日本では近年ランニングブームが広がってジョギングを楽しむランナーが増加しています。それに伴って各地でマラソンイベントも増えていますね。実は台湾でもランニングの人気が高まっていて各地でマラソンのイベントが頻繁に開催されていのです。日本のマラソンイベントに参加する台湾人も多いんですよ。さて、台湾で最大規模を誇るのが毎年12月に開催される台北マラソン(臺北馬拉松)。実は先月行われた2017年の台北マラソンのハーフマラソンに参加したので、そのときの様子を申し込み方法なども含めて紹介したいと思います。毎年同じ手続きとは限りませんが大体の流れは同じだと思うので「今度参加してみよう!」と思う人はぜひ参考にしていただければと思います。
目次
参加申し込み方法
台北マラソンの参加は抽選によって行われます。2017年はフルマラソン7,000人、ハーフマラソン20,000人でそれぞれ参加費は1,500元、1,000元となっていました。
エントリーの流れは以下の通り。
抽選申し込み⇒(当選)⇒当選メール受領⇒本申し込み&参加費支払⇒参加キット受取
毎年同じとは限りませんが大体こういった流れになっています。以下詳しく解説していきたいと思います。
オンラインで抽選に申し込み
抽選の申し込みは台北マラソンの公式ホームページより行います。
参考:中華民國路跑協會(台湾マラソン協会)
参考:臺北馬拉松 公式ホームページ
【手順1】
「線上報名」をクリックします。
【手順2】
エントリーの概要説明が表示されるので一番下までスクロールします。
「登記抽籤資料」をクリックします。
【手順3】
チェックボックスにチェックを入れ「進行抽籤登記」をクリックします。
【手順4】
下記の必要事項を入力して「下一步」をクリックします。
〇參加組別
参加する種目を選択します(ここでは21KM/Half Marathonを選択)。
〇姓名
氏名を入力。
〇性別
性別を選択。
〇國籍
外國國籍をチェックし、JPN(JAPAN)を選択。
〇身份證號
パスポート番号を入力。
〇電子信箱
Eメールアドレスを入力。
〇聯絡電話 手機
携帯電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 住家
自宅電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 公司
入力不要。
【手順5】
入力内容が表示されます。間違いが無ければ「確認送出」をクリックします。
【手順6】
これで抽選申し込み完了です。「列印填寫清單」をクリックするとプリントアウトされます(必ずしもプリントアウトする必要はありません)。
入力したメールアドレス宛てに抽選申し込み完了の旨のメールが届きます。
当選発表~参加費の支払い
抽選に当選するとメールで連絡があります。下記のようなメールが届きますので見逃さないようにしましょう。
「參賽資格狀態:正取」と当選していることが分かります。ホッと一安心です。
これでまだ参加が決定したわけではないので注意しましょう。この後、本申し込み/参加費の支払手続きを行います。メール本文に記載された「登入代碼」は本申し込み手続き画面のログインに使用します。
「點選進入」のリンクをクリックして本申し込み手続き画面へ移動します。
【手順1】
「身份證字號」にパスポート番号、「登入代碼」に当選メールに記載された登入代碼を入力して「登入」をクリックします。
【手順2】
チェックボックスにチェックを入れ「進行報名」をクリックします。
【手順3】
下記の必要事項を入力して「下一步」をクリックします。
【基本資料】
〇出生日期
生年月日を入力します。
〇電子信箱
Eメールアドレスを入力。
〇聯絡電話 手機
携帯電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 住家
自宅電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 公司
入力不要。
〇電子信箱
Eメールアドレスを入力。
〇聯絡電話 手機
携帯電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 住家
自宅電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
〇聯絡電話 公司
入力不要。
〇通訊地址
台湾での滞在先住所を入力。
〇緊急聯絡人 緊急聯絡人姓名
緊急時の連絡先対象となる人の氏名を入力。
〇緊急聯絡人 關係
「緊急聯絡人」と本人の関係を入力。
〇緊急聯絡人 緊急聯絡人電話
「緊急聯絡人」の電話番号を入力。
〇聯絡電話 緊急聯絡人電話
自宅電話番号を入力。(日本の電話番号でOK)
【競賽項目資料】
〇報名
チェックを入れる。
〇衣服尺寸
