お米を使った麺の台湾グルメで有名なのは「米粉」ですがもう1つ忘れてはいけないのが「米苔目」。麺料理としてはもちろんですがスイーツにも使われることがあるという面白い食材です。台北で「米苔目」を食べることができるお店はいろいろありますが間違いなく人気上位に入ってくるのが「高家莊米苔目」。林森北路の繁華街にある操業40年を超える老舗の小吃店です。
高家莊米苔目
創業40年超の老舗小吃店
地元でも高い人気を誇る1978年開業の「高家莊米苔目」。日本人観光客にも既にお馴染みのお店ですね。営業は夕方から深夜まで。飲み屋やバーの多い林森北路ということで飲んだ後のシメ的な利用もあるみたい。
こちらのお店ではまず入り口(大通り側)にあるレジで注文・清算してから席に着くシステム。
こちらがメニュー。「主食」には「米苔目」「魯肉飯」「肉粽」がありますがやはり人気は「米苔目」。またその他、美味しい小菜がいろいろと用意されているのでぜひ「米苔目」といっしょに注文したいところです。
店内に売れ筋の小菜が紹介されているので参考にしましょう。
注文を終えたら店内の空いてる席へ。実はここからちょっと離れた場所にもイートインスペースが用意されているみたいです。店内がいっぱいだとそちらへ案内されるようですねー。
米苔目の予想外の食感
この日注文したのは「米苔目」と小菜2皿。小菜は「芥茉軟絲」「紅燒肉」を選びました。
米苔目・小(40元)、芥茉軟絲(110元)、紅燒肉・小(70元)
まずは主役の「米苔目」。トッピングは韭菜(ニラ)のみといたってシンプルです。「米苔目」はその名の通りお米から作られた麺で見た目はうどんにそっくり。
台東の名物料理でもあり実際に台東で何度も食べたことがあります。当然ながらそのときの食感を想像してたのですがこれが全く違う。
台東で食べたときは見た目に反してモッチリ感はさほどなくプツプツと切れるような食感が印象的だったのですが、この米苔目はコシがあって見た目通りモチモチの食感。どちらもそれぞれ特徴があって美味しいのですが、個人的にはこちらの方が好きですね。スープもあっさり味ですがしっかり旨味が合って美味しい。
さて、こちらは「芥茉軟絲」。茹でイカですね。「イカ」って中国語で何種類も呼び名があって難しいのですが「軟絲」はどうも「アオリイカ」のことらしいです。
「芥茉」はワサビのことでこのようにワサビ醤油につけて食べます。醤油といっても「醬油膏」と呼ばれるとろみのある醤油。台湾では朝ごはんでお馴染みの蛋餅などによくかけて食べます。売れ筋では3位にランクインしてるようですが確かに柔らかくてこれがウマい。
売れ筋1位の「紅燒大腸」とどちらにするか迷ったのですがこのときはこちらの「紅燒肉」を選択。
「紅燒肉」とは中国では角煮に似た料理がそう呼ばれるようですが、台湾ではタレに漬けた豚バラ肉に衣をつけて油で揚げたものを指します。
まるでハムカツのような見た目。肉粥のお店に行くとよく見かけますねー。また台中では大麵羹のお店でも小菜としてよく目にします。
外側はカリっと、中は柔らかくてとっても美味しい。何もつけなくてもお肉にいい味が付いています。「米苔目」があっさり味なのでこういった濃い味の小菜を1つ選んでおくとバランスがよいと思います。
「米苔目」ももちろん美味しいのですが品数豊富な小菜も人気のお店です。今回食べなかった「紅燒大腸」をはじめ、他にも「魚蛋沙拉」や「三色蛋」など食べてみたいものがまだまだたくさんあるのでぜひまた再訪したいと思います。
店舗情報
住所 | 台北市中山區林森北路279號 |
営業時間 | 16:30~1:00、金土16:30~2:00 |
休日 | 日 |