台北屈指のお洒落スポット富錦街で有名な民生社区。かつて米軍の居住区として開発され、現在では閑静な高級住宅街として知られていて、周辺にはセレクトショップやスタイリッシュなカフェがたくさん見られる人気のエリアです。この民生社区エリアにちょっと興味深いカフェを発見。今年の3月にオープンしたばかりでお店の雰囲気もメニューも日本を意識してるみたい。しかもかなりクオリティーが高そう。でも営業時間がよく分からないな・・・と思ったら毎月まとめて発表されるという・・・ なんだか謎の多いお店です。というわけで今回はその気になるカフェ「喫茶店. 香」に行ってみたので紹介したいと思います。
喫茶店. 香
ただごとではないお店の雰囲気
喫茶店. 香は民生社区の路地裏にあるカフェ。お店に行くときはちょっと注意が必要。住所は「松山區三民路101巷8-3號」となっているのですが、実際にお店へ行くには三民路から101巷ではなく107巷に入る必要があります。下の写真が三民路から107巷への入り口。LOUISA COFFEEを目印にするとよいですね。
路地に入ると世代豆花という豆花のお店があり、その隣が喫茶店. 香です。もう一つ注意したいのは喫茶店. 香は営業日、営業時間が明確に決まっておらず、月末(或いは月初)に翌月(或いは当月)の営業日、営業時間が発表されます。
喫茶店. 香という名前からも分かる通り日本の喫茶店をコンセプトにしたカフェ。入り口もまさに和風の雰囲気。
店内に入ると右手にカウンター席。
左手にはテーブル席がわずかにあります。
店内の装飾や調度品なども和風を意識したイメージ・・・ と一言で言うわけにはいかないのです。台湾には日本の文化を意識したカフェってたくさんあるんですけど、やっぱりそこは台湾人目線になるんですよね。どうしても「なんちゃって感」が出てしまいます。ま、それは仕方ないことだし、それで全然問題無いと思います。しかし、喫茶店. 香のお店の雰囲気を見てると、どうもそういったお店と十把一絡げにするわけにはいかないのです。
これ、どう見ても日本人の感覚で作られてるとしか思えない雰囲気なんですよね。つまり「外国人がイメージする和風カフェ」でもなく「日本の老舗の喫茶店」でもなく「日本人が古い喫茶店をイメージして現代風にアレンジしたカフェ」なんですよね。どうしてこんな日本人に近い感覚を持ってるんだろう・・・とちょっと感心。
置いてあるものもちょっと興味深かったりします。長刀鉾のちまきがあったり(祇園祭に行ったのかな?)、本棚に日本の雑誌が置いてあるんですが一番奥にオレンジページがあるのが分かるでしょうか。台湾のカフェってわりと日本の雑誌が置いてあるんですが、よく見るのはBRUTUSとかHanakoなど。オレンジページが置いてあるのって初めてみました(笑)。
ほぼオープン直後にお店に入ったのですが、それほど経たないうちにぞろぞろとお客さんがやって来てすぐに満席になってしまいました。みんな時間を確認して来てるってことですよね。すごい人気ですね。
完璧に日本の味を再現したメニュー
メニューもバタートースト、ピザトーストなど日本人には馴染みのあるものばかりですねー。昔ながらのナポリタンって完全に日本人目線ですよね(笑)。凄いね。コーヒーも中~深煎り中心、ってこれも深煎りが主流の日本の喫茶店を意識してるのかな? そうだとしたら完全に日本を知り尽くしてますね。
おにぎりもありますね。昆布、梅など数種類の具から選ぶことができます。コーヒーの他、煎茶、焙じ茶、抹茶など日本茶も。
台湾で深煎りのコーヒー、っていうのがちょっと新鮮だったので注文することに。コーヒーはハンドドリップで。
おにぎりも注文してみました。コーヒーとおにぎり・・・ ここが台湾だっていうのを忘れてしまいそうですね。
ビターなフレーバーはやっぱり喫茶店を思わせる味。なんだか懐かしい気分になります。
ブラックコーヒー(ブレンドA)(150元)
上品ですね~、台湾でおにぎりといえば飯糰ばかり食べてたのでこのルックスは逆に新鮮。味もまさに日本のおにぎりですよ。台湾でも「日式飯糰(日本風おにぎり)」ってたまに見かけますが、やっぱり台湾式がベースだったり、食感が違ったりなんですよね。でもこれは完璧に「おにぎり」。特にしっとりしたご飯の食感が「これが白米!」っていうのを思い出させてくれます。美味しい!
おにぎり(1個)・ちりめんじゃこ(80元)
せっかくなので他のメニューも注文してみることに。
抹茶はちゃんと点ててくれます。お茶菓子付き。地元のお客さんは抹茶カプチーノを注文してる人が多かったですねー。そちらも美味しそうだったんで今度来たら飲んでみたいと思います。
抹茶(140元)
日替わりのケーキが2種類あったので1つ選んでみました。孚藍克蛋糕って初めて聞いたんですがドイツのお菓子みたいですね。スポンジをたっぷりのバタークリームが覆っているのが特徴でフワフワの食感がよいです。やや甘めなので抹茶にしといて良かったですね。
孚藍克蛋糕(フランクフルタークランツ)(110元)
あまりに日本風としてのクオリティーが高くて全然驚かなかったんですがオーナーは日本語が上手。スタッフの女性は日本の方でした。ちょっと他にないタイプの面白いカフェですね~。すごく人気があるようでお店に居た間はほぼ満席状態だったので早めに行くのがよいかもですね。
店舗情報
住所 | 台北市松山區三民路101巷8-3號 |
営業時間 | Facebook又はInstagramで発表 |
休日 | Facebook又はInstagramで発表 |
FB | 喫茶店 香 |
IG | kissatenkaori |