台湾の地方都市を結ぶ鉄道は通称台鉄(正式名称:台湾鉄路管理局)と呼ばれ、日本で言えばJRのような位置付けですね。観光するのは台北市内だけ、という旅行スタイルの場合は主に利用するのはMRTなので台鉄を利用する機会は少ないでしょう。また現在は高鐡、いわゆる台湾新幹線があるので中部や南部の都市を訪れる際も利用する機会は減っているかもしれませんね。しかし比較的近距離の都市間の移動や、花蓮や台東など東海岸の都市に行くときには必須の交通手段です。というわけで今回はアプリを使って台鉄のチケットを予約〜決済する方法。そして駅やコンビニで予約したチケットを発券する方法を紹介します。
※台鉄の公式アプリ「台鐵e訂通」は2019年4月に全面的に刷新されました。詳しくは下記記事を参照してください。
目次
台鐵e訂通の使い方
アプリをインストール
アプリをインストールしていない場合はまずスマートフォンに台鐵e訂通のアプリ(をインストールしましょう。
言語設定を変更
台鐵e訂通は中国語と英語の2種類の言語設定が可能です。このアプリではチケットは予約〜購入までが可能であり(発券は現地で行う)、支払を行う手順においてパスポート番号の入力を求められます。ところが言語設定を中国語にしている場合、パスポート番号を受け付けてくれないので事前に言語設定を英語にしておく必要があります。(2017.7.26現在)
個人的には、どちらかというと中国語の方が分かりやすい(特に地名、駅名)のでちょっと不便ですね〜。アプリの不具合なんでしょうか? いずれ改善されることを期待しましょう。
というわけなので、まずは言語設定の変更を行います、
台鐵e訂通のアイコンをタップします。
「設定」をタップします。
「言語模式」をタップします。
「英文模式」をタップします。
確認メッセージが表示されるので「確定」をタップします。すると一度アプリが自動的に終了します。
再度台鐵e訂通のアイコンをタップします。
すると表示が英語に変更されています。
チケットの予約〜支払いを行う
英語表記に変わったところで改めてチケットの予約、支払い方法の解説を進めていきましょう。
「Booking & Timetable」をタップします。
予約する列車を検索します。ここでは2017年7月27日の高雄〜台南の片道チケットを例として説明を進めます。
片道の場合は一番上の「One-Way」、往復の場合は「Round Trip」を選択します。ここでは「One-Way」を選択しています。
「From」をタップして乗車駅の設定を行います。
画面下に地域(左側)と駅(右側)の一覧が表示されます。左側の地域を選択すると右側の一覧の内容が選択した地域の駅に変わります。自分が乗車する駅を選択して「Done」をタップします。
「To」をタップして下車駅の設定を行います。
乗車駅と同様に下車駅を選択して「Done」をタップします。
続いて乗車日時の設定を行います。「Depart」をタップします。
画面下に日付、時刻が表示されるので乗車する日、時間を選択して「Done」をタップします。
列車の種類を選択します。画面下の電車マークをタップすると「All Types(全て)」「Ordinary(各駅停車)」「Express(特急)」が切り替わります。
画面右下の虫メガネマークをタップすると、設定した内容で列車の検索を行います。
検索結果が一覧に表示されます。下にスクロールすると更に結果が表示されるので自分の乗車したい列車を見つけましょう。
乗車したい列車を見つけたら右のチケットマークをタップして予約を行います。
「Pssengers」をタップして予約する人数を入力します。
画面したに数字が表示されるので予約する人数を選択して「Done」をタップします。
パスポート番号と、認証番号(入力エリアの上に表示されたものと同じ数字)を入力して「Book Now」をタップします。
カレンダーに登録するかどうかの確認メッセージが表示されます。Yes、Noどちらを選んでも問題ありません。ここではYesを選んでみます。
支払い期限や乗車時刻に対してリマインダーが設定されます。内容を確認したら「Book Now」をタップします。
これで予約が完了です。続けて支払を行う場合は画面左下の「Pay」をタップします。
