数ある台湾の観光地の中でも高い人気を誇る東海岸の都市「花蓮」。迫力ある大自然の姿を見ることができる太魯閣(タロコ)や美しい海岸線を有する七星潭など魅力的な観光スポットがたくさんありますね。その花蓮で最も有名な夜市はどこかと言えば間違いなく「東大門夜市」でしょう。
「東大門夜市」はとにかく広い! 台湾で有名な夜市といえば台北の士林夜市や寧夏夜市、台中の逢甲夜市、台南の花園夜市などが日本でもよく知られていますがどこも人が多くて歩くのもままならない、という印象があるんですよね。それに比べると「東大門夜市」は通路が大きくとられ広々としてい歩きやすい。ゆっくりと食事や買い物を楽しむことができますよ。
内部が4つのエリアに分かれていて出店する屋台の数は400軒以上。しかも他の地域では見られない特色のあるお店が多いので「東大門夜市」はとても1日では遊び尽くせないグルメや娯楽が充実した夜市です。というわけで今回は花蓮の東大門夜市の雰囲気やおすすめグルメを徹底解説したいと思います。
目次
東大門夜市について
東大門夜市の基本情報
開催日 | 毎日 |
開催時間 | だいたい17:30ごろ~23:30ごろまで |
最寄りのバス停 | 東大門夜市(花蓮市内を走る1123、1126、1128、1129、1131、1132、1133、1136、1139、1141、105の路線が利用可能です) |
FB | 花蓮東大門夜市 |
東大門夜市へのアクセス
東大門夜市は花蓮市中心部の繁華街からやや海寄りの場所で開催されます。たぶん大方の人は花蓮駅近くではなく中華路や中正路あたりの繁華街にあるホテルに滞在するのではないかと思いますが、そうであればバスやタクシーを使う必要はなく歩いてじゅうぶん行ける距離です。
花蓮駅周辺に滞在しているのであれば若干距離があるのでバス、またはタクシーで行くとよいですね。バスなら1123、1126、1128、1129、1131、1132、1133、1136、1139、1141、105の路線で「東大門夜市」のバス停で降りればOK。タクシーなら花蓮駅付近からは150元程度で行けると思います。
バスを利用するなら下記の「台灣公車通」というアプリを使うと便利ですよ。
東大門夜市エリアマップ
東大門夜市は街の中の一般の路上で行われる夜市とは違って専用の広い敷地が用意されています。夜市の中は「福町夜市」「原住民一條街」「自強夜市」「各省一條街」という大きく4つのエリアに分かれているのが特徴です。
「原住民一條街」と「自強夜市」は食べ物中心。「福町夜市」と「各省一條街」は食べ物の屋台の他にゲーム屋台もたくさん見られます。下記は各エリアの人気屋台です。
エリア | 人気のお店 |
福町夜市 | 東麥局燒番麥、正當冰、花蓮天味孜然羊肉串、香榭城現打果汁、公正街香酥雞、南濱臭豆腐豬血湯 |
原住民一條街 | 啦外小吃、林記燒番麥、第一家烤肉串、原焰、豬豬豬原住民美食、原香嘟論竹筒飯、不一樣的瘋味蔥捲餅 |
自強夜市 | 蔣家花蓮創意官財板、妙不可言果汁店、北港春捲、堂薯薯臭薯條、強蛋餅、億大雪花冰 |
各省一條街 | 法式官財板、大紅花香腸、玉里臭豆腐、唐人街牛排、菓子精靈創意紅豆餅 |
各エリアの雰囲気
福町夜市
中山路を通って東大門夜市に来たら恐らく最初にくぐるであろう門が上の写真。ここから真っすぐに「福町夜市」エリアが続きます。それにしても通路が広い! お客さんが多くてもこれだけ広ければ快適ですねー。
お店の数もすごい。両サイドにビッシリと屋台が並んでいます。
滷味、鹽酥雞などは夜市ででは定番の屋台ですね。寿司やたこ焼きといったお店もありますねー。
牛排(ステーキ)も夜市でよく見かけます。台湾の牛排(ステーキ)は豪快で迫力ありますよ。
