すでに台北の人気観光エリアとして認知されて久しい迪化街ですが最近ちょっとした動きが見られます。動きと言ってもほんの小さなものなのであまり気にしている人はいないかも。日本人ならなおさら、誰も気にも留めてないでしょうね。ただ個人的にはやっぱり気になる・・・ 迪化街は当初古い街並みにの中にお洒落なお店がちらほらと見られるようになって注目されました。その中にはカフェももちろんあります。でもどちらかというとレトロな建物の外観やリノベされた内装などが売り、とった印象。だったのですが最近コーヒーそのものの品質を重視したお店がポツポツと現れ始めているように感じます。というわけで今回はそんなカフェの中に間違いなく数えられるであろう「孵珈琲洋行 FU COFFEE」へ行ってみたので紹介したいと思います。
孵珈琲洋行 FU COFFEE
'孵'の持つ意味とは
台北の人気エリア迪化街を民生西路からずーっと北へ進んで民権西路の100mほど手前まで行った辺りの左手に孵珈琲洋行 FU COFFEEはあります。迪化街はノスタルジックな古い街並みで知られていますが孵珈琲洋行 FU COFFEEもレトロな味のある建物で営業しています。
「孵」というのは我々日本人にはあまり馴染みのない言葉なのですがどういう意味なのでしょうか・・・
「孵」は上海の方言でくつろぐという意味で孵茶館、孵煙館(かつてアヘンを吸う為の場所)などと言っていたそうです。咖啡はそもそも西洋文化でくつろぐという対象ではないということで孵咖啡という言い方はしてなかったようなのですが、そこを敢えて孵珈琲という店名にして「この場所でコーヒーを飲んでくつろぐ」という意味を持たせたのだそうです。
店内席もありますがテイクアウト用のカウンターも設けてコーヒースタンドのスタイルも持ち合わせています。迪化街の雰囲気によく合ってますよね。
店内はテーブル席とカウンター席がわずかにあるだけの小さなスペースです。
椅子やテーブルはじめレトロなものばかりでカフェというより茶芸館のような雰囲気ですね。観光客が写真を撮らせてほしいとお店に入ってきたりと外を通る人の目を引きます。
自家焙煎のコーヒー豆やドリップバッグなど。よく見ると三重の㒭咖啡自家烘焙工作室 koon coffee Roasting studioの焙煎豆がありますね。
こちらに「孵」について詳しく説明があります。
台湾産のコーヒー
エスプレッソマシンにメニューが貼ってあります。エスプレッソベースが短萃咖啡(Long Black)、白拿鐵(Flat White)、卡布奇諾(Cappuccino) の3種、それに手沖單品(ハンドドリップ)のみというシンプルな内容。
手沖單品(ハンドドリップ)はこちらから豆が選べます。台湾産のコーヒー豆がありますね。せっかくなのでちょっと飲んでみようかな。
台東の豆を選んでみました。台湾産のコーヒーだと確か阿里山を飲んだことはありましたが他はまだよく知りません。が、やっぱりいろいろあるみたいですね。これもとってもフルーティで美味しかったですよ。台湾のお茶はすでに有名ですがコーヒーがもっと広がってくると面白そうですね。
台東戀山 流淚谷 厭氧式處理(250元)
サービスで台湾の伝統的なお菓子をいただきました。中には黒糖の餡が入っています。コーヒーにも相性ぴったりです。
帰りに白拿鐵(Flat White)をテイクアウトしました。店内でゆっくり過ごすのをおすすめしますが、時間のない人はテイクアウトして迪化街散策を楽しむのもいいですね。
白拿鐵(Flat White)(120元)
店舗情報
住所 | 台北市大同區迪化街一段328號 |
営業時間 | 11:00〜18:00 |
休日 | |
FB | 孵珈琲洋行 |