台湾では朝ごはんも外食が多いせいかとってもバラエティに富んでいます。豆漿店の蛋餅、油條(揚げパン)燒餅、包子、また早餐店のハンバーガー、サンドイッチ、他にも魯肉飯、焢肉飯といったご飯ものや麺なども一般的です。それからあまり知られていないかもしれませんが「涼麵」も朝ごはんによく食べられているんですよ。日本の冷やし中華にそっくりなのですが朝から食べるというイメージは日本にはないですよね。台湾には朝早くから営業している涼麵の専門店がたくさんあるので朝食の選択肢に加えてみてはいかがでしょう。というわけで今回は台北のMRT大橋頭駅近くにある涼麵の人気店「涼州街無名涼麵」を紹介したいと思います。
涼州街無名涼麵
半分屋台のようなボロボロの店舗だけど・・・
「涼州街無名涼麵」はMRT大橋頭駅から歩いて5分ほどの涼州街沿いにある小さな涼麺店です。庇で分かり難いのですが一体どういう建物なんでしょうね? 半分屋台のようなボロボロの店舗なのですがこのお店がかなり人気があるんですよ。
日本の冷やし中華にそっくりの涼麺ですが、台湾では昼、夜だけでなく朝にも食べるんですよ。この日は8時過ぎにお店に来たのですが朝ごはんを食べに来てるお客さんでけっこう席が埋まってます。
こちらがメニュー。涼麺は大小2つのサイズ。そして涼麺には付きものの味噌湯もあります。涼麺店ではなぜか味噌湯には卵入り、貢丸入り、卵と貢丸入りの3種類を揃えているお店が多いのですがここでもしっかりその3つが売られていますね。
注文は口頭で行います。お店の人に食べたいものを告げたら空いてる席で待ちましょう。
涼麵と味噌綜合湯
注文したのは「涼麵」の小サイズ、卵と貢丸入りの「味噌綜合湯」、それに小菜から「五花肉」をいただきました。
涼麵・小(35元)、味噌綜合湯(45元)、五花肉(60元)
箸や調味料はテーブルに置いてあります。
これはかなり辛いので注意・・・
味噌湯(味噌汁)に貢丸とたっぷりの溶き卵を入れた「味噌綜合湯」。お店によっては味噌湯・貢丸湯・蛋花湯の3つを合わせたということで「三合一」とか「三合一湯」と呼んでいます。これがムチャクチャ美味しいんですよ。これを食べるために涼麺のお店に行ってると言っても言い過ぎではありません。
丸々とした大きな貢丸。
いい半熟加減の溶き卵。味噌湯の味がまろやかになっていい感じです。
こちらは「黑白切」と呼ばれる小菜から選んだもの。「五花肉」と言って豚バラ肉のことです。結構ボリュームありますよ。他にも豬心、肝連、豬舌、大腸、嘴邊肉などいろんな部位のお肉があるのでトライしてみましょう。
さて、主役の「涼麵」です。小サイズといってもかなりの量ですよ。ゴワゴワとした麺に刻んだキュウリを添えて、おろしニンニク、ゴマだれ、酢がかけてあります。食欲をそそるいい香りが漂ってきますね~。
お皿の底の方に酢が溜まっているのでよくかき混ぜていただきます。食べると濃厚なゴマだれのいい香りが口の中に広がります。そしてニンニクのパンチの効いた風味もガツンと効いています。後口はさっぱりしているので暑い日に食べるにはピッタリですねー。麺はポソポソとしたやや堅めの食感。これが台湾の涼麺の特徴なんですよ。最初はちょっと違和感があるかもしれませんがだんだんクセになってきます。
台北に数ある涼麺のお店の中でもここは個人的にかなり好きな味です。おすすめですよ。
店舗情報
住所 | 台北市大同區涼州街1-5號 |
営業時間 | 6:00~14:00 |
休日 | 月 |
HP |