新たにオープンする飲食店にとってSNSはお店の宣伝に欠かせないツールとなっているのは台湾も同様。少しでも多くの人の目にとまるよう、いわゆるインスタ映えする商品の開発に気を使っているようです。一方でインスタ映えとは全く逆の路線であるにもかかわらず人気が絶えないお店というのもあります。特に老舗にこの傾向があるように思うのですが、今回はそのいい例と言えるのではないかというお店「阿斗伯冷凍芋」を紹介したいと思います。
阿斗伯冷凍芋
30年以上続く老舗屋台
台中の中華路と成功路の交差点付近で営業する屋台「阿斗伯冷凍芋」。地元ではよく知られた存在でGoogle mapでの口コミ数3,800以上、評価(星)4.5を誇る(2023.11.06時点)人気店なのです。この日来たときもちょうど行列ができている盛況ぶり。
看板メニューは店名にもある「冷凍芋」。といっても芋をカチカチに冷凍しているわけではなくタロイモを使った冷たいスープのことです。
背後の建物の騎樓と呼ばれる部分にテーブルとイスが出してあるのでイートインすることもできます。イートインスペースもお客さんでいっぱいですねー。
というわけで列に並んで注文します。
どのメニューも50元以下。安い。これでも数年前に比べると若干値上げしているみたいですよ。
注文・清算したら空いてる席に座りましょう。
因みに「土司(トースト)」も人気でバンバン注文が入ります。屋台の後ろでトースターを数台並べて休む間なく焼いておりました。
潔いほどのシンプルさ
というわけで「冷凍芋」と「土司」を注文。
冷凍芋(45元)、土司(25元)
土司(トースト)は食パン2枚を焼いてバターとジャムを挟むという極めてシンプルなもの。
けっこうな人気なわけなんですが、これはもう老舗の特権ではないかと思いますね。新しくできるお店が同じことをやってもたぶんそんなに売れないような気がするんですよ。昔からやってるお店だからこそ、ここで食べることに意味がある、と思わせるのではないでしょうか。
そしてこちらが看板メニューの「冷凍芋」。これもシンプルそのもの。甘いシロップ(というかスープ)に大きなタロイモの塊が入っています。
ひんやりとしてほんのり甘いシロップ。これがけっこう美味しい。
かき氷や豆花のトッピングでお馴染みのタロイモ(芋頭)。トッピングで見かけるものはもっとねっとりした印象ですがこちらはわりと原型をとどめている見た目ですね。甘く煮込まれているのでホクホク感と甘さが相まって素朴なおやつといった感じ。
これは以前来たときに食べた「豆花」。実はここの「豆花」もけっこう美味しいんですよ。
豆花(40元)
トッピングは定番の花生(ピーナッツ)。甘く柔らかく煮込まれていて豆花によく合います。
深夜0:30まで開いているので中華路夜市に来たときに立ち寄ってみるのもいいですね。
店舗情報
住所 | 台中市中區成功路356號 |
営業時間 | 14:30~0:30 |
休日 |