日本にいて「台湾小吃を食べに行こう」と台湾料理を謳うお店に行くと、小籠包、餃子、牛肉麺、魯肉飯、蛋餅、さらにはタピオカミルクティーまでなんでも揃ってる。といった経験はないでしょうか。まあ日本だとどうしてもそうなってしまいますよね。台湾に何度も行ったことがある人ならご存知でしょうが台湾の小吃店は専門性が高いのです。ところがその傾向とはちょっと違ったタイプのお店を台中で見つけたので紹介したいと思います。
雋永邨 台灣小吃
台中市内に数店舗を展開
「雋永邨 台灣小吃」は台中市内に5店舗を展開する小吃店。その内の3店は24時間営業というのがなかなかすごい。今回やって来たのは西屯区の河南路沿いにある河南店です。
角地にあって緑色の大きな文字がよく目立つので以前からちょっと気になっていたお店です。
店内に入ると右手にカウンターがあります。
カウンターにはオーダーシートが置いてあるので1枚取って空いてる席を探しましょう。
テイクアウトの場合はこちらの黄色いオーダーシートを。
小吃店とは言っても店内はかなり広くて席数もじゅうぶん。クーラーもあってとても快適ですよ。
ちなみに店頭にも席があります。
メニューがちょっと面白いんですよね。何度も台湾を訪れている人ならパッと見て気付くのではないでしょうか。雞肉絲飯、肉燥飯、爌肉飯、乾麵、米苔目など一つ一つはいたって普通の台湾小吃なんですが、これらが同じ店で扱っているというのはあまり見かけないんですよね。台湾の小吃店は専門性が高いのでこのうち2つ、3つが重なっていることはあっても全部揃っているのはちょっと珍しい。まるで日本にある台湾レストランのようです。
オーダーシートを記入したらカウンターに行って注文、清算します。
肉燥飯や米苔目などいろいろ注文してみた
この日は2人で来ていろいろと注文してみました。
肉燥飯(35元)、乾米苔目(45元)、味噌湯(20元)、豬腳(中塊)(70元)、魯蛋(1個10元)、高麗菜(30元)
箸、スプーン、調味料などはテーブルに置いてあります。
これ菜脯(タクアン)ですね。菜脯置いてるお店って初めて見ましたね。
スープなしの「乾米苔目」。魯肉、もやし、ネギがトッピングされています。
一見うどんのようですが食べてみると全く別物。歯ごたえはありますがコシがあるというのとはちょっと違ってプツプツと噛み切れる独特の食感です。
台湾では爌肉飯を注文することが多いのであまり肉燥飯(魯肉飯)を食べることがないんですよね。けっこう久しぶりに台中で魯肉飯を食べました。魯肉の脂身と赤身のバランスがよくてなかなか美味しいですね。
こちらは豬腳、つまり豚足ですね。トロトロに煮込まれたお肉が柔らかくてとっても美味しい。
スープは味噌湯を。日本の味噌汁とほぼ同じですがスプーンで食べるのは台湾ならでは。
魯蛋もいただきました。しっかり味が染みていい感じです。
野菜も食べねば、ということで高麗菜(キャベツ)を注文。トッピングされている魯肉をタレがわりにいただきます。
いろんな台湾小吃が同じお店でいただけるのでなかなか重宝するお店です。初めて台湾に来たという人には入門編としてもよいのではないでしょうか。