高雄にある大樹区は温暖な気候と豊かな日照量という恵まれた環境からパイナップルの名産地として知られています。その大樹に美味しい土鳳梨酥(パイナップルケーキ)があるというウワサを聞きつけ実際に行ってみました。土鳳梨酥というのは台湾産のパイナップルを100%使っているパイナップルケーキのこと。かつては冬瓜などを混ぜたものが主流でしたが最近では土鳳梨酥をよく見るようになりました。最初に台湾で土鳳梨酥を販売した台中の日出や微熱山丘などが有名ですね。今回は高雄の美味しい土鳳梨酥ということで「幸福原味」のパイナップルケーキを紹介したいと思います。
幸福原味
高雄市中心部からはるばる大樹へ
お店のある大樹区は高雄駅や美麗島駅のある高雄の中心部から東へずっと離れた場所にあります。背後にある川を渡るともう屏東ですね。
さて、どうやってお店に行くかというのが問題なんですがこのときは高雄駅前のレンタルバイクのお店でバイクをレンタルして行ってみました。
何度も道を確認しながら行ったのでお店に着くまでに1時間ほどかかりましねー。でも帰りは来た道を戻るだけだったので40分ほどで帰ることができましたよ。
その他のアクセス方法は以下を参考に。
まず台鉄で高雄駅~九曲堂駅へ。その後はバスかタクシーを使うことになります。バスは橘7A線・延駛至大樹區公所、大樹祈福線Aというのがあります。橘7A線・延駛至大樹區公所は1時間に1本ほど、大樹祈福線Aは1日4本程度です。ちょっとバスは難易度が高いかもなのでどちらかというとタクシーがおすすめかな~。
■橘7A線・延駛至大樹區公所
行き:久堂里(九曲堂火車站)(駅から5分ほど歩く)~大樹農會(お店まで7分ほど歩く)
帰り:中正一路(お店のすぐ近く)~久堂里(九曲堂火車站)(駅まで5分ほど歩く)
■大樹祈福線A
行き:お店の近くには停まりません
帰り:鳳山寺(大樹)(お店から7分ほど歩く)~九曲堂火車站(駅のすぐ前)
九曲堂駅前からお店まで10分ほど。
1時間ほどバイクに乗ってはるばる大樹のお店までやってきましたー。お店のある川沿いの大通りに入ったあたりから周囲には見事なパイナップル畑が広がっています。パイナップルの産地にやってきたんだな~という実感がわいてきましたね。
ガソリンスタンドの手前にお店があります。バイクで来た場合には嬉しいですね。
こちらの幸福原味は大樹で60年以上パイナップルの生産を行っている農家が経営しているお店。今回の目的であるパイナップルケーキも自家生産のパイナップルを贅沢に使った自家製なんですよ。
一見事務所のような雰囲気ですがこちらで幸福原味のパイナップルケーキをはじめその他いろんな商品を購入することができます。
看板商品のパイナップルケーキの写真。あの餡の独特の色合いが100%パイナップルを使っている土鳳梨の特色なんですよね。
看板の下にある額入りで飾られているものには日本語で幸福原味のパイナップルケーキについての説明が。小さい頃からパイナップルに親しんで育ったオーナーがそのお父さんから商売についてやパイナップルケーキの作り方などを学んだことなどが書かれています。
お店に入ると早速パイナップルケーキやパイナップルジュースを試食させてくれました。暑い中バイクを飛ばして来てのどが渇いていたのでこのパイナップルジュースの美味しいこと。もちろん100%のストレート果汁です。
その他にもいろいろと頂いてしまいました。
というわけでパイナップルケーキ、それにあまりに美味しかったのでパイナップルジュースも購入しました~。
パイナップルケーキは添加物を使用していないので常温で15日、冷蔵で30日の日持ちです。
金鑽鳳梨の甘さが凝縮されたパイナップルケーキ
パイナップルケーキは10個入り(280元)と15個入り(400元)があります。今回は15個入りを購入。
鳳梨酥(15個入)(400元)
100%という文字がありますが、これはパイナップルケーキの餡には冬瓜などの混ぜ物を使わずパイナップルのみを使っているということです。幸福原味のパイナップルケーキは台農17號といわれるパイナップルの中でも特に甘い金鑽鳳梨を使っています。
うーん、なかなかシブいパッケージ。高級感があっていいですね、お土産に喜ばれそうです。
パイナップルケーキはクッキーの部分にもこだわりが。ニワトリにとって最適な環境を備える屏東の「大武山牧場」の安全で新鮮な卵、ニュージーランドのアンカーバターなどを使用。その他台湾産の小麦粉や善化(台南)産の麦芽糖など徹底した素材選びに妥協がありません。
中にはパイナップルの餡がぎっしり。繊維の残った果肉感たっぷりの餡は酸味は控えめで金鑽鳳梨の自然な甘さがギュッと凝縮された美味しさ。食べると笑顔がこぼれる、正に店名通り幸せを感じる味のパイナップルケーキです。
パイナップルケーキ意外もおすすめ!
お店で飲んだパイナップルジュースがあまりに美味しかったのでつい買ってしまいました。5袋1パックで150元。3袋おまけしてくれました。ありがとうございます~。
魯伯鳳梨汁(5袋入り)(150元)
袋入りっていうのがレトロな感じでいですね。ストロー付きなので袋にそのまま刺して飲んでもOK。
1袋に190cc。ちょうどコップ1杯ほどですね。これがもうパイナップルをそのまま食べてるような濃厚で甘~い最高に美味しいジュース。あっという間に全部飲んでしまいました。
ちなみに冷凍庫に10~20分ほど入れて凍る直前の状態で飲むとシャリシャリとしてヒンヤリ感が増して美味しですよ。
パイナップルは使われていませんがこちらの惜某餅というお菓子もおすすめ。お土産にいくつかいただいてしまいました。
これは多分牛軋餅(ヌガークラッカー)かな? クラッカーにヌガー(たぶん)を挟んであります。ただちょっと工夫を凝らした独特の商品のようです。
ヌガーというと甘いお菓子を想像しますがこちらはしょっぱい系の味。そして屏東の東港で獲れたサクラエビなどが加えられているというオリジナルの商品。これがメチャクチャ美味しい! パクパクといくらでも食べられそうです。ビールなどお酒にも合いそうですねー。うーん、しまったコレ買っとけばよかった、後の祭りです。今度行ったら絶対買って帰ろう。ちなみに10個入りが120元、20個入りが240元です。
いやー、はるばる遠くまで来た甲斐がありましたよ。土鳳梨のパイナップルケーキはホントにウワサに違わぬ美味しさでした。それにパイナップルジュースや牛軋餅などパイナップルケーキ以外にも美味しいものがあって思わぬ発見です。簡単に来れる場所ではありませんがおすすめですよ!