海外旅行でのネット接続方法として大手通信事業者が提供する国際ローミングサービスは昔からよく利用されていますが、滞在期間が長くなるとどうしても利用料金が高くなりがちです。
そこで国際ローミングサービス以外の手段を利用することで、海外旅行でのネット接続の出費を抑える方法を紹介したいと思います。
国際ローミングサービス
国内のキャリアで国際ローミングサービスを提供しているのは下記の4社です。
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
このうちドコモ、au、ソフトバンクの3社は海外で国際ローミングサービスを利用する場合、別途料金が必要となります。
下記はそれぞれの国際ローミングサービス(ドコモ/au/ソフトバンク)を台湾で利用した場合の1日あたりの利用料金です。
国際ローミングサービス | 1日あたりの料金 |
ドコモ 世界そのままギガ |
980円 ※利用期間に応じて割引あり |
au 世界データ定額 |
480円 ※早割利用時 |
ソフトバンク 海外あんしん定額 |
980円 |
おすすめのネット接続方法
複数人で海外旅行する場合
グループで海外旅行に出掛ける場合のおすすめのネット接続方法はWiFiルーターのレンタルです。同時に複数台の端末(スマホなど)を接続できるので1台レンタルして同行者と共同で利用することができます。
例としてグループ(2人~4人を想定)で台湾旅行へ行った場合の各ネット接続方法における利用料金を比較してみましょう。
■レンタルWiFiルーター
「台湾データ(790円/日)(データ容量無制限)」をレンタルして全員が接続して利用する。
※同時に5台まで接続可能
※往復送料料無料キャンペーン中(2023.6.1現在)
■国際ローミングサービス
各自がキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の国際ローミングサービスを利用する。
※国際ローミングサービスを1人が利用してその他の人がテザリングで接続する方法もありですが、バッテーリーの消耗が激しい(WiFi接続の場合)、通信速度が遅い(Bluetooth接続の場合)、また度々切断する、といったデメリットがあるので積極的にはおすすめしません。
~3日間利用した場合~
ネット接続方法 | 1人あたりの合計利用料金 | ||
2人の場合 | 3人の場合 | 4人の場合 | |
台湾データ レンタルWiFi |
1,185円 | 790円 | 592.5円 |
ドコモ 世界そのままギガ |
2,480円 | ||
au 世界データ定額 |
1,440円 ※早割利用時 |
||
ソフトバンク 海外あんしん定額 |
2,940円 |
上記のように1台のWiFiルーターをレンタルしてグループで利用することで1人あたりの支出を安くすることができます。
また「台湾データ」はデータ容量無制限なので使い過ぎを心配する必要もありません。
※「世界そのままギガ」「世界データ定額」は国内で契約している料金プランのデータ容量を使用。「海外あんしん定額」は1日3GBまで。
なお、WiFiルーターの受取・返却に関しては往復送料料無料キャンペーンを実施中です(2023.6.1現在)。
1人で海外旅行する場合
SIMフリーのスマホを持っているのなら1人で海外旅行に出かける場合のおすすめのネット接続方法は現地でプリペイドSIMを購入することです。
例として1人で台湾旅行へ行った場合の各ネット接続方法における利用料金を比較してみましょう。
■プリペイドSIM
「4G 3日間 データ容量無制限(300元)」を購入して利用する。
※中華電信/台湾大哥大/遠傳電信ともに料金は同じ。
■国際ローミングサービス
各自がキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の国際ローミングサービスを利用する。
~3日間利用した場合~
ネット接続方法 | 1人あたりの合計利用料金 |
プリペイドSIM (3日間データ容量無制限) |
300元(約1,363円) (1NT$:4.5464円の場合) |
ドコモ 世界そのままギガ |
2,480円 |
au 世界データ定額 |
1,440円 ※早割利用時 |
ソフトバンク 海外あんしん定額 |
2,940円 |
プリペイドSIMの価格は購入時のレートによって変動しますが、上記のように円安である現在(2023.6.8現在)でも比較的低価格に抑えることができます。
なお「4G 5日間 データ容量無制限」のプリペイドSIMも3社(中華電信/台湾大哥大/遠傳電信)とも300元で購入できるので4日間、5日間の利用ではさらにメリットが大きくなります。
中華電信/台湾大哥大/遠傳電信のプリペイドSIMはオンライン旅行予約サイト「KKday」から事前に予約を行って、到着時に現地の空港で受け取ることができます。料金もほぼ変わらないので「KKday」のサイトでチェックしてみてください。