【四海居小吃部】知る人ぞ知る宜蘭のご当地グルメ「西魯肉」

宜蘭のご当地グルメ「西魯肉」が食べたい! とお店を調べるとレストランや熱炒のような大型のお店にしかない。しかも宴会料理の類らしく1人で食べられる量ではない。と思ったのですが宜蘭市に小吃店っぽいけど食べることができるお店がある。あとは人数だが・・・ これもなんとかもう1名を確保。というわけで「西魯肉」を食べてきました。

四海居小吃部

宜蘭北館市場内の食堂

宜蘭北館市場(宜蘭市北館公有零售市場)内にある「四海居小吃部」にやって来ました。前日営業日のはずなのに閉まっていたので不安になっていたのですが今日は開いていて一安心。

西魯肉」を食べられるお店を探しているとレストランのような大きなお店ばかりでしたがここだけは店名通り小吃店といった雰囲気の店舗です。

店頭には小菜に使用されるお肉がいろいろと置いてありますね。

あの大きな鍋で「西魯肉」を作っているのだろうか・・・ などと考えながら店内へ。

注文はオーダーシートで行います。

ほんとに小さなお店でテーブル席がわずかしかありません。訪れた時はちょうど1卓空いていてラッキーでしたね。

オーダーシートを記入したら店員さんに渡します。「內用・外帶」「內用桌號」に記載がありませんが、来店した際に既に內用であることを伝えたり店員さんに席を指示されたりとある程度分かり切っていたのでそのまま提出しています。通常は記入した方がよいと思いますね。

テーブルには調味料や箸が置いてあるのですが・・・

なんですかこれは? スマホスタンド?

なんでこんなものが置いてあるんだろう(笑)。

西魯肉、卜肉など初めて食べるものばかり

さて料理が揃いました。この日は2名で来店してこの内容。ちょっと多いかも、というくらいの量でしょうか。

注文したのはどうしても食べてみたかった「西魯肉」そしてこちらも宜蘭のご当地グルメ「卜肉」さらに小菜の盛り合わせです。あとここには写ってませんが「白飯」もオーダー。

西魯肉(250元)、卜肉(200元)、綜合拼盤(150元)、白飯(15元)

こちらが念願の「西魯肉」。値段が250元なので明らかに1人前ではないだろうと思ってましたがやはり2~3人分くらいの量ですね。

とろみのあるスープをベースにネギや白菜などの野菜、シイタケ、それに天かすのような物体が具として入っています。

老閣がわざわざ翻訳アプリを使って「烏醋を入れると美味しい」と教えてくれました。というわけでテーブルにあった烏醋をかけてからいただきます。

そもそも「西魯肉」とは? 西の魯肉? いや、実は「西魯」が日本語の「汁(しる)」に由来している、という説もあるとか。「しーるーろー」と呼ばれるのですが「せーろーば」という呼び方もあるみたいです。後者は台湾語かな?

昔まだ物資が不足していた時代に、豚肉の代わりに蛋酥(溶き卵をザルでこして揚げたもの)を使ったり、ボリュームを増すために白菜をたくさん入れたり、といった工夫が詰まった料理なんだそうです。

天かすのような物体が実は「蛋酥」です。初めて見ました。フワフワとした食感で言われなければ玉子だと気付かないかもしれませんね。また細い糸のように見えるのは「髮菜」という藍藻の1種なんだそうです。これも初めて。細かすぎて味はよく分かりません(笑)。その他、シイタケ、白菜、豚肉などほんとに具だくさんの料理ですね。見た目は肉羹に似ていますが味は意外にもかなり薄味です。

ご飯を入れて雑炊のようにして食べるのもあり。このために白飯も注文しました。

これは日本人ならやってみたくなる食べ方ですよね。

こちらも宜蘭の名物料理「卜肉」。豚肉に衣をつけて揚げたものです。

添えてある胡椒粉をつけて食べます。けっこう衣が厚くてフカフカした食感。そう、カリっとではなくふっくらしていて一瞬アメリカンドッグをイメージしましたね。中にはちゃんと豚肉が入ってますよ。

同じお皿に明らかに「卜肉」とは違うものがいくつかあったのですがネギの天ぷらのような料理ですね。サービスしてくれたのかな?

最後は小菜の盛り合わせ「綜合拼盤」。小菜のメニューの中から「曼波魚皮」「魚卵」「鯊魚肚」「鯊魚煙」の4種を選びました(メニューに記載のないものもあります。)

曼波魚皮」「鯊魚肚」「鯊魚煙」は辣椒醬で、「魚卵」は付け合わせのマヨネーズでいただきます。

この半透明のぜりーのようなのが「曼波魚皮」。曼波魚とはマンボウのことなんですよ。食べるの初めて。プルプルとして見た目通りまさにコラーゲン。そのままだと味が弱いので辣椒醬をつけて食べます。食感を楽しむといった感じですね。

これは鬼頭魚(シイラ)の卵だと老閣が教えてくれました。「魚卵」はやっぱりマヨネーズが合いますね。ウマい。

鯊魚煙」は何度も食べたことがありますが「鯊魚肚」は初めて。というかあまり見たことがないですね~。コリコリとした(でもそんなに固くない)食感が印象的です。

そして「鯊魚煙」。これ個人的に大好きな小菜でメニューにあるとつい頼んでしまいます。ワサビ醬油で食べるのが定番ですが辣椒醬でもイケますね。

こちらは老閣のサービス。なんだかいろいろとサービスしてくれたのですが外国人客は珍しいのかな? 宜蘭まで来る外国人はあまり多くないのかもしれませんね。或いは羅東の方が人気がありそうなので宜蘭市はスルーするのかも。

宜蘭のご当地グルメや珍しい料理を食べることができるおすすめのお店です。特に「西魯肉」は大型の店でないと扱っていないケースが多いので、そういう意味では貴重なお店ではないかと思います。とはいえ1人では量的に厳しいので少なくとも2人以上で行くことをおすすめします。

店舗情報

住所 宜蘭縣宜蘭市康樂路137巷9號
営業時間 9:30~14:00
休日
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