台北の著名な観光スポット「龍山寺」の周辺には「華西街夜市」「廣州街夜市」「梧州街夜市」という3つの夜市があり、これらを総称して「艋舺夜市」と呼んでいます。この中で特に台北のディープスポットとして知られているのがアーケード街になっている「華西街観光夜市」。今年(2018年)5月21日に惜しまれながら閉店しましたが蛇肉のお店(亞洲毒蛇研究所)がよく日本でも紹介されていました。ともすれば何だかグロテスクな印象のあるエリアですが一般的な美味しいお店もたくさんあるんですよ。というわけで今回は華西街観光夜市の「昶鴻麵點」を紹介したいと思います。
昶鴻麵點
華西街夜市の老舗麺店
やって来ました台北のディープスポット華西街夜市。ここは夜市が開催される通りの中ほど、華西街側の夜市の入り口です。とは言っても来たのは平日のお昼すぎ。人通りもまばらです。
昶鴻麵點は夜市の開催されるアーケード街の一番北側(西園路側)にある約60年の歴史をもつ老舗の麺店です。夜になるとお店もたくさん営業して賑やかになるんですが日中から営業しているお店もちらほらあって、昶鴻麵點も12時から開いています。
漢字の店名の横に小さく書かれてある記号は注音符号といって台湾で使われる中国語の発音記号。日本の50音のようなものです。
店内と店外の境があいまいな感じにテーブル席が用意されています。お昼時は過ぎているにもかかわらずそこそこお客さんの姿も。
注文は口頭で伝えます。店主のおじさんは忙しそうに調理していますがとっても親切な方なので安心して注文しましょう。
キッチンの奥にあってちょっと見づらいのですがメニューがあります。麺がメインのお店なんですが豬尾麵、菊花肉麵とかあまり聞かない名前の料理が並んでます。
菊花肉麵と白斬土雞
昶鴻麵點で特に人気のある麺は豬尾麵と菊花肉麵。どちらも初めて聞く名前です。というわけで菊花肉麵の方を注文してみました。それに白斬土雞と黃金蛋も。
菊花肉麵(80元)、白斬土雞(60元)、黃金蛋(15元)
白斬雞っていうのはシンプルに鶏を茹でて切り分けたもの。土雞というのは地鶏のことです。白斬土雞はメニューに値段が書いてないんですが合計金額が155元だったのでこの量で60元です。たぶん人数によって量や値段が変わってくるんだと思います。
これを食べると台湾に来たっていう実感が湧きますねー。柔らかくジューシーでウマい。甘辛いタレがまたよく合ってます。
昶鴻麵點のおすすめメニュー菊花肉麵。菊花肉っていうのは豚の頬の部分の肉のことで嘴邊肉とも呼ばれています。菊花肉は中南部での呼び方らしいです。菊花肉の他、韭菜(ニラ)、油蔥酥(フライドオニオン)それにスライスしたショウガもトッピングされています。
菊花肉麵はスープが美味しい。あっさりしてるんだけど普通の陽春麺なんかに比べて旨味があってホッとする味。それにショウガが入ってるのでジワジワと温まる感じです。
こちらが菊花肉。柔らかいのですが歯応えがあって美味しいですよ。小菜として置いているお店もあるので見かけたらぜひ食べてみてください。
麺は若干細めかな。日本の麺に比べるとコシはなく柔らかいのですがこれが台湾のスタンダード。
夜だと治安に問題が、などいろいろ言われるエリアですが日中は比較的平穏。下町だけあって安くて美味しいお店がたくさんありますよ。
店舗情報
住所 | 台北市萬華區華西街15號 |
営業時間 | 12:00~20:30 |
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