あまり知られていない隠れ台南グルメの「嫩骨飯」。豚軟骨を煮込んだものをご飯にのせた料理で不思議と台南以外の地域ではあまり見たことがありません。台南と言えば「牛肉湯」「意麵」「鱔魚意麵」「サバヒー」「肉燥飯」「担仔麺」といった人気の名物料理がたくさんあるのですが「嫩骨飯」も美味しいので台南に来たらぜひ食べてみてください。というわけで今回は台南にある「嫩骨飯」の老舗「禾記嫩骨飯」を紹介したいと思います。
禾記嫩骨飯
40年以上続く嫩骨飯の老舗
「禾記嫩骨飯」は台南市の南門路と五妃街の交差点近くにある「嫩骨飯」のお店。以前紹介した同じく「嫩骨飯」の専門店「聖記軟骨飯」「大豆豆嫩骨餐飲」の2店と比べるとかなり規模の大きなお店ですね。
リニューアルされているので新しいお店に見えますが、実は40年以上続いている(facebookでは1963年設立とある)老舗なのです。
ちょっとしたレストランといった雰囲気ですよ。
こちらの「外帶區」はテイクアウトする場合の注文カウンター。イートインするのなら店内に入って注文します。こういつ風にはっきり分かれてると注文しやすですね。初見だとパッと見た感じテイクアウトだかイートインだか分からないようなごちゃごちゃになってるお店がよくあるんですよ。
というわけでイートインするので店内に入ります。
入り口にオーダーシートがあるので取っていきましょう。ペンも忘れずに。
なんだかフードコートみたいな雰囲気ですね。空いてる席に座ってオーダーシートを記入します。
こちらがメニュー。右下の「飯食」というのが單品のご飯ものです。「招牌嫩骨飯」というのが看板メニューで、それ以外にも「肉燥飯」「片鴨飯」「滷排飯」「玫瑰油雞腿飯」などけっこういろんな種類があります。
「套餐」「蓋飯」はセットメニューのようなもので、「套餐」には飯食に3種の小菜、スープ、デザートが、「蓋飯」には飯食に小菜と蛋(たまご)、スープが付きます。
このときは「套餐」を注文することに。メインの「飯食」からはもちろん「招牌嫩骨飯」。スープは7種類(値段は2種類)から選択できるので「香菇雞湯」を選んでみました。
オーダーシートを記入したらカウンターへ持って行って注文・清算します。出来上がったら呼ばれるので再びカウンターに取りに行きましょう。
大きな豚アバラ軟骨肉の嫩骨飯
こちらが「招牌嫩骨飯」の套餐。嫩骨飯に野菜の小菜が3種類、香菇雞湯(シイタケと鶏肉のスープ)、デザートのセットです。
套餐(招牌嫩骨飯・香菇雞湯)(130元)
箸やスプーンはここに入っているので自分で取っていきましょう。
お水やお茶はセルフサービスです。
この日は紅茶のようですね。
さっそく嫩骨飯を食べてみましょう~。
予想してたのとはちょっと違ったのでビックリ。嫩骨飯って小さな軟骨肉がご飯にのってるのを想像してたのですが「禾記嫩骨飯」では大きなアバラ周りの軟骨肉がドーンとご飯にのって、なんだか爌肉飯のような見た目です。
お肉は大きいですが柔らかさは変わらずホロホロトロトロに煮込まれています。味もしっかり染みていますが爌肉飯のような脂っぽさはなくて意外にあっさりしてとっても美味しいです。
スープは大きな鶏肉がゴロンと入った「香菇雞湯」。シイタケと鶏肉の旨味がスープにしっかり出ていてこれが美味しいんですよ。「台湾のスープは味がちょっと薄くて・・・」という人にはこれをおすすめしますよ。
套餐にはミニデザート付き。これは仙草ゼリーかな? こちらも美味しくいただきました。
セットメニューもあるし注文もしやすいので台湾での食事にまだあまり慣れていない人にはおすすめのお店ですよ~。