台湾式ハンバーガーとも言われる台湾の伝統的な小吃の1つ「刈包(割包とも呼ばれる)」。真っ白いフカフカの饅頭に豚の角煮、酸菜(高菜のような台湾の漬物)、花生粉(ピーナッツ粉)、パクチーなどを挟んだ、片手で気軽に食べられる台湾小吃。日本でも中華街に行くと売っているのをよく見かけますね。最近台湾ではこの刈包を現代風にアレンジしたお店をよく見かけます。例えば台北の「饅飽 MAN BAO」、新北市蘆洲の「一寶」、台中の「盛橋刈包」などがよく知られています。そして台北にまたまた面白そうな刈包のお店がオープン。というわけで今回はMRT國父紀念館駅近くの刈包専門店「天淳津品」を紹介したいと思います。
天淳津品
まるでバーのような雰囲気の刈包専門店
今年(2019年)の7月に台北にオープンした「天淳津品」。MRT國父紀念館駅から歩いて5分弱の場所にある刈包の専門店です。
それにしてもこの外観を見て刈包の専門店とはおよそ思わないですよね(笑)。それどころか飲食店だと気付かないかも。高級ブティックかなにかと思ってしまいそうです。
店内に入っても刈包という雰囲気は微塵もありませんね(笑)。おしゃれなバーといった雰囲気。
スタッフもビシッとスーツを着ていてお店のイメージづくりが徹底していますね。
これを見てやっと「ああ、なるほど」と。確かに刈包のお店です。店内のイートインスペースはわずかで席数も少ないのでテイクアウトがメインのお店なんでしょうね。もともとテイクアウト大国の台湾に最近は「Uber Eat」や「Foodpanda」などデリバリーサービスが充実しているのでますますテイクアウトに拍車がかかっている気がします。「天淳津品」も「Uber Eat」を利用しているようです。ほんと台湾では「Uber Eat」と「Foodpanda」のバイクをよく見かけるんですよねー。
メニューは刈包のみで「雞肉」「豬肉」「牛肉」「雞蛋」が選べます。また套餐(セットメニュー)にすると「津淳烏梅飲」か「津淳黃金湯」が付きます。
竹炭を練り込んだツヤツヤ真っ黒な刈包
というわけで刈包の「豬肉」を選んで套餐(セットメニュー)にしてみました。「津淳烏梅飲」を選んだのですが「津淳黃金湯」も付いてきたので「あれ?」と思ったらサービスしてくれたんだって。ありがとう。
天淳發財包・套餐・內用(188元)
「津淳烏梅飲」はボトルで提供されます。これはいわゆる「烏梅湯」ですね。烏梅(青梅を燻製にしたも)を煮て作った飲み物でコクのある梅ジュースといった感じです。「津淳黃金湯」は鶏だしのチキンスープ。うまみたっぷりの優しい味でです。
さて、こちらが主役のブラック刈包の「天淳發財包」です。それにしても見事に真っ黒ですね~。竹炭を生地に練り込んでいるんだそうです。
初めて食べるのでとりあえずオーソドックスな「豬肉」を選んでみましたが皮から豚角煮がはみ出るほどの豪快さです。野菜がかなり多めに挟んであるのでジューシーでトロトロの豚肉の旨味に加えてシャキシャキしたフレッシュな食感も楽しめます。見た目のインパクトだけでなくとっても美味しい刈包ですよ。
ちょっと変わり種の刈包が食べられる面白いお店です。今度来たら「豬肉」以外の「雞肉」「牛肉」「雞蛋」も試してみたいですねー。特に「雞蛋」が気になるところです。
店舗情報
住所 | 台北市大安區光復南路290巷38號 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
休日 | 月 |
FB | 天淳津品 |