
台湾のみならず海外旅行へ出かけたときの課題の1つがネットへの接続。方法はいくつかありますが現地のプリペイドSIMを購入するのが1番おすすめです。台湾へ出かける人の中にもネット接続の方法をどうするか検討している人がいるのではないかと思いますが、SIMフリーのスマートフォンを持っているのであればプリペイドSIMを購入する方法をおすすめします。初めて台湾へ旅行に行くという人など、どうすればよいのかちょっと不安だという方もいると思うので、ここではプリペイドSIMを利用するメリットや購入方法などを分かりやすく解説したいと思います。
目次
ネット接続にはプリペイドSIMがおすすめ
他のサービスとの比較
台湾で無料Wi-Fi以外にネット接続する主な方法としては以下の3つ。
- 日本の通信キャリアの国際ローミングサービスを利用
- Wi-Fiレンタルを利用
- 台湾の通信キャリアのプリペイドSIMを購入
中でもコストパフォーマンスがよいのが現地のプリペイドSIMを購入して利用する方法です。上記3つの方法でネット接続を行った場合のそれぞれの料金を具体的に比較してみました。
比較対象とした各サービスの商品例
ドコモ:パケットパック海外オプション
ahamo
au:世界データ定額
ソフトバンク:海外パケットし放題
楽天モバイル
Wi-Fiレンタル:イモトのWi-Fi 4G/LTE 大容量500MB/日
プリペイドSIM:中華電信 4G計日型預付卡3日型(空港で購入可)
比較するうえでの利用条件
- 2泊3日として3日間利用
- 1日300MB(※1)程度利用したとする
※1 データ通信量300MBで利用できる目安
WEB閲覧:約1,200ページ
Youtube閲覧:約2分30秒
MAP閲覧:約80回
商品/サービス | 料金 | 内訳 |
ドコモ | 2,480円 | 2,480円 (3日間プラン) |
ahamo | 0円 | 国内利用時と同様 (データ容量20GBから消費) |
au | 1,470円 | 490円×3日 (早割キャンペーン利用時) |
ソフトバンク | 8,940円 | 2,980円×3日 (1日あたりの最大料金) |
楽天モバイル | 0円(※2) | 料金プラン(従量制)の ルールに準ずる |
Wi-Fiレンタル | 3,780円 | 1,080円×3日+540円 (受渡手数料・税込) |
プリペイドSIM | 約1,233円 | 300元 (2022.1.25時点の取引レート) |
※2 國際ローミングサービス自体の利用に料金は発生しませんが、海外でのデータ通信量は従量課金制である国内の料金プランのデータ通信量に加算されます。
ahamo、楽天モバイルは日本国内と同じように台湾でも利用できるので、普段使っているスマホをそのまま持ち込んでネット接続すればOK。ただし国内向けの料金プランのデータ容量を消費するのでその点は注意。海外旅行ではどうしてもデータ通信量が増えてしまいがちなのでデータ容量の残量に気を配りましょう。
参考:楽天モバイル(公式)
参考:ahamo(公式)
その他のサービスと比べるとプリペイドSIMがいかに安いかというのがよく分かりますね。また空港で販売している旅行者向けのプリペイドSIMはデータ容量無制限というのも嬉しいところ。
常にネット接続可能な環境が手に入る
プリペイドSIMを使うということは、つまり日本にいるときと同じようにいつでも(圏外でない限りは)ネット接続可能な環境を手に入れることができるということです。
ネット接続以外にもメリットあり
プリペイドSIMを購入するとネット接続以外にも大きなメリットがあります。プリペイドSIMを利用することで台湾で有効な電話番号が手に入るので、台湾の様々なサービスに会員登録することができます。
YouBikeが悠遊カードで利用できる
何と言っても大きなメリットは台湾のレンタサイクルサービスであるYouBikeが悠遊カードで利用できること。クレジットカードでもレンタルできるのですが、毎回レンタルステーションにあるKioskという操作端末で手続きをしなければなりません。それに比べて悠遊カードならセンサーにかざすだけのワンタッチ操作でレンタルすることができるので楽チンさは比べものになりません。
悠遊カードでYouBikeを利用するには会員登録する必要がありますが、台湾で有効な電話番号を持っていればYouBikeアプリ、またはKioskから登録することができます。
T-Bikeが悠遊カードで利用できる
YouBikeと同様に台南のレンタサイクルサービスT-Bikeも悠遊カードを使ってレンタルすることができます。こちらもクレジットカードでもレンタルできますがやっぱり手続きが面倒。悠遊カードを使ってサクッとレンタルできる便利さには敵いません。
T-Bikeも台湾で有効な電話番号があればT-Bikeアプリ、またはKioskから会員登録することができます。
タクシー配車アプリが利用できる
こちらもなかなか便利なサービス。台湾で有効な電話番号があればタクシー配車アプリの台湾大車隊 55688も登録することができます。好きなところからタクシー呼ぶことができるので、あまりタクシーが通らない場所にいるときなどは重宝するアプリです。
SIMフリースマートフォンが必要
SIMロック解除について
プリペイドSIMを利用するにはSIMフリーのスマートフォン、或いはSIMロックを解除したスマートフォンを持っている必要があります。ソフトバンク、NTTドコモ、auなどの通信キャリア利用している場合は事前にSIMロックを解除しておく必要があります。
