台中駅近くを流れる綠川。この綠川沿いにある新盛橋行旅S.S.B-Hotelの建物の1階に盛橋刈包という若者に人気のお店があります。その隣に盛橋刈包に続いてオープンしたのが川子麵線。両店を見ればすぐに分かると思いますが同じ系列のお店です。盛橋刈包は現代風にアレンジされた刈包が主力商品。一方、川子麵線は麺線を独自にアレンジしたメニューが人気なのです。台湾の伝統的、庶民的な料理を巧みに現代風にアレンジした両店。今回は「川子麵線」を紹介したいと思います。
※「川子麵線」は閉店しました。
目次
川子麵線
独自にアレンジした麺線のお店
綠川沿いにあるお洒落なホテル「新盛橋行旅S.S.B-Hotel」。同じ建物の1階で営業しているのが川子麵線です。右隣りにはこちらも人気のお店、盛橋刈包が営業しています。
ちなみに川を挟んで反対側には宮原眼科、中山路を北へ進むと台中市第四信用合作社と、この辺りは台中でも屈指の人気店が集中しているエリアなのです。
なんだか日本の町家を思わせる雰囲気ですが実はお店のあちこちで日本テイストが感じられます。
店名にしても川子をkawakoとアルファベットで表記してるんですよね。
川子麵線という店名の由来。川はお店の前を流れる綠川。子は「赤子の心を保ち続ける」、つまり初心を忘れないってことですねー。そういう意味が込められてるのです。
こちらが川子麵線オリジナルの麺線。麺線と言えば大腸(モツ)や蚵仔(カキ)のトッピングが定番ですが、ここでは鹹酥雞(台湾風からあげ)や香腸(台湾風ソーセージ)をトッピングするというニュースタイル。
麺線の他にもビール、ミルクティーなどドリンク類も用意しています。
購入方法
川子麵線は台湾では珍しく券売機を設置しています。お隣の盛橋刈包も同様ですね。
購入方法は、まず食べたいメニューのボタンを押してからお金を投入します。
こちらの食券をスタッフに渡せばOKです。買い方が分からなくてもスタッフが親切に教えてくれるので心配しなくても大丈夫です。
地元台中を意識したこだわりの麺線
香腸の麺線も美味しそうだったんですが今回は鹹酥雞麵線を注文してみました。席はないのでテイクアウトするかスタンディングでいただきます。
鹹酥雞麵線(90元)
オリジナルの容器もかわいいですねー。
この麺線、単にトッピングが珍しいというだけでなく、実は地元「台中」にこだわった一品。麺線の味付けには台中で80年以上の老舗「瑞益油行」の香油、さらに100年以上の老舗「大越老醋店」の五香醋などの調味料を使っているのです。
メインのトッピングの鹹酥雞。これもこだわりの製法のフライドチキン。台中で最も代表的なご当地ブランド「東泉辣椒醬」をお肉の味付けに使っています。
トッピングは鹹酥雞の他にも炸油條(揚げパンを揚げたものってことになるのかな?)が。サクサクとして食感に変化があっていいですね。
もちろん肝心の麺線も美味しいですよ。新しいお店ってどうしても見た目の派手さや表面的なアレンジになりがちなのですが、川子麵線の場合は見た目にも気を配りつつ、あくまで伝統的な味を踏襲して調味料やトッピングで変化を付けているというのが見事ですね。
飲み物を一緒に注文するならこちらがおすすめ。これも台中ブランドの羅氏秋水茶です。
羅氏秋水茶(食事とセットで40元)
パック入りになっていて袋に直接ストローを刺して飲みます。
砂糖入りのお茶なので甘いです。何か特別、というわけではありませんが台中の昔懐かしい味ということで人気です。
他にもおすすめのメニューいろいろ
麺線の他にもおすすめのメニューを紹介。これは麺線にも使われていた鹹酥雞に綿あめをトッピングした棉花糖鹹酥雞。見た目のインパクトは絶大です。
棉花糖鹹酥雞(200元)
鹹酥雞の熱で綿あめがどんどん小さくなっていくので写真はパパっと。
綿あめを食べていくと中から鹹酥雞。
この鹹酥雞がなかなか旨い。それほどボリュームは多くないので麺線と合わせて注文するのもいいかもですね。ちなみにスタッフの話では雨天など湿度の高い日は綿あめがすぐ萎んでしまうらしいので晴れの日に注文することをおすすめします。
この他にもピーナッツアイスクリームをトッピングした好事花生鹹酥雞がおすすめ。無茶な組み合わせのようですが、溶けたアイスクリームがソースがわりになってシンガポールやマレーシアの沙嗲(サテ)のようなイメージで食べることができます。店員さんはどちらかというと好事花生鹹酥雞の方を推していましたよ。
これは川子麵線オリジナルのミルクティー。
川子奶茶(60元、食事とセットで40元)
とにかく明るいおしゃべり好きのスタッフ!
隣りの盛橋刈包もそうなんですがここのスタッフがとにかく明るい! お客さんに商品の説明をしたりおすすめのメニューを紹介したりと積極的に話しかけています。そして一旦会話を始めるとずっと話し込んでしまうという面白スタッフなんですよ(笑)。
英語も堪能なので外国人でも問題無し。もうずっとハイテンションで喋っているので「仕事だいじょうぶかな?」とこっちが心配になってまうほど(笑)。1人で行っても楽しいお店ですよ。あと、いつもやってるとは限りませんが呼び込みは必見です。
駅近で行きやすいし、台中ならではのお店だし、そして何より美味しいし! 盛橋刈包と合わせてぜひ行ってほしいお店です!
(追記)鹹酥雞にアイスクリームという異次元の組み合わせ
こちらは再訪したときに食べた「好事花生鹹酥雞」。なんと前述した鹹酥雞にピーナッツアイスクリームをトッピングしたという「正気ですか?」と言いたくなる一品。まあ食べる方も食べる方ですが・・・
しかし意外にもあまり違和感がないのはなぜなのだ? ピーナッツアイスだからかな? バニラアイスとかだと確実に合わなそうなんですけどね。ピーナッツそのものや香菜もなかなかいい役割を果たしています。興味がある人はぜひお試しを。
好事花生鹹酥雞(160元)
(追記)川子麵線でお土産を購入
「川子麵線」は地元台中の食材を使っていることにもこだわりがあって、特に調味料では「東泉辣椒醬」「瑞益油行」の香油などを実際に使用しています。そしてお店ではこれらの商品の販売も行っているんですよ。
また「川子麵線」のオリジナルの商品も売っています。その内の1つ「香脆油蔥醬」をお土産に買ってみたのですが、これがめちゃくちゃ美味しい。おすすめですよ。
店舗情報
住所 | 台中市中區中山路26號1樓 |
営業時間 | 11:00〜18:00 |
休日 | |
FB | 川子麵線 |