T-シャツのサイズを選択(記念のT-シャツが貰えます)。
〇預估完賽時間
予定完走時間を選択。
【報到法式】
参加キットの受取方法を選択します。
(1)郵寄代理報到
参加キットを郵送で受け取ります。発送場所は台湾国内に限られ、上記「基本資料」で入力した「通訊地址」に郵送されます。(送料を負担する必要があります)
(2)報到地點
指定された場所に行って参加キットを受け取ります。2017年はMRT圓山駅近くにある花博公園の花博爭豔館でした。
【手順4】
選擇付款方式を「信用卡」又は「7-Eleven Ibon」から選択して「線上報名」をクリックします。
但し「7-Eleven Ibon」は台湾国内のみなので「信用卡(クレジットカード)」を選ぶ以外にありません。
「信用卡」を選択すると下記のような確認メッセージ(33元の手数料が必要の旨のメッセージ)が表示されるので「OK」をクリックします。
【手順5】
クレジットカード情報を入力して「確認付款」をクリックします。
【手順6】
これで本申し込み完了です。「列印報名清單」をクリックするとプリントアウトされます(必ずしもプリントアウトする必要はありません)。
【手順7】
本申し込みが完了するとメールが送られてきます。
参加キット受取
所定の場所で参加キットを受け取る場合は指定された期間に受取りに行く必要があります。2017年の場合は
受取場所:花博公園の花博爭豔館
受取期間:2017年12月14日~15日(13:00~20:00)、12月16日(11:00~18:00)
開催日の1週間ほど前になると以下のようなメールが送られてきます。ゼッケンの番号が記載されていますね。また参加キット受取場所の地図なども記載されていました。
最寄り駅はMRT圓山駅。
何かイベントをやってるようですがマラソンと関係があるのかな?
案内に従って受取場所へ行きます。
参加キットを持って歩いてる人をチラホラと見かけます。ちょうど受取を済ませたマラソン参加者でしょうね。
ここが会場の入口。
参加キット受取専用ブースです。並んで順番を待ちます。
空いたブースから声を掛けられるので呼ばれたブースに行きましょう。
参加キット受取には上記のメール(1週間前に送られてきたもの)を見せればOKです。
こちらが参加キット。ゼッケン、記念T-シャツ、計測チップなどが入っています。
マラソン当日用の荷物保管袋(着替えなどを預ける場合)の販売も行っています。この専用の保管袋以外は受け付けてくれないので注意しましょう。この保管袋は毎年同じタイプなので1度購入すれば翌年以降再び参加するときにまた使えますよ。
会場ではマラソンに関するイベントなどが行われています。
スポーツ関連メーカーのブースなどもあるので時間に余裕のある人は見ていくといいですね。
マラソン当日
スタートまでの準備
2017年の大会当日のスケジュールは以下のようになっています。日本と違ってスタート時間が結構早いのでかなり早起きして準備する必要があります。特にフルマラソンは4時ごろには起きて準備しないといけないですよね。
種目 | 荷物預け | 集合時間 | スタート |
フル | 5:00~6:20 | 6:00 | 6:30 |
ハーフ | 5:30~6:50 | 6:30 | 7:00 |
参加キットに入っているのはこちら。ゼッケン、記念T-シャツ、計測チップなどなど。
ゼッケンは付属の安全ピンでシャツの正面に貼り付けます。右半分の「衣保專用卡」と書かれている方は切り取って荷物保管袋に使用します。
これが荷物保管袋。ビニールのポケットが付いているのでここにゼッケンから切り取った「衣保專用卡」を入れておきます。
これは計測チップ。シューズに付けておくとタイムを計測してくれます。
ちゃんと取り付け方の説明書きも入ってます。
シューズの甲の部分にこのように取りつけます。
集合場所(スタート場所)の市政府に向かいます。海外ということもあり不測の自体を考慮して、フルマラソンなら5:30ごろ、ハーフマラソンなら6:00ごろとある程度余裕をもって到着するように心がけるとよいと思います。
市政府近くまで来ると荷物保管袋を持っている人がぞろぞろと歩いているので場所はすぐに分かると思います。
この日の気温は12℃。小雨が降っていて結構寒かったですね。
会場周辺はもう人がたくさん集まって随分にぎやかになってます。
ここが荷物預かり所。ゼッケンの番号で預かる場所が決まっています。走っている最中に写真を撮りたい人はスマホを預けてしまわないように注意しましょう。
市政府の正面に設置された特設ステージ。主催者のあいさつやスタートの実況など大会を盛り上げています。
スタート位置はこの市政府の建物に向かって右側にあり、建物を横切るようにフルマラソン参加者、ハーフマラソン参加者の順に集合します。
マラソンスタート!!