格安SIMについて
海外旅行を機に格安SIMに乗り換えしてSIMフリースマートフォンを新たに購入、またはすでに持っているスマホをSIMロック解除しようと考えている人もいるのではないでしょうか。
プリペイドSIMの購入方法
台湾の空港で購入
台湾の主要空港にある通信キャリアの販売カウンターでプリペイドSIMを購入することができます。スタッフは外国人観光客の対応にも馴れているので簡単に購入することができて1番おすすめの方法です。
■各空港で購入できる台湾大手3大通信キャリアのプリペイドSIM
※桃園空港には他にも台湾之星(Taiwan Star Telecom)や亞太電信(Asia Pacific Telecom)などの通信キャリアの販売カウンターもあります。
空港 | キャリア | ||
中華電信 | 台湾大哥大 | 遠傳電信 | |
桃園国際空港(第1T) | ○ | ○ | ○ |
桃園国際空港(第2T) | ○ | ○ | ○ |
台北松山空港 | ○ | ||
台中国際空港 | ○ | ○ | |
台南空港 | ○ | ||
高雄国際空港 | ○ | ○ |
■各社プリペイドSIMの商品一覧
台湾大手3大通信キャリアが空港で販売している旅行者向けプリペイドSIM(4G)の商品一覧です。全て計日型の一定期間データ容量無制限のプランで、滞在期間に合わせて選べるようになっています。
※下記一覧は音声通話は考慮せず、計日型の対象日数の商品において最も安い金額を表示しています。
プラン | 中華電信 | 台湾大哥大 | 遠傳電信 |
3日間無制限 | 300元 | 300元 | 300元 |
5日間無制限 | 300元 | 300元 | 300元 |
6日間無制限 | - | 400元 | - |
7日間無制限 | 500元 | 500元 | 450元 |
8日間無制限 | - | - | 500元 |
10日間無制限 | 500元 | 500元 | 500元 |
15日間無制限 | 700元 | 700元 | 700元 |
30日間無制限 | 1,000元 | 1,000元 | 1,000元 |
■購入方法
空港でプリペイドSIM購入に必要な物は以下。
- SIMフリーのスマートフォン
- パスポート
- 現金(台湾ドル)
購入方法は簡単、カウンターで希望の商品を伝えればOKです。SIMの設定などはお願いすればスタッフが行ってくれます。
出発時に日本の空港で購入
テレコムスクエア(Telecom Square)の空港カウンターでは中華電信のプリペイドSIMを購入することができます。商品のバリエーションには限りがあるようですが、出発前に日本で購入できるのは安心感がありますね。販売を行っているのは下記の空港です(2017.12.11現在)。
空港 | 場所 | 営業時間 |
成田空港 | 第1ターミナル地下1階 | 7:00~21:00 |
成田空港 | 第1ターミナル 4階 | 7:00~18:00 |
成田空港 | 第2ターミナル地下1階 | 7:00~21:00 |
成田空港 | 第2ターミナル3階出発ロビー | 7:00~21:30 |
成田空港 | 第3ターミナル本館2階 | 6:00~21:30 |
羽田空港 | 国際線旅客ターミナル 3階出発ロビー | 6:30~23:00 |
関西空港 | 第1ターミナルビル1階到着ロビー | 7:00~21:00 |
関西空港 | 第1ターミナルビル1階到着ロビー | 7:00~22:30 |
福岡空港 | 国際線ターミナルビル1階 | 7:00~21:30 |
新千歳空港 | 新千歳国際線2階到着ロビー | 8:00~20:00 |
※販売場所の詳細は下記参照
参考:テレコムスクエア空港カウンター
空港以外のショップで購入
深夜、早朝に台湾に到着した場合、空港のプリペイドSIM販売カウンターは閉まっている可能性があります。朝の開店時間まで空港で待っているという手もありますが、早々に移動して街中の通信キャリアのショップでプリペイドSIMを購入するというのもアリです。
空港で販売されている旅行者向けの商品とは異なるプリペイドSIMですが、使い勝手も値段もそれほど気にすることはないと思います。
購入する場合は空港と違ってパスポート以外に第二身分証明書(免許証、搭乗チケット、入国スタンプ或いは民間組織の発行する顔写真付き証明書など)の提示が必要です。
プリペイドSIMの継続利用について
これは台湾上級者向けの情報。台湾へ何度も出かけるリピーター、また今後台湾リピーターになるかもという人は知っておくと便利です。
プリペイドSIMには有効期限があって(購入場所などの条件があります)、有効期限内であればリチャージして何度も利用することができます。つまり台湾に行く度に毎回プリペイドSIMを購入する必要はなく、1度購入したものをずっと継続して利用し続けることができるのです。
プリペイドSIMの継続利用については下記記事に詳しくまとめてありますので参照してください。
まとめ
以上のように台湾でのネット接続はプリペイドSIMを購入するというのが経済的、簡単、便利と最もおすすめの方法です。もしSIMフリースマートフォンを持っているのであればぜひ検討していただければと思います。またこれを機にSIMロック解除するというのもありかと思います。
SIMフリースマートフォンを持っていない、持ってるけどどうしてもSIMロック解除できない、またはしたくないという方は他にもネット接続の方法があるので下記の記事も参考にしてみてください。