※支払い(またはキャンセル)を行わず支払期限が到来した場合は自動取消となりますが、自動取消が3件に達すると一定期間(6カ月)予約が出来なくなります。
「Agree」をタップします。
乗車人数の内訳を入力します。「+」「-」をタップして各人数を設定します。
Adult:大人
Children:子供
Senior:シニア
Disabled:障がい者
ここでは大人2名を入力。「Next」をタップします。
確認メッセージが表示されるので「OK」をタップします。
料金が表示されるので確認して「Next」をタップします。
クレジットカード情報を入力して「立即付款」をタップします。
これで支払完了です。「OK」をタップします。
※因みに下の例では大人2名で予約したのですが、席番号がそれぞれ4号車の17番、19番となっています。番号が飛んでいるのですが、実はこれは隣同士の席なのです。台湾の指定席は日本の電車や新幹線の座席番号と並びがちょっと違うのです。
予約したチケットには「Booking code」という予約番号が付与されます。これはチケットを発券するときに必要となります。
キャンセルについて
キャンセルは出発の30分前までに行う必要があります。但し、乗車時刻が0時〜8時の列車の場合、前日の23時までに手続きを行う必要があります。
顧客情報の登録
予め名前やパスポート番号を登録しておくと予約操作がスムーズに行えます。ここでは顧客情報の登録方法を説明します。
「Setting」をタップします。
「Customers」をタップします。
右上の+マークをタップします。
名前、パスポート番号を入力します。
※名前は特に規定はないと思いますがアルファベットで入力しました。
「Passport」を選択して「OK」をタップします。
これで顧客情報が登録されました。
予約したチケットを発券する方法
駅の自動券売機で発券する場合
台鉄(湾鉄路管理局)の駅に設置されている特急電車用の自動券売機で予約済のチケットの発券ができます。
一番下の「訂票取票」をタップします。
パスポート番号を入力して「確認」をタップします。
予約時に付与された予約番号を入力して「確認」をタップします。
復路切符を購入するかどうかの確認画面が表示されます。購入する場合は「有」、購入しない場合は「沒有」をタップします。ここでは購入しないので「沒有」をタップします。
予約内容が表示されるので間違いなければ「確定」をタップします。
すると画面の下部にある取り出し口からチケットが発券されます。
コンビニエンスストアで発券する場合
コンビニエンスストア(7-ELEVEN、Hi-Life、ファミリーマート、OK Mart)に設置された情報端末から予約済のチケットを発券することができます。
※コンビニで発券する場合はチケット1枚に対して手数料8元が必要です。
ここではファミリーマートの情報端末FamiPortを例として説明します。
「票券」をタップします。
※「票券」のボタンの下部にある「高鐡」「台鐵」の部分をタップするといくつかのステップをスキップすることができます。
「交通」をタップします。
「台鐵」をタップします。
「取票」をタップします。
注意事項が表示されます。「▽」をタップしてページを進めます。
チェックボックスにチェックを入れて「同意」をタップします。
パスポート番号を入力、2番目のチェックボックスをチェックして「確認」をタップします。
予約時に付与された予約番号を入力して「確認」をタップします。
チケットの内容が表示されます。間違いなければ「確認」をタップします。
「印刷中」の旨の表示。
画面の下部分から明細が印刷されます。
明細を取ってレジへ持って行きます。
手数料を支払い発券完了です。
まとめ
台湾新幹線(高鐡)もチケットの予約〜決済が可能なアプリがあり、こちらは発券までアプリ内で完結(QRコードがアプリ内に付与される)。台鐵e訂通は発券までとはいかないもまでも、渡航前に予約、決済できるのでやはり便利ですね。発券も駅に行かなくてもコンビニでOKなのは助かります。
英語表記にしなければパスポート番号が入力できないなど若干改善してほしい部分はありますがなかなか使えるアプリで重宝します。台湾に行って新幹線や台鐵を利用する人はインストールしておくと便利なので上手く使いこなしましょう!
下記の記事も参考にしてください。