台北MRTの板南線に乗り南港方面へ。市政府駅を過ぎると永春という駅があるのですが、観光客でここまで来る人はあまりいないのではないかと思います。永春駅を出て南へ行き松德路を超えると松德宮という小さな廟があるのですが、この周辺の路地裏はたくさんの小吃店が軒を連ねるローカル感溢れるエリア。ブラブラ歩いているだけでもなかなか楽しいのですがやっぱり美味しい台湾小吃を食べてみたいですね。中には行列ができるほどのかなり有名なお店もあるんのです。というわけで今回はここ松德宮周辺エリアから「施家麻油腰花」を紹介したいと思います。
施家麻油腰花
松德宮のとなりの行列のできるお店
民國62年(1973年)に創業した「施家麻油腰花」は信義区の松山路の路地裏で営業する麻油スープのお店。最寄り駅はMRT永春駅で歩いて10分弱ほどの場所にあります。お店は松德宮という廟のすぐとなり。この辺りは細い路地にびっしりと小吃店が立ち並ぶちょっとしたグルメスポットといった感じです。
実は「施家麻油腰花」はかなりの有名店なので食事時に行くと行列は必至。この時は夜遅かったのでそこまで混んでなかったのですがそれでもお店はほぼ満席状態でした。混雑時はたぶん內用、外帶に行列が仕切られていると思います。
店頭には麻油スープ用のモツが並べてあります。閉店時間が近いのでかなり量は減ってますね。右のツルンとしたやつがたぶん腰花(腎臓)かな?
店内はかなり小さなスペース。店員さんに指示された席に座ります。超人気店にしてこの広さだとそりゃ混雑しますよね。
こちらがメニュー。看板メニューの麻油スープには腰花(腎臓)、豬肝(レバー)、豬心(ハツ)、瘦肉(赤身肉)、豬肚(胃)などの種類があります。また清湯というあっさりした味のスープもあり。ご飯ものは魯肉飯や焢肉飯など。オーダーシートはないので店員さんに口頭で注文します。
麻油腰花湯と魯肉飯
というわけで店名にもなっている「麻油腰花湯」、それと「魯肉飯」をいただきました。
麻油腰花湯(130元)、魯肉飯・小(30元)
「施家麻油腰花」はもちろん麻油スープが看板メニューなのですが、実はここの「魯肉飯」が美味しいとかなり評判なのです。
わりとお肉の形がはっきり残った魯肉が特徴。脂身と赤身が半々くらいでベタベタし過ぎずパサパサし過ぎずバランスのよい感じです。油蔥と煮汁の風味がよくて確かにこれは美味しい。主役が麻油スープというお店ながら注目されるのもわかるような気がします。
こちらが麻油スープ。腰花(豚の腎臓)入りの「麻油腰花湯」です。鶏ガラをショウガ、黒麻油、米酒などで煮込んだ濃厚な茶色いスープが特徴。
スープを飲んでみると意外にスッキリした味。そして麻油のよい香りとピリッとした刺激が口の中に広がっていきます。じわーっと染み渡るような美味しさで体の中がポカポカと温まる感じです。寒い日におすすめのスープですね。
具には腰花(豚の腎臓)がゴロゴロと入っています。
こちらはタレに付けていただきます。レバーのようなモサモサとした感じはなくブリンとした食感です。臭みもなくてなかなか美味しい。もしモツ系が苦手なら赤身肉を使った「麻油瘦肉湯」がおすすめ。
ちょっと場所は遠いのですが美味しい麻油スープと魯肉飯が食べられるおすすめのお店ですよ。
店舗情報
住所 | 台北市信義區松山路538-2號 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
休日 | 月 |
HP |