もし台東に来ることがあったらおすすめしたい伝統的スイーツ屋さんが2軒あるんですよ。ひとつは「正東山冰屋」という福健路沿いにあるお店。そしてもうひとつは今回紹介する「津芳冰城」というお店です。きめ細かいシャーベットのようなアイスやレトロなアイスキャンディなどを販売する「津芳冰城」は台東で50年以上続く地元の住民に愛される老舗です。都会の台北ではなかなか見られないローカルな雰囲気のお店なのでぜひとも訪れて欲しいですね。
津芳冰城
1963年創業の老舗アイス屋さん
台東中心部の中でも特に賑やかな正氣路沿いに店舗を構える「津芳冰城」。創立は民國五十二年ということなので西暦1963年、つまり55年以上の歴史がある老舗のアイス屋さんです。
アイス屋さんなんだけど何というかこの硬派な雰囲気がいいですね。
メニューを見ないと古風なレストランにでも見えてしまいそうな店内。いいですねーこの雰囲気。以前紹介した同じ台東の老舗「正東山冰屋」とはまた違った印象ですね。
注文はカウンターで口頭で行います。
メニューは水果盤(カットフルーツ)、冰類(かき氷のようなアイス)、果汁類(ミルク系のジュース)、飲料類(コーヒーや紅茶)、冰棒類(アイスキャンディー)など昔懐かしいものばかり。
シャーベットのような不思議な食感のアイス
注文したのは特に人気のある「什錦冰」。アイスに複数のトッピングをした八寶冰みたいな感じですね。トッピングは紅豆(あずき)、綠豆、花豆、花生(ピーナッツ)、QQ圓、草莓醬(イチゴジャム)など。草莓醬(イチゴジャム)っていうのがけっこう独特ですね。
一見かき氷に見えるんですけどちょっと違う。すごくきめ細かい氷でシャーベットみたいな食感です。アイスと言った方が近い印象ですねー。なので放っておくとどんどん溶けていきますよ(笑)。
什錦冰(40元)
こちらは百香果冰とアイスキャンディの鹹冰棒。アイスキャンディの袋がレトロでいいですね~。
百香果冰(35元)、鹹冰棒(20元)
百香果冰はアイスに百香果(パッションフルーツ)のソースをかけたもの。真っ白いアイスに黒いタネの混ざったパッションフルーツの黄色がなんとも鮮やかです。
甘酸っぱいパッションフルーツのソースが美味しい。暑い日に食べるとさっぱりしていい感じです。
鹹冰棒の「鹹」というのは「しょっぱい」という意味。つまり「しょっぱいアイスキャンディ」ということなんですが、ミルクをベースに鹹蛋黃(アヒルの卵黄を塩漬けにしたもの)、杏仁果(アーモンド)、核桃(クルミ)などが使われてるそうです。
名前は「しょっぱい」とは言うものの実際食べてみると甘い具だくさんのアイスっていう感じで美味しいですね。日本ではちょっとお目にかかれない味ですねー。他にも紅豆(あずき)、花生(ピーナッツ)、芋頭(タロイモ)、綠豆、草莓(イチゴ)、また米糕なんていうのもあります。
客層は地元の子供から大人まで幅広く気軽に立ち寄ってアイスを食べて行くといったとってもローカルな雰囲気。台東に来たらぜひとも立ち寄ってほしいおすすめのお店です。
店舗情報
住所 | 台東市正氣路358號 |
営業時間 | 9:00~23:00 |
休日 | |
HP |