台南駅の正面側(西側)は賑やかな市場や商店街、また孔廟、赤崁樓、安平といった有名観光スポットが集中して、ほとんどの観光客はこのエリアを中心に観光を楽しんでいると思います。片や裏側(東側)は商店はそこそこあるものの、どちらかというと住宅エリアといった感じであまり観光を楽しむといった雰囲気ではありませんし、実際訪れる人もあまり多くないと思います。しかしよく見ればなかなか侮れないところもあるんですよ。今回はそんな駅の裏側にスポットを当ててみたいと思います。
成功大學・榕園
駅の裏側(東側)は学生の街
ご覧のように駅裏側には成功大学の広大な敷地が広がっています。
以下、成功大学について簡単に説明。
台南高等工業学校〜台湾省立工学院を経て、1956年に台湾省立成功大学(臺灣省立成功大學)設立。1971年に国立成功大学(國立成功大學)に改称。大学名は台南を拠点として活躍した民族的英雄の鄭成功にちなんで名付けられました。
学生数約2万人の規模を誇る成功大学は台湾大学と並んで国内有数の名門大学であり、2006年には中華民國教育部の世界に通用する大学を育成する、邁向頂尖大學計畫(The Aim For The Top University Project)に選定されました。
台南駅の裏側(後站)の出口から延びる大学路。見ての通り大勢の学生の姿が見られます。向うに見える白い門には國立成功大學と書かれています。
光復キャンパスの榕園
成功大学の光復キャンパス(光復校区)にある榕園と呼ばれる公園のような広場は一般に開放され、休日には住民がピクニックをして楽しんだり、子供たちが演武の練習を行ったりする様子が見られ、憩いの場として親しまれています。
道路を挟んで榕園の反対側には成功湖という池があります。
榕園の場所
広大な成功大学のどこ榕園がありどうやって行くのかということですが、上述したように成功大学の光復キャンパスにあります。台南駅の北側に台南公園から東に延びる小東路という大きな通りがあり、ここから光復キャンパスに入ります。
小東路。左手が光復キャンパス。
ここから校内へ入ります。
門を入って右手に榕園があります。
榕園は住民の憩いの場
天気のよい休日の榕園は散歩やピクニックを楽しむ人々ですごく賑やか。ボール遊びをする子供たちや、演武の練習をするグループを眺めていると心がなごみます。
広場をゆっくりと散歩したり、お弁当を持ってきてのんびりとピクニック気分に浸るのも楽しいと思いますよ。
昭和天皇のガジュマルの樹
榕園といえばこの見事なガジュマルの樹。広場に悠然と立つ立派な姿に圧倒されますね。
このガジュマルの樹は大正12年(1923年)、当時皇太子であった昭和天皇が台湾を訪問した際、軍の視察の為成功大学を訪れた記念に植樹されました。
古都台南というだけあり名所・旧跡以外にも、こういった興味深い場所があるのですね。歴史的な観点からも台南の観光スポットとして充分訪れる価値がある場所だと思いますよ。台南旅行のプランの中に加えてみてはいかがでしょうか。
スポット情報
住所 | 台南市東區大學路1號成功大學光復校區 |
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