湾風オムレツ」と呼ばれる菜脯(切り干し大根)入りの卵焼き。これがなかなか美味しいんですよ。
菜脯烘蛋(120元)
イカと玉ねぎをニンニクと生姜で痛めた「蒜薑爆小卷」。これはご飯が欲しくなる味ですねー。
蒜薑爆小卷(180元)
注文した「魚香山蘇」が無かったので代わりにこちらを。空芯菜の炒め物です。
蒜香空心菜(80元)
スルメ、豚肉、豆乾を炒めた「客家小炒」。名前の通り客家料理ですよ。
客家小炒(160元)
こちらは「宮保皮蛋」。鶏肉を使った「宮保雞丁」というのはよく知られていますがこれは鶏肉ではなくピータン(皮蛋)を使ったもの。一般のレストランにはあまりなくて、エビ釣り場に併設されてるような熱炒で見かけることが多いんだそうです。これが甘辛で美味しい。ピータンが苦手な人もこれなら食べれるんじゃないかな。
宮保皮蛋(160元)
エビ釣りは台湾旅行中の貴重な時間を費やすことを考えると2、3泊ほどではちょっと厳しいかもしれませんが、スケジュールに余裕がある人はぜひ行ってみてはどうでしょう。食事も込みで考えると楽しいと思いますよ!
店舗情報
住所 | 台中市南屯區文心南5路二段480號 |
営業時間 | 24時間営業 |
休日 | |
FB | 拉爽爽美食釣蝦場 |