「烤玉米」や「燒番麥」と書かれた看板をよく見かけますがこれは焼きトウモロコシのこと。東大門夜市では「林記燒番麥」というお店が有名ですが他にもたくさんお店があります。
こちらはフレッシュジュースの屋台。
これも夜市でよく見るお店「牛B葫蘆王」。串に刺したイチゴやトマトに飴をかけたおやつです。
豚の血をもち米で固めた豬血糕のお店。意外に美味しいのでチャレンジしてみては。
ところどころにゴミ箱もあるので便利ですよ。
小吃屋台の他にゲーム屋台も充実しています。
スマートボールのようなゲーム屋台がけっこうありますね。
大人もたくさんゲーム屋台で遊んでますがやっぱり小さい子供にとっては楽しいでしょうね。
こんなものまでありますよ。さすがは大型夜市ですね。
クレーンゲームは夜市にまで進出してます(笑)。
ぜひいろんなゲームにもトライしてみましょう。
原住民一條街
「福町夜市」の突き当りを左へ進むと「原住民一條街」エリアが広がっています。
夜市内の一角ではこんなパフォーマンスも見ることができます。
パフォーマンスの様子をどうぞ。
「原住民一條街」では独特の食材を使った原住民料理を食べることができますよ。東大門夜市の特色の1つなのでぜひとも食べてみたいですねー。
お店の背後には広いイートインスペースがあるのでゆっくり座って食事をすることができますよ。
ここでは熱炒(台湾式居酒屋)的なお店がたくさんありますね。
こんな風に店頭に食材を並べてその場で何を食べるか交渉して注文するといったシステムです。
魚介類も豊富。
日本ではあまり見ない食材もあるのでぜひチャレンジしてみましょう。
もちろん手軽に食べられる軽食的なお店もありますよ。
こちらは馬告、鹹豬肉、飛魚など独特の食材を使った蔥捲餅の屋台。
ここも原住民ならではの食材を使った焼き物のお店。
竹にご飯を詰めた竹筒飯などちょっと他の地域では見ないものばかりですねー。
東大門夜市全体の中でも高い人気を誇る「第一家烤肉串」。その向こうにはこちらも大人気の焼きトウモロコシの野外「林記燒番麥」があります。
自強夜市
「原住民一條街」と「自強夜市」の中間あたりにはステージがあってライブパフォーマンスなどが行われています。ステージの前にはイスが置いてあるので誰でも自由に見ることができますよ。
ここにもゴミ箱があるので覚えておくと便利。
そしてステージを通り過ぎると「自強夜市」エリアへと入っていきます。
こちらも飲食店中心のエリアでさまざまなお店が軒を連ねます。
大腸包小腸、仙草ゼリーといったお馴染みの台湾小吃、基隆で有名な營養三明治などの屋台もあります。
こちらの行列ができているお店は「蔣家花蓮創意官財板」。食パンにいろんな具を詰めて食べる官財板の人気屋台です。
ここも人だかりができている人気店「北港春捲」。
馬告(マーガオという台湾の香辛料)を使った香腸が人気のお店「阿蜜斯的小孩」。
ここも東大門夜市では有名な屋台「強蛋餅」。
各省一條街
「自強夜市」エリアから重慶路に向かって続いているのが「各省一條街」。ここは比較的落ち着いた雰囲気ですね。
巨大フライドチキン、巨大焼きイカの屋台。イカの方はかなりインパクトありますよ。
ここにも焼きトウモロコシの屋台があります。
ここも馬告や鹹豬肉といった原住民特有の食材を使った香腸のお店「大紅花香腸」。
高雄、台中、桃園などでも見られる臭豆腐のお店「玉里臭豆腐」。ここ東大門夜市でも食べることができます。
他にも牛排(ステーキ)、米血糕、鹹酥雞などなどいろんなお店があります。
食べ物屋台以外にも物販のお店もあります。ここでは服を売ってますね。
こちらのお店では靴を売ってます。しかし夜市で靴を買う人なんているんだろうか?
ここにもゲーム屋台がありますよ。
弓矢で風船割り。当たるかな?
