牛肉湯、意麺、サバヒー、鍋焼意麺、鱔魚意麺など台南には名物料理がたくさんありますが「粽(ちまき)」のお店もよく見かけます。また北部の粽ともちょっと違うんですよね。炊いたもち米を具材といっしょに炒めて竹の葉にくるんで蒸しあげる北部の粽に対して、南部では生のもち米を具材といっしょに竹の葉にくるんで茹であげます。またピーナッツ粉をかけて食べるのも南部ならではですね。台南に来たらぜひこの南部の粽も食べたいものです。というわけで今回は台南でも特に人気のある粽の老舗「再發號百年肉粽」を紹介したいと思います。
再發號百年肉粽
創業140年を超える老舗中の老舗
粽のお店も台南ではたくさんありますが中でも有名なのはやはりここ「再發號百年肉粽」ではないでしょうか。
創業は1872年。なんと148年の歴史がある老舗中の老舗なのです。古いお店が多い台南の中でも大御所クラスのお店ですねー。
入り口でオーダーシートを貰って空いてる席に座ります。
粽は全部で3種類。オーソドックスなのが「肉粽」、そして椎茸、栗、鹹蛋黃(塩漬けのアヒルの卵黄)、豚肉、貝柱、干しエビ、扁魚酥(魚のすり身を揚げたもの)が入った豪華版の「八寶肉粽」、さらに特大サイズの「特製八寶肉粽」です。
粽の他にも肉燥飯やサバヒー粥などけっこうバリエーション豊富です。とはいっても観光客はほぼ間違いなく粽をオーダーするでしょうね。
高級食材を使ったビッグ粽
メニューを見るとやっぱりこれを注文してみたくなりますよね。というわけで「特製八寶肉粽」をオーダー。それに「魚餃湯」もいただきました。
特製八寶肉粽(150元)、魚餃湯(40元)
箸や調味料はテーブルに置いてあります。
しかしデカい。手と比べてみてください。通常の粽の軽く2倍はありそうな大きさです。これまでも他のお店でけっこうデカい粽を見てきましたがこれは別格ですねー。
そしてとっても具だくさん。シイタケ、豚肉、栗、鹹蛋黃、干しエビ、イカ、扁魚酥、さらに肉そぼろも入ってるかな。なんとも豪華な粽です。値段も150元と普通の粽では考えられない金額。味ももちろん言うまでもなく美味しかったですよ~。
こちらは「魚餃湯」。魚肉のスープ餃子といったところでしょうか。
いきなり「特製八寶肉粽」を食べると次に来たとき「八寶肉粽」「肉粽」はなんか注文するのを躊躇してしまいそうですね(笑)。「肉粽」~「八寶肉粽」~「特製八寶肉粽」という順番でもいいかも。