【13號咖啡】周りは田んぼ、建物は自作! 驚くばかりの規格外カフェ

古い建物や老房子をリノベーションしたというカフェはよく聞きますし、実際いくつか行ったこともあります。どれも個性的でそれぞれ特徴がよく活かされていると思います。しかし今回紹介するカフェは、イチから全てを自身で作ったという驚きのお店。ちょっと今まで聞いたことがないタイプですね。台中に滞在しているときに何人かの同業者からこのお店の話を聞いて、非常に興味深かったので実際に行ってみました。

13號咖啡

田んぼに囲まれ川が流れるのどかな場所

台中の市街地からは随分離れた場所で、台中駅の隣の大慶駅の付近まで来ます。

写真は台中駅の方から線路沿いの建國路を進んできて、環中路六段を過ぎてすぐの場所です。右に入る小さな脇道があるのでそちらへ進みます。因みに写真の高架は台鉄の線路が新しく高架化されたものです。このときはまだ完成する前だったので工事中の状態ですね。

そのまま道なりに進んでいきます。

周りは田んぼばかりですね。

川沿いの道路まで出たら到着です。

この川は土庫渓という名前で台中市街地のSOGOの辺りを華美街沿いに流れる川へ続いています。

建物を全て自作したという驚きのカフェ

手作りの門があって中に建物が見えます。なにかカフェとは思えない怪しい雰囲気満載で緊張しますね。ちょっと着いた時間が早くて、まだ開いてなかったのでどうしようかと考えていると奥からスタッフらしき人が出て来て中に入れてくれました。

入ってすぐの場所は中庭のようになっていて、テーブル、椅子が幾つか置かれています。左手にメインの建物があるのですがテーマパークにでもありそうな凄い外観です。実はこの施設は全て1から手作りしたという驚きのカフェ。特にメインの建物は壁を見てもらえば分かると思いますが、石を積んで作り上げていったそうです。

ここでコーヒーを飲んだら気持ちよさそうですね。

施設の中に入ってそのまま建物の中に案内されました。

これだけのものを手作りしたというのは、ただただ驚くばかりです。荒さはあるもののしっかり出来ていますね。

メニュー無し、完全おまかせです

席で暫く待っているとスタッフがコールドブリューコーヒーを持ってきてくれました。

1杯目 パプアニューギニア

コールドブリューを飲んでくつろいでいるとオーナーがやって来ました。ここを作り上げた本人です。実はオーナーはここでコーヒの焙煎も行っているそうです。それはそうだろう、と納得。この場所とこれだけの規模でカフェだけやっているとはとても思えません。

しかし、その焙煎がまた普通でない。なんと焙煎機を使わず、鍋で焙煎を行っているそうです。建物にしても焙煎にしても、全てを人の手で行うという点で徹底されているようです。

そのまま注文することもなく2杯目をいただきました。そう、ここはメニューなどなく全ておまかせです。もちろん全て自家焙煎の豆を使用しています。焙煎機を使っていなくても、控えめな苦みと酸味、コクのバランスがよく充分美味しいです。

2杯目 コロンビア

抽出方法はサイフォン。2杯目を飲んでいる途中で別のお客さんがやって来ました。こんな場所でも来る人は来るのか・・・と、ちょっと感心。

そして最後の3杯目。先ほどよりやや酸味が強く、香りがよい印象でした。

3杯目 エチオピア

因みに店名の13號というのは、以前このお店があった場所の地番なのだそうです。現在はこの場所に引っ越して来た為地番は全く関係ありませんが、名前はそのまま使用しているのです。

3杯ともとても美味しかったです。値段は3杯合わせて300元。スペシャルティコーヒーが3杯でこの値段であれば妥当だと思います。これまでも台湾のいろいろなカフェに行って来ましたが、ここは場所といい建物といい、コーヒーそれ自体についてもトップクラスで面白い場所だと思いますよ。

店舗情報

住所 台中市南屯區環中路五段200號
営業時間 13:00~暗くなるまで
休日  
FB 13號咖啡
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