バスケットボールのゲームですね。
みんな楽しそうですねー。
ちなみに夜市の中央付近にはトイレもあるので知っておくと便利ですよ。
東大門夜市の周辺
東大門夜市の重慶路を挟んだ反対側に「石藝大街」という大理石の彫刻などを扱うお店が集まる場所があります。ここでは「原住民舞蹈表演」という原住民の踊りを無料で見学することができます。
「石藝大街」から東へ少し行くと「東大門樂園」というちょっとした遊園地がありますよ。
入場は無料のようです。
しかし小型とはいえ観覧車まであるのはすごいですね。
東大門夜市おすすめグルメ
「原住民一條街」にある原住民料理を食べることができる屋台「啦外小吃」。店頭に並べてある食材から好きなものを選んでお好みに調理してもらいます。中でもおすすめなのは飛魚(トビウオ)を豪快に焼いた「轟炸飛魚」や淡水で獲れる大ぶりな貝「田貝」を炒めた「炒田貝」など。
食レポ:【啦外小吃】花蓮の東大門夜市で原住民料理! トビウオの塩焼きを食べたよ
東大門夜市の中にあるいくつかの燒番麥(焼きトウモロコシ)の屋台の中でも特に有名なのが「原住民一條街」の一番奥にある「林記燒番麥」。お店の前には常に人だかりができている超人気店です。日本の焼きトウモロコシとはちょっと違う独特の味付けが病みつきになる美味しさです。
食レポ:【林記燒番麥】甘辛いタレが絶品! 花蓮東大門夜市で食べた焼トウモロコシ
「自強夜市」の一番奥にある人気屋台「蔣家花蓮創意官財板」。官財板というちょっと変わった台湾小吃の屋台です。一般的にはトーストをくり抜いた中にシチューを入れたものですが、こちらでは牛肉、豚肉、羊肉を炒めたもの、ツナサラダ、エビマヨ、カニバターなどバリエーション豊富です。
食レポ:【蔣家花蓮創意官財板】花蓮東大門夜市の夜市のバリエーション豊富な官財板
「各省一條街」にある香腸の屋台「紅花大香腸」。高梁紅麴、馬告、飛魚卵、蒜味などさまざまな種類の香腸がありますが面白いのは大腸包小腸ならぬ「大腸包鹹豬肉」。もち米のソーセージに香腸ではなくこんがりと焼いた豚バラ肉を挟んだ独特の1品です。大腸包小腸とはまた違った美味しさですよ。
食レポ:【紅花大香腸】花蓮の東大門夜市で食べた大腸包小腸ならぬ「大腸包鹹豬肉」
東大門夜市にはさまざまな原住民料理の屋台がありますがこちらはややカジュアルな雰囲気の原住民料理の屋台「豬豬豬原住民美食」。おすすめの「豬豬炒泡麵」は山豬肉(イノシシ肉)をインスタント麺と合わせて炒めたというちょっとジャンクな焼きそばといった感じ。こういった気軽な料理を楽しむのも夜市の醍醐味ですね。
食レポ:【豬豬豬原住民美食】東大門夜市で阿美族の創作料理屋台に行ってみた
高雄、台中、桃園などにも店舗がある臭豆腐のお店「玉里臭豆腐」。ここ東大門夜市では「各省一條街」に屋台があります。玉里というのはたぶん花蓮南部の街「玉里」のことだと思うのですが、臭豆腐が有名なのかな? 「橋頭臭豆腐」というかなり有名なお店はあるんですけどね。それはともかく美味しい臭豆腐が食べられるのは間違いないですよ。
食レポ:【玉里臭豆腐】花蓮の東大門夜市でも食べられる玉里の臭豆腐
新疆(しんきょう)ウイグル自治区でよく食べられる羊肉の串焼きの屋台「花蓮天味孜然羊肉串」。「福町夜市」にお店があります。孜然(クミン)が効いた羊肉は風味がよくてクセになりそうな美味しさ。羊肉の他にも駝鳥(ダチョウ)や鹿肉といった変わり種もあり。
食レポ:【花蓮天味孜然羊肉串】東大門夜市の屋台で食べたクミンが香る羊肉串
宜蘭の「羅東夜市」の名物屋台「堂薯薯臭薯條」が東大門夜市に進出。「自強夜市」にお店があります。「臭薯條」というのはなんとフレンチフライのようなスティック状の臭豆腐。しかも選べるソースが特調起司(チーズ)、泰式酸辣(タイ風スパイシーソース)、蜂蜜芥末(ハニーマスタード)などかなり独特なんですがこれが意外と美味しい!
食レポ:【堂薯薯臭薯條】羅東夜市からやって来たフレンチフライならぬフレンチ臭豆腐?
「自強夜市」にある雪花冰の人気屋台「億大雪花冰」。削る前の氷を店頭の冷凍庫に並べて、お客さんはそれを見て注文するスタイル。ミルク氷をベースに真ん中にさまざまなフルーツを埋め込んだ輪切り状の氷はどれも鮮やかな見た目でどれを食べようか迷ってしまうこと間違いなしです。
食レポ:【億大雪花冰】花蓮東大門夜市のフルーツを埋め込んだ鮮やかな雪花冰
東大門夜市にもジュース屋台はたくさんあります。しかし「最もおすすめなのはどこ?」 と聞かれたら間違いなく「自強夜市」にある「妙不可言果汁店」と答えるでしょう。さまざまなフルーツを使ったフレッシュジュースが飲める超人気店です。なかでも酪梨牛奶(アボカドミルク)がイチオシ。
食レポ:【妙不可言果汁店】花蓮の東大門夜市のジュース屋台で飲んだアボカドミルク