台湾の中でも日本人の旅行先として人気急上昇中の台南。大都会の台北と比べるとのんびりとしたスローな雰囲気が魅力の街です。また台湾国内でも特に美味しいものが多いということで美食の街としても知られています。
確かに台南を訪れると気軽に立ち寄れる小吃店があちこちに見られ何を食べようか迷うほど。しかも安くて美味しいお店が多くて同じ台湾の都市でもこんなに違うのかと衝撃を受けたほどです。
そんな台南の中でも特に美味しいお店が集まるグルメスポットがいくつかあります。保安路と呼ばれる通りもその1つで、わずかな距離の間に小吃店が密集しています。今回はその保安路の雰囲気やおすすめのグルメを紹介したいと思います。
保安路の場所
保安路は府前路と西門路の交差点にある小西門圓環と呼ばれるロータリーから運河の方へ向かって伸びる短い通りです。この保安路のロータリー寄りのエリアはちょっとしたグルメスポットとして知られています。
特にロータリーから海安路のわずか200ｍほどの間には小吃店がビッシリと軒を連ねています。それに行列を作るほどの人気店も多く国内外からのお客さんで賑わっています。
保安路の雰囲気
保安路はビルのような大きな建物は少なくて簡素な建物が並んでいるのが特徴。そのため台湾でよく見られるビルの1階がピロティになって、そこを人が歩いているという雰囲気とはちょっと違います。
ほとんどが小規模な小吃店なので店頭にテーブルを出しているお店もたくさんあります。
こちらは黑白切が人気の「阿龍香腸熟肉」。ずいぶん賑わってますね。
ロータリーと海安路の間には國華街が通っています。國華街もグルメストリートとして有名ですが保安路も負けてはいません。
杏仁豆腐冰が人気のスイーツ店「那個年代杏仁豆腐冰」。
鍋燒意麵が人気の「醇涎坊古早味鍋燒意麵」。その奥には台南の名産サバヒーのスープの「阿鳳浮水虱目魚羹」。
ズラッとカラフルな看板が並ぶ様は壮観ですねー。
人気のお店の前には人だかりができます。
海安路側には保安宮（正式名称：四安境南廠代天府保安宮）があります。保安路という名前はこの廟があるからなのかな？ それにしても立派な建物ですよねー。
保安路のおすすめグルメ
「黒白切」と呼ばれる豚モツの煮込み、香腸（台湾式ソーセージ）、糯米腸（もち米のソーセージ）、サメ肉などを扱うお店「阿龍香腸熟肉」は80年以上の歴史がある老舗です。ショーケースに陳列された食材を見ながら食べたいものを選ぶ。あわせて肉燥飯も注文すれば即席黒白切定食のできあがりです。
食レポ：【阿龍香腸熟肉】台南のグルメストリート保安路の老舗で食べた黒白切
保安路にあるお店の中でも特に有名なのが「阿明豬心冬粉」。開店直後から長い行列ができるお店です。名前の通り豬心（豚ハツ）と冬粉（春雨）が入ったスープが大人気。あっさり味だけどいいダシの出たスープが染みわたるような美味しさ。半生状態の豚ハツも柔らかくて臭みは全く気になりません。
食レポ：【阿明豬心冬粉】台南のグルメストリート保安路で必食の豚ハツスープ
台南発祥の麺「意麺」を扱うお店。意麺のタイプはいくつかありますが「醇涎坊古早味鍋燒意麵」では揚げ麺をつかった鍋燒意麵が大人気。まるで日本の鍋焼きうどんを食べているかと錯覚するような味わい深いスープは日本人には受け入れやすい味。スープをしっかり吸った麺もまたクセになる美味しさです。
食レポ：【醇涎坊古早味鍋燒意麵】台南、保安路の鍋燒意麵はトッピング増しの加料がおすすめ
台南といえば牛肉湯。「阿村第二代牛肉湯」は台南に数ある牛肉湯のお店の中でも屈指の人気店。朝夕2回の営業で朝は早いときには8、9時頃には売り切れになってしまうことも。また牛肉湯の他にも牛肉炒飯も絶品の美味しさなのでぜひ。
食レポ：【阿村第二代牛肉湯】売り切れ御免の牛肉湯はもちろん牛肉炒飯も絶品の美味しさ！
こちらも台南名物のサバヒー（虱目魚）のつみれが入ったスープ虱目魚羹の人気店。しっかり食べたいなら麺入り、米粉入りを。軽く食べたいならそのままで。あっさり味のとろみスープと旨味たっぷりのサバヒーのつみれは抜群の組み合わせ。
食レポ：【阿鳳浮水虱目魚羹】台南名物のサバヒーはつみれにしても美味しいよ♪
台湾の伝統的スイーツ「杏仁茶」の人気店「阿卿傳統飲品冰品」。ホット、アイス両方あるので季節を問わず美味しい杏仁茶が楽しめます。またピーナッツ入りやあずき入りなどのバリエーションもあり。油條（揚げパン）もいっしょに注文して杏仁茶に浸しながら食べるとこれがまたウマい。
食レポ：【阿卿傳統飲品冰品】保安路で食べた自家製杏仁茶を使ったスイーツ
