最近高雄にむちゃくちゃ面白いお店を発見したんですよ。中央公園近くにある「萬.吧 ONE.Bar」という、カフェとバーの複合店舗のような形態のお店です。古いビルの一部(のように見えるのですが・・・)を改装して、1、2階がカフェの「萬.吧」、3階がバーの「ONE.Bar」となっています。そしてこのお店の昭和レトロ満載の雰囲気が素晴らしい! 知っているから作れたのか、知らずに偶然そうなったのかよくわかりませんが日本人なら感銘を受けること間違いなし。というわけでさっそくお店を紹介したいと思います。
萬.吧 ONE.Bar
不思議な形の建物をリノベーション
高雄MRTの中央公園駅から歩いて10分弱ほどの青年一路沿い。台湾銀行の隣りのビルの脇にある「萬吧」と書かれた門、ここが「萬.吧 ONE.Bar」の入り口です。
ビルの横に増築されてくっついているのか、もともとこんな造りなのかこの外観だけではよく分からない建物なんですよね。少なくともお店の内部は横に出っ張った部分だけでなく左側の建物まで続いています。
奥に見えるらせん階段は萬.吧 ONE.Barのバー方、つまり「ONE.Bar」のある3階へ続いているみたいですね。今回はカフェ利用なのでらせん階段の手前にある入り口から建物の中へ入ります。
こちらが入り口。もうこの古いのか新しいのかよく分からない何とも言えない雰囲気だけでワクワクしてきますね。
昭和にタイムスリップしたようなレトロでポップな雰囲気
さて扉を開け中へ入るとお揃いの制服を着たスタッフが案内してくれます。この制服がまたレトロでかわいい。お店のFacebookページには利用時のルール(最低消費額200元、食べ物持ち込み禁止、テイクアウト不可など。詳細はお店のFacebookページを参照。)がいろいろと書かれていたので、恐る恐る「写真撮ってもいいですか?」と聞くと「OK! OK!」とあっさり了承されてちょっと拍子抜け(笑)。
店内に入るとまず左手にカウンター、右手に客席が続いています。向こうに除くガラス絵や床の模様などが期待をさらに膨らませてくれますね~。
どうですこの昭和レトロな雰囲気。もうこの部屋を見た瞬間心の中でガッツポーズですよ。
このガラス絵がなんともシブい・・・
照明などもレトロさ加えてなんだか怪しい雰囲気も
古いテレビのような水槽の中には魚が泳いでいます。
さて、2階もあるのですが入り口付近と店内の奥の2箇所に階段があってどちらからでも上へ上がることができます。なんだか町家のような複雑な作りですねー。
そして2階へ上がる途中、中2階とでもいいましょうか、このような不思議は空間の個室があるんですよ。ほんとに昭和にタイムスリップしたようなレトロでポップな遊びごころ満載の店内です。
2階の部屋も古いイス、テーブル、照明などレトロな雰囲気に統一されています。しかしこれ一定年齢以上の日本人はおそらく同じ感動を覚えると思うのですが台湾の人もそうなのかな? 我々日本人と同じ感覚でもってこの雰囲気を再現したんだろうか・・・ などといろいろ思いを巡らせてしまいます。
2階の一部スペースでは雑貨の販売も。
雑貨もお店の雰囲気にあったものばかりですね~。興味深いものばかりで目を奪われてしまいます。
畳の和室のようなスペースもありました。
こんな面白いお店を地元の若者が放っておくわけがありませんよねー。店内、店外でSNS用の写真撮影にいそしむ女子の姿が見受けられました。
麺やご飯など食事メニューも秀逸
さて今回はカフェ利用なのですがメニューもなかなか充実しています。フードメニューはスイーツだけでなく麺やご飯ものなどランチ、ディナー向けのメニューもあり。しかも三杯雞、紅燒魚、虱目魚など伝統料理が定食メニューで揃っていてこれはなかなか楽しみです。
注文したのはこちら「恰恰紅燒魚」。いかにも中華料理なルックスの魚の煮つけの定食ですねー。使われてる魚はたぶん台灣鯛とも呼ばれる呉郭魚かな? 煮付けの他に3種類の小皿料理と、ご飯、スープがついて290元。値段はやや高めですね。
恰恰紅燒魚(290元)、服務費(サービス料)10%
魚はタンパクな白身で味がしっかり染みてて美味しい。ご飯が進みますねー。トッピングされてるのはネギ、ショウガ、赤いのはパプリカかな?
小皿料理はそのときどきで内容が変わるようです。
味噌汁っぽい見た目ですが大根のスープ。かなり薄味ですね。
ドリンクは百香果(パッションフルーツ)、柳橙(オレンジ)、芒果(マンゴー)のミックスジュース。上記の食事メニューと一緒に注文すると50元引きです。
百香果柳橙 / 芒果汁(150元 ※食事メニューとセットで50元引き)
百香果(パッションフルーツ)の種がそのまま入っているジュースはよく見かけますがこちらは種も一緒にミキサーで砕いているようです。黒い粒々が百香果(パッションフルーツ)の種ですね。マンゴーの甘味、オレンジの酸味、そして百香果(パッションフルーツ)の種のプチプチした食感が一度に楽しめます。
台湾の老舗喫茶店では日本と同じように朝はモーニング、昼は食堂のような定食が食べられるところがありますが、ここもそういったメニューを彷彿とさせますね~。ただし単に古い喫茶店なのではなく、お洒落に演出された作り込まれたレトロ喫茶店なのでメニューも同様に一工夫加えたお洒落カフェ仕様になってますね。
バーの「ONE.Bar」もまたカフェと同じく素晴らしい雰囲気のバーのようです。今回はカフェ利用でしたが次回来たときはぜひバーの方へも行ってみたいですね。
店舗情報
住所 | 高雄市苓雅區青年一路261巷1號 |
営業時間 | 11:00~20:00、20:00~2:00 |
休日 | |
FB | 萬.吧 ONE.Bar |