台湾の桃園国際空港~台北市内間の主な移動手段は桃園MRT(桃園メトロ)空港線とリムジンバスの2種類。どちらかというと路線の種類が多いバスよりMRTの方がハードルが低いと感じる人が多いのではないでしょうか。確かにMRTは乗り方も簡単だし移動時間も短いなど、いろいろと利点がありますね。とうわけでここでは桃園MRT(桃園メトロ)の乗り方や設備などについて詳しく解説したいと思います。
目次
桃園MRTの基本情報
桃園国際空港~台北間の停車駅
下図は桃園MRTの路線図。列車には「直達車」「普通車」の2種類があります。
「直達車」は「A1:台北車站」「A3:新北產業園區站」「A8:長庚醫院站」「A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)」「A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)」「A14:機場第三航廈站(現時点で未オープン)」のみ停車します。
「普通車」は全ての駅に停車します。また、桃園国際空港よりさらに先の「A23:中壢車站(現時点で未オープン)」まで運行します。
旅行客はほぼ桃園国際空港~台北間の利用であると思いますが、その場合は「直達車」に乗車するのがおすすめですね。
※画像は桃園捷運 HPより引用
桃園国際空港~台北間の所要時間、料金
桃園MRT空港線の桃園国際空港~台北間の所要時間、及び料金は以下の通り。
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)~A1:台北車站台北
■所要時間
直達車:約36分
普通射:約49分
■料金
直達車:160元
普通射:160元
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)~A1:台北車站台北
■所要時間
直達車:約39分
普通射:約52分
■料金
直達車:160元
普通射:160元
参考までに空港リムジンバス(國光客運1819線)と比較してみます。
桃園MRT | 國光客運 1819 |
||
直達車 | 普通車 | ||
料金 | 160元 | 160元 | 140元 |
所要時間 | 約36~39分 | 約49~52分 | 約55分 |
桃園MRT空港線の乗り方
悠遊カード、チケット(トークン)の購入方法
桃園MRTに乗車するには「悠遊カード」または「單程票」と呼ばれるトークンを購入する必要があります。ほとんどの人は台北市内を観光する際に台北MRTを利用すると思うので、空港到着後すぐに「悠遊カード」を購入しておくのがおすすめです。
桃園国際空港のサービスカウンター
桃園国際空港の第1、第2ターミナルそれぞれにあるサービスカウンターで購入できます。悠遊カードは1枚100元ですが、チャージ金額が0元なので購入と同時にチャージしましょう。スタッフに言えばチャージしてくれます。すぐにバスかMRTに乗ると思うので300元ほどチャージしておくといいのではないかと思います。
■第1ターミナル
■第2ターミナル
桃園MRTの桃園国際空港駅
桃園MRTの駅構内(第1ターミナル、第2ターミナル)にある券売機で購入できます。
乗車方法
空港到着後、桃園MRTの駅までの移動~MRTに乗車~台北まで、また台北からMRTに乗車~桃園国際空港まで、の詳細については下記記事を参照してください。
■桃園国際空港~台北
■台北~桃園国際空港
台北以外の地域から新幹線を経由して桃園MRTで桃園国際空港へアクセスすることもできます。
■新幹線桃園駅~桃園国際空港
桃園MRTの列車、駅の設備について
直達車
「直達車」は桃園国際空港~台北間の停車駅を限定した、いわゆる快速列車。旅行者のほとんどが利用するのがこの「直達車」だろうと思います。
■停車駅
A1:台北車站
A3:新北產業園區站
A8:長庚醫院站
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)
A14:機場第三航廈站(現時点で未オープン)
■所要時間
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)~A1:台北車站:約36分
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)~A1:台北車站:約39分
※実際に乗車したときはほぼ上記の時間通りでした。ただ、もっと時間がかかったという声も聞くので念の為時間に余裕を持って乗車することをおすすめします。
■料金
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)~A1:台北車站:160元
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)~A1:台北車站:160元
■時刻表
だいたい15分間隔で運行しています。
「直達車」の車内の様子です。2人掛けシートが縦並びになっています。
向かい合わせになっているシートもいくつかありました。
お馴染みの博愛座 priority seatや車いす専用スペースも。
空港線ということでスーツケースが置ける荷物置き場もあります。
各座席の下も荷物を置くことが可能。
席には簡易テーブル付き。ペットボトルを置くスペース(たぶん)があるので食事ができるのかと思ったら・・・
飲食禁止と・・・どういうこと(笑)
やっぱり飲食禁止。注意しましょう。
フライトスケジュールの掲示板があります。空港線らしい仕様ですね。
直達車の停車駅と現在位置が表示されています。
普通車
普通車は全ての駅に停車する各駅停車。また直達車は空港までの運行ですが、普通車は空港より先のA23:中壢車站(現時点ではA21:環北站まで)まで運行します。
空港を利用する旅行者はあまり乗車する機会はなく現地の住民の利用がほとんどだと思います。
■停車駅
「A1:台北車站」から「A23:中壢車站(現時点ではA21:環北站まで)」までの全駅。
■所要時間
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)~A1:台北車站:約49分
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)~A1:台北車站:約52分
※実際に乗車したときはほぼ上記の時間通りでした。ただ、もっと時間がかかったという声も聞くので念の為時間に余裕を持って乗車することをおすすめします。
■料金
A12:機場第一航廈站(第1ターミナル)~A1:台北車站:160元
A13:機場第二航廈站(第2ターミナル)~A1:台北車站:160元
■時刻表
だいたい15分間隔で運行しています。
普通車の車内の様子です。向かい合わせにシートが並んでいます。
普通車にもスーツケースが置ける荷物置き場を設置。
こちらもやっぱり飲食禁止ですね。
無料WiFi
桃園MRTはFree Wi-Fiが完備されているので空港から台北駅まではプリペイドSIMやレンタルWiFiを使わなくてもネットに接続することが可能です。
無料WiFiの接続方法については下記記事を参照してください。
ワイヤレス充電
桃園MRTの駅にはワイヤレス充電が可能な場所があり充電用のケーブルを持っていなくてもスマートフォンの充電が可能です。
全ての駅の設置されているのかは分かりませんがA1:台北車站では確認しました。またA18:高鐡桃園站にもあるようです。
また列車内にもワイヤレス充電が可能な席があります。
A1:台北車站のワイヤレス充電スペース。
白い方がiPhone用のコネクタ、黒い方がAndroid端末用のコネクタ。
コネクタを端末に接続して「無線接收器 放置區」と書かれた場所に置けばOKです。
まとめ
以上、桃園MRT(桃園メトロ)空港線についてまとめてみました。
所要時間が短い、比較的安全(よくバスの事故を目にするのであくまで主観ですが)など空港リムジンバスに比べて優位な点があるかと思いますが、やはり渋滞の心配があるバスに比べて時間が読めることが最大のメリットではないでしょうか。
一方で空港リムジンバスにも、必ず座れる、台北到着後に台北MRTへの乗り換えが楽、といったメリットがあるので、そのときどきの状況に応じて使いわけるとよいですね。