昨年末(2018年)の12月13日、台北駅のBreeze(微風台北車站)に進出を果たした台南のレトロ百貨店「林百貨」。記念に販売された林百貨のロゴ入り1個1元の椪餅(台南名産の伝統菓子)が一瞬のうちに売り切れたというニュースが話題になりました。実はこの林百貨オリジナルの椪餅を作っているのは台南で140年以上の歴史を持つ伝統菓子の老舗「舊來發餅舖」というお店です。というわけで今回はその「舊來發餅舖」に椪餅を買いに行ってみましたので紹介したいと思います。
舊來發餅舖
駄菓子屋さんのような雰囲気のお店
成功路と西門路の交差点付近の路地裏に店舗を構える伝統菓子の老舗「舊來發餅舖」。一見すると駄菓子屋さんのような雰囲気でなんだか親しみが湧きますね。
お店の中、というよりも一般家庭の家の中に入っているようで戸惑ってしまいました(笑)。
これが椪餅。舊來發餅舖では黑糖香餅という名前で1袋5個入りで販売されています。
他にも綠豆糕、麻荖、麻糬などなどさまざまな伝統菓子が販売されています。
椪餅の中は空っぽ!?
というわけで椪餅を買ってきました。袋のデザインがレトロでいいですね。
黑糖香餅・5個入(100元)
これが椪餅。「ポンピン」と呼びます。「ピンポン」じゃないですよ。きれいなまん丸の形をして真ん中には店名の「舊來發」の刻印があります。刻印は右書きになってますね。
コツコツと椪餅を割ってみました。小麦粉で作られた外は薄い皮の中は・・・ 空っぽです! そう、何も入ってないんですよ。これで正解なのです。
中をのぞくと真っ黒な色をしてるんですが皮の裏側には黑糖が塗ってあります。というわけで皮をパリパリと食べるわけです。黒糖がけっこう甘くて意外に美味しいですね。
椪餅を使ったアレンジいろいろ
椪餅はこのまま食べてもいいのですがいろいろとアレンジも可能。
例えばこちらは椪餅にアイスクリームを入れエスプレッソを注いだ、いわゆるアフォガート(小雨咖啡x3952拿鐵館)。
これは椪餅に卵を入れ、バジルソース、ごま油、酒釀などの調味料と一緒に半熟状態に焼いたもの(手艸生活 Hand Haabu Living)。
椪餅以外のお菓子
舊來發餅舖には椪餅が目的で来たのですがパイナップルケーキがあったので買ってみました。
小鳳梨酥(1個30NTD)
パイナップルケーキにも真ん中に店名の刻印があります。
小鳳梨酥という名前なんですがこれが厚みがあってけっこうデカいんですよ。手に持つとズッシリとした重量感があります。実はもう1種類このお皿ぐらいの大きさの巨大なパイナップルケーキがあるみたいです。
椪餅があまりに有名だったので正直パイナップルケーキの味は期待していなかったのですが(失礼・・・)これが意外にイケる! 詳しい記載がないので何とも言えないのですが、おそらく餡は冬瓜を使ったタイプではないかと思います。これが滑らかで食べやすくて美味しいんですよ。クッキーの部分はホロホロとした食感で、餡の量とバランスがいいのでパサパサ過ぎずベッタリ過ぎずちょうど良い感じです。しかし1個のボリュームが大きいので2個くらい食べるとお腹いっぱいになりますね(笑)。
台南名産の伝統菓子「椪餅」はもちろんパイナップルケーキもおすすめです。お土産に買っていってはいかがでしょう。ただし「椪餅」は脆いので持って帰ると確実に割れてしまうことは保証しますよ(笑)! まあ割れても味は変わらないんですけどね(笑)。