集合はグループ別に行います。グループはアルファベットでA、B・・・と分けられていて、これは申し込み時に申告した予想完走タイムをもとに決められています。ゼッケンにアルファベットが記載されているので自分の該当する場所に集合しましょう。
だんだん空が明るくなってきてスタート時間が近づいてきました。まずは6時30分にフルマラソン参加者がスタートします。その後、ハーフマラソン参加者がスタート位置まで移動していきます。
フルマラソンがスタートして一段落。7時にハーフマラソンのスタートです。
いよいよスタート時間が近づいてきました・・・
スタートまで1分を切りました!
ハーフマラソンのスタートです〜。しかしこの人ごみなのでなかなか前に進みません(笑)。
やっとスタートのゲートをくぐりました。さっきまでザワザワと賑やかだったのですが走り始めるとさすがにみんな無言です(笑)。
まずは仁愛路をずーっと中山南路まで走っていきます。南国らしい椰子の並木が美しいですね〜(写真ブレブレですが・・・)。
中山南路に差しかかったところ。ハーフマラソンは右折して北上していきます。左に見える建物は景福門ですよ。
このままずーっと中山南路~中山北路を北上。そして基隆河を越えて川沿いに東へ走って行きます。ちょうど基隆河を越えた辺りで目の前に圓山大飯店が現れます。この後はしばらく殺風景な状態が続きます(笑)。
17㎞付近。目の前に見えるのは麥帥二橋。この橋を越えたらもうあとわずかラストスパートです。
橋を越えて台北の市街地へ。基隆路の地下道を通って行きます。
もうすぐ地下道の出口。ここを過ぎたらもう後1㎞ほどです。
台北101がすぐそこに見えます。やっと帰ってきました~。
市政路に入ってきましたゴールはもうすぐそこ。
ゴールが見えてきました~。「やっと終わったー!」と、この時の開放感はホントになんとも言えません。
ようやくゴール! いや〜ハーフとはいえなかなかキツかったー。
ゴールした後のこと
ゴールしたらその場で記念のタオルと完走メダルを貰います。
「食物兌換區」で食べ物を貰えますよ〜。
まず袋をもらってその中にお菓子、バナナ、パン、水などを次々と入れてくれます。
計測チップを回収しているので回収ブースに行って返却しましょう。返却すると100元を還付してくれます。尚、ゴール付近に寄付を募っている人達がたくさんいて計測チップを回収しています。100元は還付せず寄付してくださいというわけです。寄付してもいいよ、という人は計測チップを渡しましょう。どうしても100元還付して欲しい人は正規の回収ブースに行って返却しましょう。
最後に預けた荷物を受け取りに行きましょう。場所は変わっていないので預けたときと同様にゼッケンの番号にしたがって荷物保管袋を引き取ります。
特設ステージでは日本のマラソンイベントなんかも紹介されていました。日本のマラソンに参加する台湾の人結構いますもんね。これどこのゆるキャラだろう?
終わった後は自由解散
全て終了したら後は自由に解散です。疲れ果てて休憩してる人や記念写真をとってる人などさまざまですが、もちろん帰ってOKです。
MRTで帰る人は板南線(青いライン)の市政府駅か淡水信義線(赤いライン)の台北101/世貿駅のどちらか都合のよい方から乗るとよいと思いますよ。
まとめ
12月とはいえ台北は日本の秋くらいの気候なので暑くも無く寒くも無く(雨が降るとちょっと寒いかも)マラソンにはピッタリのシーズンだと思います。それに台北の道路の真ん中を走り抜けるのは観光での街歩きとはまた違った目線で、目に映る風景もなんだか新鮮に感じます。マラソンを走った後は台北の街に出かけて美味しい台湾グルメで空腹を満たせば、また一味違った台湾旅行になるのではないでしょうか。